2015年2月23日月曜日

ブラスタ使いを目指すあなたのための、ちょっとしたおせっかい。(ぶらすた道 その2)

 さて、前回のおさらいから。


○ ブラスタは 短射程/高火力/高トラッキング/連射タイプの兵装で、キャパシタと弾薬を消費する。

○ 至近戦は浪漫。

○ ブラスタの攻撃属性は Kin / Therm に固定されていて、T1弾薬は Kin > Therm、T2弾薬は 高火力タイプが Kin=Therm、射程重視タイプが Therm > Kin になっている。

○ Fac 弾は Caldari NAVY も Federation NAVY もダメージは一緒。

○ ブラスタ艦は、間違いなく、敵艦と至近距離で戦闘する必要があるしそのための武器だ。

○ どうせだから火力重視でタレットと弾薬を選ぼう。Neutron と Antimatter 弾(むしろ Void 弾)しか道はない!

○ ブラスタ艦の交戦距離は適正なダメージを与えることを考慮して、だいたい Sサイズで 500〜900m、Mサイズで 1200から1800m、Lサイズで 3kmから10kmくらいがいい。
(上記はすべて Antimatter 弾の使用を想定しています)

○ PvEで、敵フリートに単身乗り込む時は、気をつけろ!

○ Web は危ない。

○ タゲペンも危ない。

○ Scram もとうぜん危険。

○ その上で、殴りましょう。ブラスタはそういう武器です。

○ 最悪、刺し違えれば上等だ。 (※PvEでこの発想は危険です)


 ……だいたい理解できたでしょうか。

 さても高火力が魅力のブラスタなのですが、いかんせん、敵 Fleet に単身乗り込むのは心細いものです。

 まずは前回の至近距離戦闘における危険性をどのように回避するべきかを考えてみましょう。


○ 交戦距離1000m以内でのPvEの危険性の傾向に対策する


 前回の最後の項目で、Web / Target Painter / Scram の特性と射程についてお話ししました。
 ざっと見ておわかりと思いますが、Web と Scram は射程が短いため、PvEでは FGが掛けてきます。
 逆に Target Painter は射程が長く、BCからBSが主に使用してきます。

 敵性集団の中にこちらから単身飛び込む場合、複数の大型・小型艦船から、同時にこれらの妨害を受けて、同時に攻撃を受ける可能性があります。
 ほとんど停止して信号サイズも増大した紙装甲の船なんて、いいマトです。ついでにワープもできないとなれば。

 当然ながら、妨害を仕掛けてくる船を真っ先に落としたい。それこそがセオリィ。
 せめて Scram と Web だけでも落としたい。
 いやこの際 Scram だけでいいや。

 ……と思っているのに、複数から同時に妨害された上、攻撃されてはひとたまりもありません。

 これを避ける一番手っ取り早い方法が「引き撃ち」です。(えぇそんなぁ……)

 といっても、長距離兵装のように引いて、撃って、また引いて……と繰り返すのではありません。

 とりあえずこちらを攻撃しようとしている敵集団から離れて、敵艦隊をその速度ごとに分断することが目的です。
 だいたい Web と Scram を装備した FG は PvPではタックラと呼ばれるとおり、高速で特攻してきます。
 Spider Drone と呼ばれる、Web Droneも同様です。
 だいたいブラスタ使いと同じくらい、単身で乗り込んできます。

 一方、大型艦はどうでしょう。
 ほとんどのBSはMWDも搭載していませんし、100〜200 [m/sec] でのんびり飛んでいます。
 艦船サイズごとに、当然速度が違うので、全機がこちらに向かって来ると、どうしても集団にばらつきが生まれる、というわけです。

 なので、敵集団がこちらに対してノーマークの場合、とりあえず1発くらい、あたりもしない距離から撃つだけ撃って、タックラに対して 30km くらいの距離を取るように全速力で逃げます。
 Keep at Range ではなく、宇宙空間をダブルクリックで逃亡するのもよい方法です。
 しばらく(だいたい 30〜100 km くらいでしょうか)逃げると敵集団は長い帯状に広がります。
 MWD搭載の小型船も、MWDが息切れします。

 さぁ。
 あなたのブラスタが飾りではないことを証明するときが来ました。

 もちろん、あなたがAB装備で、敵のタックラに捕まることもあるかもしれません。
 そのときは、まずその Web や Scram を掛けてくるタックラを真っ先に落とします。
 もう Orbit なんかやめて 500m Keep at Range です。逆タックルの勢いで叩きのめしましょう。ブラスタは叩く道具ですから。
 このとき Lead Charge を使うのも1つの方法です。

 威力は落ちますが Antimatter よりも射程が(少しですが)長くなり、キャパシタ消費が少なくなります。
 もしも危うい局面でワープが必要な場合、このキャパシタ消費がものをいうこともあるかもしれません。(「こんにちは〜!」とかしゃべりだす、ということではないので安心してください)

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※ AB(アフターバーナ:After Burner)
 推進系モジュールの1系統。
 MWDほどの速度は出ないが、キャパシタ減少ペナルティもなく、消費キャパシタも優しい。
 信号サイズ増大ペナルティもないので、使いやすい。
 艦船サイズに合わせたものを搭載しないと意味がないのは、推進系の定め。

※ Lead Charge
 Hybrid Charge は複数種類があり、T1弾薬は射程重視低火力型と火力重視短射程型にかけての分布となります。
 T1のうちの Lead Charge は射程重視と火力重視のいずれにも属さず、中間的な位置にあります。
 この弾薬の優位性は、キャパシタ使用量が少ない、という点です。
 逆に、火力重視型や射程重視型は、特化されるほどキャパシタ消費が激しくなります。
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 こうしてタックラのFGを落とせば、あとは近づいてくる攻撃型FGを落とし、DDを落とし、CLを落とし、BCを落とし、BSを落としてゆきます。
 勝手に近づいてきますし、距離があったらこちらから近づけばよいのです。
 どうせ鈍くさい連中ばかりです。

 もしも途中で別集団から攻撃を受け始めた場合は、その集団のタックラ(もしくは手頃で近くて速いFG)に対して全速力で逃げます。

 ブラスタ艦に必要なものは、ブラスタと、素早い逃げ足、です。


○その他のちょっとした小枝 


 基本的な対策さえできてしまえば、大型艦の攻撃は当たりません。
 ……いや、まぁ、ときどき当たりますが、致命的なことはそれほど多くはないかもしれません。
 ……そんな気がします。多分。

 ……。
 さて、気を取り直して、それ以外のちょっとした小ワザをご紹介。

○ 遠い敵艦に近づく時は Orbit コマンドを使う。
 まぁ、たいしたことではありません。
 でも、真っ直ぐに向かうよりも、ちょっとだけ軸をずらすことができます。
 つまり角速度がちょっとだけブレるということです。
 これで「Lタレットでも遠距離なら狙える」とか思っている大型艦からの直撃を、少しでも軽減する可能性に賭けましょう。
 本来であれば 10〜20km の半径で Orbit 機動をしたいところですが、いちいち右クリックから選ぶのは面倒なので、既定の距離(FGなら600m とか)でいいんじゃないでしょうか。

○ Keep at Range は2種類必要。
 先ほどの例にあるとおり、ブラスタ艦では敵集団を引くための長距離 Keep at Range(以下 KaRと省略)と、トラッキングを最低にして敵艦をただただ落とすために近づく KaR、2つを使い分けます。
 いちいち設定するのはばかばかしいので、どちらかを既定の距離にしておきましょう。
 どちらをどうするかは好みです。

○ ミッション開始直後の大型艦の攻撃を防ぎつつ、その場で待つ方法。
 ミッション地にたどり着いて間もなく、敵艦隊がこちらをロックし始める。
 そんなこともあります。
 ただ、敵 Fleet までの距離が60kmほどあり、わざわざ逃げるまでもなく、ここで待っていたい。
 待っていたいけれど、止まっていたくはない。
 そんなときがあなたにもあると思います。ない? ないの?

 私にはあるのですが、そんなときでも、ミッション地には、かならずビーコンがあると思います。
 ええ、あなたの船のすぐそばにある、役に立たないあのマークです。
 あれに対して全速力で Orbit して、敵タックラが近づいてくるのを待ちましょう。
(※全速力といっても、MWDを稼働させる必要はありません)
 Fleet で戦っている時は「つららさん、なにしてんのwww」とBSに乗っているメンバに笑われるかもしれませんが、そういう大型艦には遠慮なくタックルしてやるといいと思います。
(もっとも、たいていはみなさん自分の戦闘に没頭しているので、こうしたヘンな動きは悟られません)

○密集した障害物には気をつけよう。
 敵艦隊に飛び込むのはいいのですが、ときどき、建造物など思わぬ障害物のせいで、あなたの船が本来の速度に到達できないことがあります。
 Web でもないのに速度が出ない。
 これは危険なので、十分注意しましょう。

○ひとりではクリアできないミッションを知ろう。
 FGでL4ミッションをする場合に、いくつか、高難易度になってしまうものがあります。

・まず、のっけから Stasis Tower が待ち構えているミッション。
 たとえば Blockade
 Stasis Tower は、FGよりもカタい上に、FGよりも遠くから Web を掛けてきます。
 近づくのが大変……。

 Downing The Slavers (2/2)
 は、Stasis Tower が2基。うーん。。。

 ちなみに、Rogue Slave Trader (上記 1/2) は、救出する奴隷がたくさんいて、カーゴに収まらないため、これまた小型艦には不向きです。

・環境ダメージがあるミッション。
 L4ミッションは、BSによる攻略を想定しているため、補正なしで襲いかかる環境ダメージは、FGにとって致死的。CLでも、ちょっとキビシイ。

 Recon(3/3)
 ゴールに向かう途中、ときどき燃え上がって燃え尽きたりします。

 Patient Zero
 凶悪な環境ダメージに耐えきれず、燃え上がった気がします。

 Damsel in Distress

 注意しながら進めればなんとかなりますが、Garden の爆発は本当に強烈ですから、安易に破壊しないようにしたいものです。

 他にもあった気がしますが、忘れました。

・敵が回復するミッション。
 どれだったか忘れましたが、Web / Scram を叩こうにも、Repair Tower を先に破壊しないとどうにもならないミッションがあったように思います。
 Repair Tower は遠く、そして高い耐久力を誇っていました。

・敵が湧くけれど相手をしなくていいミッション。
 Recon(2/3)
 とっととステーションに帰るのが吉。

 Cargo Delivery
 Energy Vampire を掛けられて、電力が切れて死ぬまでがチュートリアルです。

 これ以外にも、FGソロクリアが非常に困難なミッションはいくつかあります。
 あえて挑戦するも良し、 助けを呼ぶも良し。宇宙の藻屑になるも良し……。

○最後に
 見出しがコワザ、ではなく、コエダであることに君は気が付いたか。






 では次回は、いよいよブラスタ艦の Fitting について。
 ・推進系や Engineering系のスキル
 ・タレットのスキルをどうするか
 ・DPS を上げるならインプラントを刺しちゃいなYO!
 ・ブラスタFGの防御はどうするのか

 などでおせっかいを焼いてみたいと思います。

6 件のコメント:

  1. 文章のセンスにほれぼれします。特に、キャパシタが「こんにちは~」する場面には感動しました。

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  2. だい……いえ、DGRさん。はじめまして。こんにちは。
    テキトーなお褒めの言葉をいただき、ありがとうございます(笑)

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    1. はじめまして。DGRと申します。貴blogの充実した情報にいつも助けられています。キャパシタの部分しか賞賛できなかったので適切な賛辞とならなかったことをお詫びいたします。言葉の多義性を利用した言葉遊びが大好きなのでその部分に反応してしまいました。
      だい・・?そんな人間のクズのことを私は存じませんが。貴blogの長寿と繁栄をお祈りいたします。出先から早く戻って宇宙の空気が吸いたいです。

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  3. こんにちわ! eve、online、ブラスターの3wordsでやってきました。
    ブラスターいいですよね、短距離射程+高火力には浪漫を感じずにいられません。

    まだパイロット見習い中で、(宇宙空間だけに)右も左もわからないまま、とりあえず巡洋艦に乗り換えたタイミングでブラスター載せてL2Missionに挑んでみたんですが、今までにない早さで船が爆発しました。
    人の夢と書いて儚いって読むんだよね、とたそがれていましたが、小型機でブラスター積んでMissionこなしてる人もいるんだな~って、ちょっと励みになりました。

    保険会社の担当者の視線が冷ややかになってきたのを気にしつつ、他の記事も参考にさせてもらって頑張ってみます!

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  4. >レイさん。

    こんにちは!(^-^
    ブラスタの至近戦闘+高火力は、確かに浪漫ですよね(笑)

    Cruiser が爆散してしまったとのこと。替えの船は用意できたのかと、他人事ながら少し心配です。

    スキルが揃わないうちは、なかなかままならないこともありますが、失敗も楽しむ気持ちで続けるうちに、いろんなことが見えてくると思います。
    保険会社は(絶対零度の視線を浴びせつつも)加入している限りは勝手にお金を払ってくれますから、ちゃんと高いグレードのものに入りましょう(^m^)

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