2013年3月11日月曜日

ひさしぶりの Gallente。


「……それで?」
 エージェントは、冷ややかな視線をまっすぐに私に向けている。
 冷徹で皮肉たっぷりの表情は、とても友好的とは言いがたいものだ。
 彼のコンソールの前にあるホロディスプレイが投影している情報は、私たちが「合法的」な存在であることのほか、Gallenteという国家にとって  その権力宙域において  の「有用性」と履歴を証明している。
 もちろん彼から(そして彼の所属する企業から)は長いあいだ多くの仕事を請負ってきた。
 だから彼がそんなデータを本当は必要としていないことも、その表情に隠されている本音も私にはわかる。

 彼に割り当てられたオフィスのこの一室に入ってからというもの、真雪は私の斜め後ろで、置物のようにひっそりと、ひかえめに身をすくめている。

 もっとも私がこの場所を訪れたのは久しぶりのことで、かつては冗談を飛ばしあうほどまで親しくなったはずのエージェントが、今は仏頂面をしながら私たちのIDレコードに渋い視線を投げかけているというわけだ。

「もちろん、あなた方の乗っている艦船や、私設企業体の来たところに問題があるわけでも、行く末について心配しているというわけでもないんですけれどね」
 彼はあえて事務的な口調を強調するように言いつのる。
「Tulala、君は君であれほど嫌っていたはずのカルダリの艦船に乗っているというし、君の妹だと記録されているそこの……ええと、Mayuki? 彼女の船にいたっては、あろうことか Gulistas のそれだというデータが届いています」
 彼は沈鬱な面持ちで、おおげさにかぶりを振る。

 私はしかし、仏頂面の彼や私の背中にできることなら隠れたそうな真雪とは対照的に、にやにやしていたことだろう。

 Roden Shipyards。
 Gallente 屈指の宇宙船開発/生産メーカのエージェントたる彼が、今ここで苦言を呈さなければ、いったい誰が文句を言うというのだろうか。
 艦載IFF(敵味方識別信号/装置)は、その Pod を搭載した船がどこのメーカの開発で、どこの勢力の艦船だろうと気にしない。
 だから、どの国家に行っても私たちは平気な顔でステーションに対して停泊要請を出せるし、ステーションの管制が問題にするのはパイロットたる私たち自身のIDだと心得てもいる。
 そんなことは常識で、だから敵対国家の船に乗っていてもとがめられたりはしないし、海賊勢力の船に乗っているからといって警察に捕まることもないのだ。

「まぁ、確かにね」
 私は、ゆっくりと口を開く。
 私がこの企業をどれだけ好ましく思っているかは、彼自身もよく知っているはずなのだから。

 駆け出しの頃、Gallenteでの国家内地位(Fac ST)がある程度まで上がったのを機に、彼らに必死で取り入ったのは私のほうだ。
 当時の私は Amarr のきらびやかな(そして鈍重な)Battle Ship に飽きて、Gallente の船に乗り替えを始めつつ、製造開発関連企業との接点を求めていた。
 相応の時間をかけて彼らにとっての私の「有用性」を証明し、R&Dエージェントとさえやりとりをするようになった私は、さらにこの企業での評価を上げ続けた。
 高位エージェントであるところの彼から多くの仕事を請け、それを確実に達成することで、この宙域での評価基盤を作った。
 そして  

「突然この地を去ったのは事実だし、しばらくあなたのところに来なかったのも事実だし、その間に Amarr での評価が存外に上がっちゃったのも事実ではあるんだけれど」
 彼はそれを聞きながら、片方の眉を器用に持ち上げた。
 私は、そのジェスチュアを無視して続ける。
「Caldari の船に乗ってるのは成り行きでたまたまのことだし、この国やあなたの企業とその成長にとってはもとより、あなた自身のキャリアにとって、まだまだ有用な存在だと思うんだけどなぁ、私は」

 そのセリフを、しばらく噛み砕いていたのだろう。
 彼はふたたび仏頂面になってから、片方の口元だけで笑みを作り、そして言った。
「それなら Tulala、もっとうちの船に乗ってほしいもんだなぁ。きみのお気に入りの Enyo、先の法整備よりずいぶん前から仕様が変わってるんだから」

 もちろん覚えている。おそらくは彼もそうだろう。
 このエージェントのもとを初めて訪れたとき、私は Ishkur に乗っていた。
 そのときだって、彼からは嫌味たらたらに迎えられたものだった。
 彼は生粋の Gallentian だし、当然この企業と海軍との繋がりは重力アンカのように、目に見えなくてもそれはそれは強固なもののはずだ。
 このあたりの宙域で Roden のロゴを刻まれた紅色の船が増えるなら「エージェントとして」の彼はさぞ満足するだろう。
 それはIFFやらポッドパイロットIDの問題などではもちろんなく、企業でキャリアを積み重ねた者にとって当然の姿勢とさえいえる。

「ええ、もちろん」
 私はにっこりと答える。
「乗りたいときに乗りたい船に乗る。乗るべきときに乗るべき船に乗る。優秀な船がそこにあるかぎり私たちがそれに乗らない理由はどこにもないし、Roden の深紅の翼がそうでないはずなどない。そうでしょう?」

「ふうん」
 彼はため息とも肯定ともつかない音を立てながら息を吐き、コンソールを操作する。
「そして行きたくなったら、どこにでも姿を消しちまうんだろう……まったく」
 ホログラフに表示された、ファイルのひとつを開きながら苦笑いをする。
 そんなに文句があるならポッドパイロットになればいいのに、と以前、言い返したことがあったっけ。

 それでも彼には愛する家族があり、誇る民族があり、所属する国家がある。
 それらに所属し、拘束され、その不自由に安住することを、彼は選んでいる。
 私は逆に自由を選んだ。
 だからこうして、血統上は反目している国家所属の造艦企業に出入りもしていられる。
 方向が違うからこそ互いに敬意を払える、こうしたありようを私は素敵だと思っているし、なんだかんだと文句を言いながらも、民族や乗っている船ではなく私個人の能力を買ってくれる彼のことをとても信頼している。

「まぁ、ちょうどよかった。実はちょっとやっかいなことが起こっていてね」
 皮肉の種も尽きたのか、彼は以前と同じように、実直な表情で告げる。
「腕ならし程度に片付けてもらうとするか……。ところでまさか」
 そこで彼はまた、両目を細めて私を見る。
「まさか入港したアレ以外に、船を持ってないとか言うんじゃないだろうね?」

「あれぇ?」
 私はフレイタをオフィスに置いてあることなど瞬時に忘れて、おおげさに言い放つ。
「私が『今乗っていない船』を持ち歩いていたことなんて、今までにあった?」

 私の影に隠れて、真雪がくすくすと笑う。
 エージェントは、あきれた顔で肩をすくめ。やがて笑い出した。




>>>

 Gallente に渡った。
 Dodixie(※後述)から遠い、開発/生産に特化した Office 付近に停泊している。

 Office の荒廃ぶりは、思ったほどでもなかった。
 おそらく、一番寂れているのは Caldari の Office だろう。
 それは分かっているのだけれど、かの地に向かうのはまだ、もう少し先になりそうだ。

 まともに募集活動もしていない私の Corp のアクティブメンバは減り続けて、今ではソロコープの様相を呈しているし、Office に集まる資材やら弾薬やら船やらモジュールやらの数々は、ただただ積み重なって、使われるなり売られるなりする日を待っているだけだ。

 もちろん、不満があるわけではない。
 孤独が嫌いなわけでもない。
 目標や目的が失われたわけでもない。
 人数が少ないからこそ出来ることもあるわけだから。

 というわけで、今は High Sec POS 建設を狙っている。




※Guristas:ガリスタ
 カルダリを拠点とするNPC海賊。
 そのポップにして悪辣な「ウサギ髑髏」のマークはあまりにも有名だ。
 そのトップはかつてカルダリの正規軍属であったと聞く。
 Gallente 連邦の政府要人を誘拐し莫大な身代金をせしめた事件によってその名は、Caldari だけでなく Gallente にも広く知れるところとなる。
 政治的イデオロギィもないままに活動するさまはまさに「海賊」そのものである。


※Dodixie
 Gallente 連邦最大の商都。

2013年3月3日日曜日

あっちの色がいい。

 この一年ほど、ほとんどの時間をT3に乗っている。
 こういうのは堕落するなぁ、とつくづく思う。

 金に飽かせて高価なリグやモジュールを使えば、ミッションをこなすのはとても安全になる。
 Tengu など、シールドハードナをひとつ組み替えれば、それぞれの属性に対して1000 程度のDPS にも耐えられる。

 そのため Tank 役をしていた真雪の Rattle Snake は、今やもっぱらダメージ/援護射撃艦になっていて、危なくなるとMJD(Micro Jump Drive:艦首方向100km 先へ短距離ワープするモジュール。3min.のクールダウンがあるが、BSの一時退避に最適な装置)によって「常に最前線から離脱する」という方法をとっている。

 しかし、Caldari 生まれで Caldari に育ち、Caldari のスクールを卒業してから Amarr に渡り、レーザタレットとアーマリペアに専心して Minmatar の荒波に揉まれた私にとって、Active Shield は「いちばん心もとない防御法」のひとつだった。
 キャパシタが大食いのため、他の装備とあわせた操作は必然的に煩雑になる。
 適切なキャパシタ/HPの残量管理を行い、モジュールを間違いなく動作/停止させる必要がある。

 全体の布陣からの戦略設定とマーキング/ターゲットの選択/ターゲッティングと攻撃。
 近接攻撃を好む私にとって、これだけで非常に忙しい。

 敵艦のサイズ、グループの密度、距離や速度によって、戦術機動の選択(たいていは停止か Orbit か Keep Range になる)を行う。
 ブラスタであれば、戦闘中に弾薬の変更だけでなく、トラッキングコンピュータのスクリプト差し替えも行う。
 距離が十分にある場合は速度差によって艦船サイズごとにグループが分散するので、接近してくる小型艦を Null 弾で射止め、至近距離に近接した小型艦やドロンはT1(もしくはFac)弾で、中型/大型艦は Void 弾で片付ける。

 攻撃の補助としてT2ドロンを使うか、デコイとしてT1ドロンを使うかの判断も、ブラスタ艦では重要だ。
 このうえ機動系でMWDを使用しながら、キャパシタとシールド残量も確認しなきゃなんて、考えたくもない。
(もっとも Active Shield ブラスタ艦なんて Fitを組んで乗る人も少ないだろうけれど)

 そこでT3の「お手軽らくちんFit」となる(もちろんコストもそれなりに掛かっている)わけだけれど、Active Shield で、キャパシタモジュールはリグ以外いっさいなしに、MWDもブースタも常時起動しっぱなし、なんていうのが当たり前になってしまったら、それは操縦のプレイヤスキルもガタ落ちになるのが必然だ。

 そんな危惧をおぼえると、私はDDに乗ってL3ミッションに出向くのだけれど。



 このまま堕落してはいけない、たまには新しい船に乗ろうと思い、かつてスキルを上げていた Command Ship に目をつけた。
 BCベースのT2艦。防御ボーナスもさることながら、攻撃に特化した Field Command Ship と、フリートボーナスに特化した Fleet Command Ship。

 いくつか見ていたのだけれど、どうしても悪い癖が出てしまう。
 つまり、Blaster 艦に乗りたくなるのだ。

 そうなるとやっぱり、私の大好きな CreoDron 社が開発した Eos
(Drone スキルは相変わらずイマヒトツな私ですが、CreoDron 社は好きです)
 それとも Duvolle Laboratories の開発した Astarte

 いやいやいや。
 たしかに、7門ものブラスタを搭載できる Astarte は、Drone を使用しなくても900を超えるDPSを叩き出すことが可能です。
(私が Vindicator に乗った場合のDPSは、やっと 1100を超える程度なので海賊艦には乗らないほうがよさそうです(苦笑))

 しかし、BC以上のブラスタ艦は「あんまり防御が硬くない」だけではなく「あんまり速度が出ない」上に「船体が大きいので被弾しやすい」という危険がいつも隣り合わせです。
 これは怖い。

 では、見た目で勝負。ここはひとつ防御力にも目を向けつつ、かつて Wiki を見るときに重視していた「L5ミッションソロ可能」も重要点として考えよう。
 と思っていると当然目に付くのが NightHawk
(機体画像のあるJP-Wikiのページはこちら

 美しいですね。
 「のぺ~」としていて「塗装とか、面倒だもんね」「どうせシールドのエナジフィールドで可視拡散光が大幅に乱れちゃうから、船体色なんかどうでもいいもんね」「武器を撃てれば見た目とかどうでもいいもんね」「塗装すると高くつくから保護コーティングだけでいいもんね」といった、よくいえば質実剛健、悪く言えば「もんね主義」という Caldari らしい哲学を貫徹し続ける T1Ship からは想像もつかない、特殊部隊のように精悍かつ力強い Kaalakiota(※後述)Black に、Kaalakiota のロゴをそのまま身にまとったような、鮮やかな紅のライン。
 こんな素敵な船に乗れるスキルがあるならば、乗りたくないなどと言う人が果たしているでしょうか。いえ、いるはずがありません。(反語)

 ただし、惜しむらくはその武装。
 Ship Bonus を見ると分かるのだけれど、HM(Heavy Missile)ほぼ一択。そのうえ、HMの飛行速度や航続時間ボーナスはないので、飛距離はそれほどでもありません。
 その上、この NightHawk、タレットは1門しか装備できません

 こんなときの強い味方、艦船Fitシミュレータ「EFT」を使ってあれこれ調べてみると、Fleet Command Ship、Valture のほうが、防御も攻撃力も高くできるということが分かりました。
(ええ、ええ。もちろん、武装はブラスタ&HAM(Heavy Assault Missile)。近接戦仕様です!)

 もちろん、Tengu のほう速くて小さくて有利なので比較してはいけないのですが、それでもMサイズ Void弾(※後述)の Opt.Range(有効射程)が6km以上になるのはちょっとすごいです。
 ディベロッパが Ishukone(※後述)なのは片目をつむるとして、DPSも(それなりに)私好みの数値が出てきました。




 というわけで、実際にマーケットで探してみたところ……。
 こんな外観らしい。

 ……あれ?
 なんですかこれ。
 日陰者感が半端ではありませんよ?

 前半分だけステーションの陰に隠れちゃったとか、そういうことではありません。
 グラデーション塗装ですよ、グラデーション塗装!

 オールドアースの2Dギャグアニメーション「ちびまる子ちゃん」で、登場人物にショッキングな現象が起こったときの顔にかかる、翳りの表現そのままです。
(参考画像:http://www.dream-plaza.co.jp/chibimaruko/wp-content/themes/chibimaruko_1_2/images/chara_noguchi.gif

 まさに「くわしく調べてみれば……。」という気持ちになったのはいうまでもありません。


 ああ……。
 なんと不遇なのだろう。
 カルダリで唯一私が好きな Kaalakiota の艦船はダメージ重視ではないミサイル艦で、ブラスタ/ミサイルを装備できる(と素直に喜んでいた)Ishukone の船は(同じモデルの船なのに)こんなにもダサいなんて。

 誰か、塗装だけ Kaalakiota カラーに塗りなおしてくれないものかしら。






(※ Kaalakiota:
 Caldari の8大企業のひとつ。総合企業として一般工業製品から不動産までをも取り扱い、ミサイルをはじめとした軍需産業についても古くからの歴史を持っている。
 8大企業でも屈指の規模と権力を持つ)


(※Void弾:
 ブラスタ用T2弾薬。タレットの射出機構かかる負荷を軽減するためか、トラッキング性能が75%になるペナルティがある。
 しかし Antimattar弾をはるかに上回る有効射程(Opt.Range)とFac弾薬を超える大きなダメージを持つため、とくに自艦よりも大きな対象には絶大な効果を発揮する。
 Opt.Range が上昇した一方 Falloff Range は低下するため、戦術距離は必然的により近くなる。
 ブラスタの真髄ともいえるその能力は、多くのブラスタユーザの心をつかんで離さない)


(※Null弾:
 ブラスタ用T2弾薬。射出機構にかかる負荷軽減のためか、トラッキング性能が75%になるペナルティがある。
 ダメージは T1 Antimattar弾にも及ばないものの、最長射程は Ion弾薬を使った場合を軽く超え、威力はその倍以上にもなる。
 Void弾同様、適切な場面で使用すれば、圧倒的な能力を発揮する)


(※Antimattar弾、Ion弾、Fac弾:
 短射程だが、高威力を突き詰めたものが Antimattar弾。
 低威力だが、長射程に特化したものが Ion弾。
 Fac弾は、各種軍用弾薬のこと)


(※ Ishukone:
 Caldari 8大企業のひとつ。昔は名も知れない弱小企業であったが、この一世紀ほどでハイテク機器をはじめとした最先端企業として台頭し、広くその名を馳せることになった。
 そうした背景には、かの Jovian(Jove人)との強い繋がりがあるらしいのだが、詳細は不明。
 ちなみに Ishukone は宇宙に名だたる大手メディア企業、The SCOPE の筆頭株主である)

2013年2月20日水曜日

知らない貨物が置いてある。


 長らく放浪生活をしていると、さまざまな積荷をあちこちに放置しておくことが必然になる。
 必要な物資は、どうしても必要なときは取りに戻ったりもするのだけれど、たいていは近場で買ったり作ったりして間に合わせてしまう。
 現時点で手持ちでないものは最初から持っていないと思えばいいのである。
 どうしても必要なら Asset Listから検索する(一覧なんて、とても見る気になれない)か、外部アプリに頼ればなんとかなるのだし。


 先日、ふらりと立ち寄ったステーションには、大量の Loot品を収めたコンテナがぽん、と置いてあった。
 フレイタに乗れなかった頃はとくに Loot品の管理が大変で、コンテナに放置する方法をある時期から採用していた、その名残だろう。
 真雪も一緒に活動していた時期らしく、彼女のハンガには Torpedo(大型艦用短射程ミサイル、通称:魚雷)も4種類、置いてあった。

 コンテナの中身を開けてみると、実に推定価格 1Bil近い Loot 品の山(ある意味ラッキー?)。
 どんな意味であれ(なによこれ)と思ったのは言うまでもない。
 フレイタで持ち運んでいる Loot品と合わせたら、Loot品の総額だけで 3Bilを軽く超えてしまい、コンテナの容量もすれすれに近い状態。

 せっかくなので、荷物を整理しようと思い立った。



 まず、高額で売れる製品を選り分けて、売却用コンテナに放り込みます。
 Meta4 から順に、特に高値で売れるものだけを選び出します。
(この作業が一番時間を使います)

 次にかさが大きいものを選り分けて、売却と溶かして材料に変えるのと、どちらが得かを比較します。
(私の場合、溶かし能力もそれなりにあるので、たいていは溶かしたほうがお得です)
 溶かすことが決まったものは、溶かすもの専用のコンテナに放り込みます。

 Office に立ち寄り、溶かすものをすべて溶かして鉱石に変えたのですが、まぁこれが、実に大量にありまして。
 ついでに、Noctis5隻と Rigをいくつか生産することにしました。

 そのあと、最寄の商都で売却品を売り出し。
 私の場合、Buyerの買い取り価額が市場平均の -20%(80%の金額)までの場合はそのまま売ってしまいます。

 Noctis ができあがったら売りに出して、会社と自分と収益を半々くらいで分ければいいかな、と思っています。

 このようにして、500mil くらいの資産が確保されました。



 どうしてこんなに慌てて資産を作ったのかというと。
 Tenguを壊してしまったのです。
 ミッション運用ではまず壊れることがない上、私は基本的に PvP をしません。
 が、たまたま模擬戦の依頼を他Corp のお友達に申し込まれたとき、たまたま自分の拠点に戻るよりも直行したほうが早かったので(模擬戦だから、Scram とかを持たなくてもいいだろう)と思い、そのままの装備で模擬戦を行う星系まで移動したのです。

 しかし、JetCan Fight の仕様が変わったのか、同じフリートにいたのが悪かったのか、犯罪フラグが立ちません。
(もちろん、立ったら立ったで、今の仕様だと危険なことも承知しています)
 ちょうど、決闘システムが立ち上がる前日でしたから、決闘を申し込むことも思いつきません(システム的にできないですし)。
 いろいろ試した挙句、ここまできたら試しに撃ってみようか、となりました。
 場所は Kakakela。SLは1.0で非常に治安がよい場所です。

 ええ。ええ。
 一瞬にして偉大なる警察機構、CONCORDが大挙でやってきて、あっというまに Podです。
 1.0 の Kamikaze って、大変だよねー。なんて感慨にふけっている場合でも、灌漑にふけってい場合でもありません。そもそも田畑なんて持っていません。干害で灌漑をしたので感慨無量とか、どうでもいい駄洒落を考えている場合でもありません。
 ハードナから何から一式がコンテナに入っていたため、5bil が燃えてしまったわけです。
(どんなものが燃えたのか、だいたい想像がつきますね(苦笑))
 しかも犯罪者フラグ。

 やったね! 今から数分間、私は犯罪者! 気分は小悪党です。ひゃっほー! とか喜んでいる場合でもありません。
 ステーションには Dock できず、ゲートからジャンプも出来ないでしょう。
 そんな場所で「ぼやー」としていたら、好奇心旺盛なベテランパイロットたちに何をされてしまうか分かりません。
(Pod を焼かれて、死体をコレクションされるなんて、まっぴらごめんです)
 なのでひたすら、星系内の人のいなさそうな場所(惑星だの月だの)へ、Jump,Jump,Jump です。

 フラグが解除されてから最寄の Office に立ち寄ってシャトルを取り出し、Jita に出かけて可能な限りの復元を行いました。
 が、元通りになるまでに 2.5bil ほど足りないわけです。

 こうした場合の金策、
 1.ミッションをする。
 2.造船して売る。
 3.Loot 品を整理する。

 を総動員。

 1週間ほどの二人の総計は、ミッションと Loot 売却で 1Bil くらい。
 溶かしたほうが有利な資材を溶かして Noctis 造船販売で 400mil くらい。
 ほとんどの装備は回復したので、あとは趣味の装備品集めです(笑)。

 そうこうするうちに、Loot コンテナの中身もまた 3bil に近づきつつあって、むしろそれが心配です。

 いやー、それにしてもびっくりしましたねー。
 国家権力おそるべしですよ。
 Flag 関連のことを、もう一度勉強しなおさないと、と気持ちを改めました。

2013年2月17日日曜日

礼儀の問題?

 クリックミスで戦争が起きたとか起きないとかで動画がリリースされ、それに触発された人たちが、わっと参入している昨今。

 私は、相変わらず元気です。

 Amarr領の生活にもそろそろ飽きたかなぁ、と思ってミッションしていた矢先、Mission 地に見知らぬ機影が。
 いわずと知れたサルベ泥棒さんです。
 なんだか久しぶりで新鮮です。
 首都に近く、ミッションでもいまだに有名な星系のそばだったからでしょうね。

 ところがこのサルベ泥棒さん、個人会話要求をしてきました。
「なんだろー、嫌な予感しかしないなぁ」と思いつつ、Accept してみたところ、
「私、この場所をきれいにしてもいい?(雰囲気だけで解釈)」と英語で言われました。

 まぁ、めずらしい。
 礼儀正しいサルベ屋さんです。
 これはきちんと許可を取っているので、泥棒さんではありませんね。

「いいですよ、全部あなたにあげるね(と雰囲気で意訳)」して伝えたあと、私はミッションを継続して終了させました。

 よくよく考えると、残骸の所有権を放棄しないで終わりにしてしまったので、彼女は犯罪者フラグが立ってしまって、誰かに攻撃されてしまったのではないかなぁ、と気になったりしました。
 ああいうときは、周囲の残骸の所有権を放棄して自分の意志を伝えてもいいかな、と思ったり。


 一方、別の日にその近所でミッションをして、いつになく Noctis に乗ってサルベに出かけたところ、いるではありませんか。ええ、サルベ泥棒が!
 Noctis だし、武装もないし、船を作るのは好きだけれど壊すのはあまり好きではないので、そのままサルベを開始。

 ところがさすが泥棒だけあって、たちまわりがずるいのです!(笑)
 感じ悪いなー、と思ったのでそそくさとステーションに戻って引越しの準備を始めました。
(ちょうど、上げたかった Corp のスタンディングが目標値に達していたので)

 これで、Amarr 領のほとんどの Corp のスタンディングが 5.0 を超えましたね。
(あと2社くらい残ってるかなぁ)


 ところで同じサルベ泥棒でも、ちゃんと挨拶してもらえると「うんうん、いいよぉ(にっこり)」という気持ちになるのに、勝手にされていると「テメーコノヤロー(--メ」という気持ちになってしまうのはどうしてなのでしょう。
  Loot & サルベの規模が前者と後者で違ったため、私にとっての価値が若干異なったのは事実ですが、仮に Loot品だけで十分な収益が見込めるものであっても、ちゃんと挨拶をしてくれる人ならば譲ってもいいかな、と思います。
 逆に、たいした収益が見込めない場所であっても、勝手に何かをされるというのはやはり気持ち悪いもので、それだけでとても嫌な気分になります。
 FPK狙いの方たちは、主にこうした人の心理を利用しているともいえるでしょう。

 大儀も何もない愉快犯的な PvP を私が嫌うのは、単純にそれだけです。
 単純に人の気分や財産を穢す、それを喜ぶことの出来る人にとってはたいそう楽しいのでしょうけれど、少なくとも私にはその感覚が理解できないので、船を壊すよりは作っているほうが楽しいわけです。

 そのようなわけで、いかなる挑発をされた場合にも(ああ、いやだなぁ)と私は思います。
 そしてほとんどの場合(いやだなぁ)と思ったからといって攻撃したりはせずに、その場を立ち去ります。
 いやな人を懲らしめるために私は旅をしているわけではないし、エージェントから仕事をもらっているわけでもないので。
 逆を言えば(いやだなぁ)と思いさえしなければ、詐欺に遭ってもFPKされても、楽しいんだろうなぁ、と思うのです。
(ときおりチャットなどで流れる、Jita のジョークな寄付希望などのように)

 スクールを卒業して間もなくでまだミッションもままならずに Ratting をしていたとき、FPKで Ship Kill されたことがあります。
 このときは、FPK の仕組みを知ったばかりだったので「おお、こうして船を破壊されてしまうのか」と楽しい気持ちでいましたし、それによって Web や Scram がどのように作用するかを体験しました。
 実際には、学校でもらったばかりのDDが破壊されてしまって残念な気持ちもあったのですが、今思えば、あの体験はとても貴重だったのです。
(だからといって、スクール付近の星系で Noob Killer を楽しむほど、私は優しい人間ではありませんが)

 PvP を楽しむ多くのパイロットたちが戦闘終了の挨拶として「Good Fight」と言い合うのも、そうした「お互いに楽しむ」精神があってこそなのだろうな、と思います。
 なので、次に生まれ変わってサルベ泥棒で生計を立てるときには、きちんと挨拶をして許可をもらってからにしよう、と思いました。



 今は、Amarr 領内で、若干 Gallente 領に近い場所に来て、Gallente Corp の ST を上げています。
 Fac ST のいかんにかかわらず、いろんな Corp のL4エージェントとやりとりができれば、メンバの役にも立つし、放浪生活も便利ですからね。

 そういえば、新規参入の方の一部には「PLEX生活をすぐにもしたい」という方も見受けられます。
 たしかに、NEXONを経由しての課金システムを不安に(あるいは不満に)思う人は多いでしょうし、私自身もその一人です。
 それでも、私は課金をしてプレイするべきだと思うし、自分はそうしています。
 なぜかというと、PLEXをゲーム内で買ってプレイするのは、不自由だからです。
「ゲームをプレイする時間を買うためにゲームをする」ことが純粋に楽しめるならばよいと思いますし、PLEXをISKで買ってあまるほどの収益があるならば、問題もないでしょう。
 ただ、無料でプレイすること(PLEXを購入すること)が目的になってしまったら、これほどつまらないプレイスタイルもないかなぁ、と思うのです。

 高い収益のある環境には、相応の足枷も存在するでしょう。
 それを考えると、少なくとも私のように束縛を嫌い、自由であることを素晴らしいと思う人にとっては、あまり楽しめない状況になってしまうのかなぁ、と。

 もちろん、サルベ屋さんだって「当たり」を引き続ける運と才覚に恵まれれば、FPKされることもなく、人の気分を害することもなく、PLEX代くらいは数日で稼げるでしょう。
(CLに乗れて、サルベをして、Combat Probe を使いこなす程度のキャラクタ/プレイヤスキルが必要になるでしょうけれど)

 あるいは、既存のプレイヤに招待してもらって、トライアル期間を多めにしてキャラクタを作り直すのも方法でしょう。
(Buddy Program については
http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?Guide%2FIntroduction#md1a9d7b を参照)



 21日のトライアルは欲しいけど、まだゲーム内に知り合いもいないし恥ずかしくて、だけど自分のアカウントがアクティブになったときは、つららに30日のゲームタイム延長くらいならあげてもいいかな、という人は以下の Buddy リンクを使うと、つららがちょっと喜んで、いろいろ(船とか弾薬とかドロンとか)作ってくれると思います。

https://secure.eveonline.com/trial/?invc=d52a6cd8-80ca-4d01-9e12-11400a81a52a&action=buddy


 ええ~?
 最後は自分のアカウントの Buddy プログラムの宣伝? とか思ったそこのアナタ。
(もちろんそんなつもりはなくて、これは話の成り行きというかなんというかなんですが、この期に及んでこんなふうに言い訳したりする自分もみっともないし情けないし、かといって、Buddy Program のことを知ってよかったと思う人もいるでしょうから、話を出さないほうがよかったのかもしれないと思いつつも消すこともできずにいるわけで、このあたりの悩ましい気持ちを正直に書いたって、まぁたいていの人は読まないよなぁと考えたりはするものの、話を締めくくるのがちょっとしづらい感じかなぁと思ったりなんかする部分もあるわけで……)

 要するに、旅は道連れ、ではありませんか。

2013年1月27日日曜日

お金がなくてもいいじゃない?

 お金おカネおかね~。
 商都に買い物に行くたび、JPCHを眺めるたび、私はついついお金を目的にしてしまっている自分に気がつく。

 それはそうだろう。
 ISK(EVE宇宙通貨)さえあれば、好きな船が買えるし、PLEX(パイロットライセンス:ゲームタイムを1ヶ月延長することの出来るアイテム)も買える。
 お金がすべてだ! という気持ちになるのは、あるいは自然なことなのかもしれない。



 私もそんなわけで、このところお金を貯めていたのだけれど、本気で貯め始めたら本当に貯まってしまったので、ぱーっと散在した。
 今は所持金が 100mil を切っているけれど、やっぱりこのくらいがちょうどよいと感じてしまう。



 そんなわけで、たまにはちゃんと放浪/冒険してみよう、と思い、Amarr の奥地にある Low を抜けた先の High Sec に遊びに行ってきた。
 Low に囲まれた、離れ小島のような High Sec エリア。
 こうした場所は、Caldari にはない。
(Minmatar などは、そもそも「治安のよい場所」が少ない印象だし)

 ミッションをこなす傍ら、数ヶ月前から Map を眺めては興味津々でいたのだ。
 しかし「この世はお金だ!」と思ってしまうと、そんなお金にもならない冒険旅行に出かけるメリットは、何もない、のである。

 しかしまぁ、本気でお金を貯めれば貯まることが分かったところで、たまには出かけてみよう、と出かけてみました。
 こうした「浮島」状の HighSec は、Amarr と Gallente 領に属しているものが多いようで、そのうちのいくつかをめぐってみよう、というのが今回の目的。

 入念なプランを練って、というのは性分に合わないので、個体にはインプラントを差しっぱなし(わざわざインプラントなしの個体に乗り換えない)、船はそのへんにあったインタセプタ(ワープが速い、という理由)に飛び乗って。
 ゲーム内マップだけを見て、Ship Kill や Pod Kill など確認しないで、Way Point を設定したら、出発です!

 Low Sec の移動は、BPOの研究やコピーで、もうすっかり慣れっこになりました。
 俊敏なFGを使って手動で飛ぶので、BSから Smart Bomb を受けたことはありますが、致命的なダメージを被ったり、まして船が破壊されたことはありません。

 そんなわけで、ゲートを目指しては飛び、ゲートキャンパと睨み合いながらもジャンプボタンを連打して飛び、何だかよくわからない、もやもやしたものを放射しながら近づいてくるT3(恐怖!)を尻目にジャンプボタンを連打して飛び、というのにも馴れつつあります。

 実はルートは大きく分けて2通りくらいあります。
 経由する Low System の少ない Gallente コースと、Low System は多いけれどSL(※後述)に Null(※後述)がない Amarr からのルート。
 私は Amarr の奥地でしかないと思っていたのですが、Gallente の High と最終的にはつながっていたので、驚きました。


※SL:

Security Level:星系治安レベルを指し、SSと略されることも多い。
0.4 以下は警察機構がまともに機能しない Low Security System と呼ばれる。

※Null(Null Sec):

SL0.0以下となり、4大国家が治安統制力をまったく持っていない星系。
どこかの Alliance が所有していることがほとんどで、この領域でのみ使用が許される恐ろしい兵装がいくつかある。




 もちろん私が恐れるのは、Warp Disruptor Field、範囲型ワープ妨害だ。
 単体型の Warp Disruptor なら High Sec でもお目にかかる。
 しかしそれはロックされなければ問題にならない。
(ついでに、私は Warp Core Stabillizer を満載しているから、妨害強度が2~3程度なら無視できる)
 けれど、Null でのみ使用が許可されているこのフィールドにつかまったら最後、そこから出るより前にそれはそれはひどいことをされてしまいそうです。
(Warp Disruptor Field の妨害強度は100。Warp Corp Stabillizer は何の役にも立たない)

 そんなわけで、距離の短い Null 経由よりも、距離は長いけれど心配の少ないNull なし経由を選んだわけです。
 先の投稿でも触れましたが、T3には範囲型ワープ妨害を無視する SubSystem があるのでそんなFitで出かけることも可能です。
 しかし、目的もなく散策に出かけるのに、そんな高価な船で出かける必要があるとも思えません。
 なにより「どんな危険があるのかも含めて体験しに行く」ことが目的なのですから。






 しかしまぁ、結構安全な道中だったのではないでしょうか。

 驚いたのは、ものすごい過疎地を期待して出かけたのだけれど、意外に人がいること。
 商売はどうかと見てみたのだけれど、案外品物もある。
 きっと、現地で生産をしている人もいるのだろう。

 L4エージェントも、それぞれの「浮島」に多少は存在しているので、材料を集めるのには事欠かずに済みそうですし、Low も近いので探索したりするのにもいいかもしれません。
  当然ながら、これらの(特に途中に広く横たわる Low Sec)エリアは、High Sec よりも Null エリアに近いので、宙が綺麗です。 Gallente のグリーンと Amarr のオレンジの星雲、それから遠くに小さく青い(Caldari かな?)の星雲が見えました。

 俗世の些事に疲れてしまったら、こんなへんぴで不便な場所に行って、しばらく静養するのもよいかなぁ、なんて思いました。
 問題は「何を」「どうやって」持って行き、持って帰ってくるか、ですね。
 俗世の些事から離れようと言いつつも、ついついそういう卑しい大人っぷりを発揮してしまう自分を、恥ずかしく思ったりして。

 みなさんも、たまには ISK のことを忘れて、お金にならない旅行などをしてみてはいかかでしょうか。
 見知らぬ星系で、聞いたこともない Region で、新しい発見があるかもしれません。

2013年1月23日水曜日

T3って、どう乗るの?(Fittingとスキルについて)

 クローンにジャンプするたび、私たちを襲う危惧とも疑問ともつかない感覚がある。
「この私は、ちゃんと『私』なのだろうか」
 もちろんジャンプの後、Corpのメンバをはじめ、皆が皆、特に奇異な目で私を見ることはない。
 だからきっと、おそらく今の私は、ジャンプ前の私と同一の「私」として存在しているのだろう。

 スクールにいた頃、このジレンマについて教官は遠い時代の名言を取り出し、おまじないのように唱えたものだ。
「我思う、ゆえに我あり」
 なるほど、と今は思う。
 ここで私を「私」だろうかと考えているのだから、私は少なくとも私なのだろう。



 ながらく Proteus 用のインプラントを装着した身体だった。
 ある程度以上、EVE宇宙に暮らしている人なら、ジャンプクローン技術はおなじみだろう。

 この肉体に宿る意識が焼かれ、消失するときに瞬間転送されるスキルクローンとは似て非なるもので、意識のあるうちから、遠く離れたクローン施設で眠る任意の個体にジャンプする技術である。
 それに使われるクローンがジャンプクローンと呼ばれており、それを複数所有することも可能である。

 私の場合もご多分にもれず、いくつかのNPC Corpでの地位が向上するうちに、そのCorpの所有する施設の使用権を獲得することができて、以来いくつかのクローンを所有している。

「私の意識」をもつ「私」が二人以上いると、なんだか宇宙の存在的にうまくないことがあるらしく(たしか脳共鳴とか、そういうのが起こるのだったか)、そのあたりは個体が(おそらく意識レベルから)破壊されるのを防ぐ技術が徹底しており、私は「私以外の私」と会ったことも話したこもない。
 だから、どの個体にジャンプしても、私は私でいられる(ようだ)。

 もっとも、自分のクローン肉体以外の、たとえば性別や国籍の違う別人にジャンプすると、これはこれで肉体レベルでの問題があるらしく、私は「つらら」のクローン体でしか目覚めることがない。
 もっとも、私の意識を消失させた瞬間に、DNAの異なる他の肉体が目覚めてしまったら、その「全く異なる構成の脳」に発生する意識が「この私のもの」であるはずもないわけで、まぁ、当然といえば当然なのだろう。

 クローン技術については、下記リンクが詳しい。
http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?Backstory%2FCLONING :クローン技術の Backstory
http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?System%2FJump%20Clone :クローンの使用法について



 お金のないパイロットの多く(もちろん、私もそこに含まれる)にとって、クローン自体を用意するのは比較的容易ではあるのだけれど、インプラントまでそれぞれに用意することはなかなかむつかしい。

 そんなわけで、一時期、Amarr のHAS Sacrilege のためにHAM(Heavy Assaul Missile)用のインプラント群(といっても、2つくらいであとは空白)を装着していた個体で目覚めた「私」は、ずいぶん長いあいだ人工羊水に浸ってぴちぴちになった肌をさすりながら、足りないインプラントを購入して装着するべく、Jita に向かったのだ。

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 T3艦は、現在4カ国においてCLクラスのみが1種類ずつ存在している、かなり特殊な艦船です。

 まず、Subsystem と呼ばれる船の部品が5つの部位で4種類ずつ存在します。
 5つの部位とは


  それぞれのFacごとに、さまざまな特性をもつ Subsystem が存在し、それらを組み合わせる(組み替える)ことでひとつの艦船として運用が可能になります。
 また、リグについてはコアにあたる艦船本体に装着されるため、リグも含めた Fit 変更を行いたい場合はリグを差し替えるか、別の本体を用意する必要があるでしょう。

 今回は、ミッションでT3を使う場合に、どのような運用をするのがいいかについて考えてみましょう。
(T3のFitを自分で悩みぬきたい人は、ここから先は読まないほうがよいと思います)
  • Offensive
    CLスキル Lv5 が前提となるT3艦に乗ろうとするあなたなら、当該Facの得意とする武装についてよくご存知かと思います。
    Facごとの Offensive Subsystem レベルごとに、ボーナスが発生します。
    Subsystem によっても得意な武装は異なるため、あなたが得意な System を選択するのが一番です。
    (Tengu でブラスタを撃つくらいの勢いが大事です)
    Warfare Link をT3で使いたい、というちょっとネジのおかしなあなたも、適切な Subsystem を選択すればOKということになります。
  • Defensive
    当然ながら、Amarr/Gallente なら Armor 防御、Caldari なら Shield 防御に関する、さまざまなボーナスが Subsystem ごとに設定されています。
    EFTで試すと、どの Subsystem がもっとも有用か、一目瞭然です。
    ええ、回復力を Lv ごとに増加させる、という Subsystem です。
    (すべての防御属性をアップさせるものは、全属性の相手の時には有効となるでしょう)
    ところが、両方の防御形態を利用できる Minmatar には、これと同等のものが存在しません。
    かわりに「信号サイズを縮小させる」というものが存在します。
    (効果は……乗ったことがないので分かりません^^;)
  • Electronics
    ミッションの場合、ターゲットレンジとセンサ強度を上げるものを使うのが王道のようです。
    ただし、Fit したいモジュールやスキルの関係でCPU増加を選ぶケースもあります。
  • Engineering
    私の場合、MWDを使用する都合上(そしてリグ以外で Cap 補給をしないのが理想なので)Capacitor Recharger 一択です。
    もちろん、他のものを利用して運用する方法もあります。
    (Armorバッファを利用する場合、PGを大きくするほうが有利でしょう。もちろん、そんな防御はミッションではお勧めしません)
  • Propulsion
    MWDに(キャパシタ消費量であるとか、増加信号サイズ低減の)ボーナスがあるのは、Proteus だけ!(布教活動)
    なんて私がいくらいっても、ほとんどの人は Proteus に乗ってくれません。
    いいんです、いいんです。
    誰も買わなければ、私が買うときに安く買えますからいいんです。


 続いてスキルです。

 搭乗しているT3船が他者の攻撃によって破壊された場合、5つある Subsystem スキルのいずれかのレベルがひとつ下がります。
 たまたまレベルの低いものが下がれば気にするほどのこともありませんが、L5のものが下がれば、元に戻すのに3日以上かかるでしょう。
 だからといって、能力はいかんなく発揮したい。




 おそらく多くの人が、5つのサブシステムを3~4にはするでしょう。ここに迷う必要はありません。
 考え方は人それぞれですが、私の場合は、Offence / Defence / Engineeering システムは非常に重要だと考えます。

 このため、その3つについては他より優先的にレベルを上げ、必要に応じてL5にします。
 とくに Defensive Subsystem だけは優先的にL5にするべきだと私は考えます。

 T3はたしかに優秀な艦船ですが、その特性を把握し、それを十全に活かせるプレイヤスキルが身につくまでは相応に時間を要します。
 私の場合、Proteus は3隻ほど落としています。PvP をしたのではなく、ミッションで、です。
 もちろん、ミッションにはあまり向かないとされるブラスタ艦を使う以上、相応に気を遣うべきではあるのですが。

 幸いT2モジュールを積んでいる船しか落としていませんが、これが運悪くDED品を満載していたりしたら、その損失は致命的です。




 艦船の運用でもっとも大切なことは、その能力を過信しないことですが、T3も例外ではありません。

 もしもDED品などを購入する際も、スキルと同じように防御に使うものを最優先とするべきではないでしょうか。

 もちろん、そのまえにT2品だけを装備している状態で、一度くらいは落としておくべきです。
 T3は多目的艦という位置づけをされてはいますが、決して「万能」艦ではないのです。



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追記。
どういうわけなのか、私がこのブログにコメントしようとすると失敗してしまいます。
Corp メンバがほとんどなので問題ないとは思いますが、念のため、他意のなきことご承知おきください。

2013年1月20日日曜日

Tengu に乗ってみた。

 そろそろ、新しい船に乗ろうかな、と思った。

 Proteus に乗って久しいし、アップデートもあったことだし、Lサイズタレットを搭載できる Tier3 BC は防御が貧弱で今回のアップデートからは持ち出すのも恐ろしい感じだし。
 寒いし、年も明けたし、雪だまは投げていないし、Corp はいろいろごたごたしていたし。
 なので、そろそろ別の船はどうだろう? と思ったのです。

 ちょうど EFT の最新版に修正が入っていたので、ダウンロードして「はてさて、これはどうかなぁー」なんてやっていたわけです。

 気がついたら、Command Ship にも乗れるようになっていたので、さてさて Night Hawk に乗ろうか、それともいよいよ私も Tengu に乗るべきかしら? とドキドキしながら。

 Tengu で、なかなかナイスな Fit ができそうな気がしました。
 ブラスタ使いの私でも我慢できる程度のDPS(600くらいになりそう?)と、Caldari のシールド艦ならではの高い防御力(Sansha 相手に1000 くらい耐えられそう?)。

 それにしても Shield Booster は、T2とDED品の性能差がちょっと異常な感じで、卑怯だなぁ。
 だけどまぁ、貧弱防御で落とすことを考えるとDED品を使おうかなぁ、なんて思ったのです。思っていたのです。

 それでは早速、マーケットでの実価格を。
 と思って、ゲームにログインして、マーケットを見て愕然としました。

 Mサイズのブースタひとつで、1bil 超えてるよー。(**;
 DEDのハードナもひととおり揃えるのに、いったいいくらかかることか……。

 えーと、えーと。
 プロテウスのあれが○○milで、あっちは○○milで。

 トータルの差を考えると、1.5 bil くらい Tengu のほうが高いんです。
 たしかに、あの防御力は魅力的ですが。
 だけどあまりにも高いです(ついでにそんなに現金資産がない)。
 それに、私、ミサイルはそんなに得意じゃないですし、シールド防御もそんなに得意じゃない(たびたびネタにしますが、これでも Caldari 生まれです)。

 結局そんなことならDPSも高いし、ミッションする程度ならほとんど問題ない Proteus に乗り続けてればいいんじゃない?

 ということになり(Proteus を売ってまで乗りたくはないので)、このまま続投ということになりました。



 Command Ship も乗れるようになっているので、ここはひとつ Night Hawk ?

 とも思ったのですが。

「こんなDPSだと、私きっと寝ちゃうかな」って思いましたので、乗ることはなさそうです。

 DPSの高い船のいいところは、攻撃に関するオペレーションが忙しいことだと思うのです。
 防御が高い船だと、ぼんやりしている間、たとえば「ほかの作業をしてしまおう」と席を立ったり、海賊を撃破するまでの時間にイライラして席を立ったり、撃破までの時間に疲れて眠くなって席を立ったりします(ベッドへ直行です)。

 では攻撃力を上げようとすると、Shield 艦は防御がどんどん下がって燃え上がります。
(Passive Shield 前提の船に乗ったら最後、私は Drake だろうと Rattle Snake だろうと、落とすでしょう。ええ、落とすでしょう。)
 結果的に、私は Armor 防御と相性がいいのです。


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 それが、昨年末の頃の話。

 さて、実際に Tengu を買ってみました。
 いまさらといえば今さらだけれど、あまねく宇宙で「名機」の呼び名をほしいままにしている Caldari のT3クルーザ。

 WHにいた頃も頻繁に Tengu の姿を見ていた。
 多くの人が使っているということは、それだけ有能な船なのだろう。

 私が愛用している Gallente連邦産T3、Proteus の敵役でもあり、お互いにライバルともいえる性格を持っている。



 私の生まれ故郷でもある企業国家 Caldari と Gallente 連邦の歴史については、日本語 Wiki の Backstory にもあるが、その船の特徴もそれぞれ徹底している。

 特に火力を重視した Gallente が得意とするブラスタという火器は、Thermal と Kin のダメージをほぼ等しく与える。
 高い火力の弾薬はトラッキングを重視したタレットより射出されるが、射程はきわめて短く、肉眼で敵艦が見える距離での戦闘になることも多い。

 もうひとつの武装、Drone はただのペットです(こんなことを言うと、Drone 使いのみなさんに叱られるかもしれませんが)。

 Caldari が最も得意とするのはミサイル系の兵器。
 特に Kin 属性のミサイルを得意としている。
 もうひとつ、ブラスタと同じカテゴリにあたるレイルガンは、ダメージ属性こそ同じだけれど、しかしブラスタとは反対の性質を持っている。
 威力はさほどではなく、タレットのトラッキングもたいしたものではないが、遠距離狙撃による安定したダメージを期待できる。

 Gallente 艦の防御形態は Armor 防御が基本、Caldari 艦のそれは Shield 防御。

 T2/T3船の場合、特化される防御が Kin/Therm なのは同様だけれど、Gallente の場合はより Kin 属性を重視し、Caldari の場合は、Therm 属性を重視している。



 T3船は、ご存知の方も多いと思うけれど、いくつかの部品を組み替えることでさまざまな特性を持たせることが出来る。
 もちろん、私が最初に選んだ武装はブラスタ。
 人に Fit を見せたら「Tengu のアドバンテージが台無しw」「ミサイル無視w」「もはやレールガンですらない」など、いろいろなご意見を頂きました。

 でもいいんです。
 Active Shield で、ブラスタを撃つ Tengu のシュールな姿といったらありません。
 戦術は、Proteus の頃と一緒で「MWDでひたすら近づいていって、殴る。」これだけです。

 非常にシンプル。そしてなかなかのダメージ。
 なにより Optimal Range が広いので、トラッキングとのバランスが取りやすいです。

 通常、ブラスタは相手に肉薄する必要があります。
 近づけば近づくほど、対象のわずかな動きでも、大きな角速度が発生します。
 このため Optimal Range に敵機を収めようとした場合、ほとんどの弾薬でトラッキングが大きくぶれてしまうことが多いのです。
 さらに Falloff を含めても、射程距離は非常に短いため、そこからわずかに距離が開けばあっさりダメージが与えられなくなってしまいます。
 結果として、ブラスタ艦は各種モジュールやスキルによる補正はもちろん、プレイヤの操艦技術も重要になります。

 一方、Optimal Range が倍近くになる Tengu の場合、目標との距離に余裕ができ、トラッキングを取りやすくなり、さらに Optimal Range に収めることが容易なため、十分なダメージを発揮しやすくなります。

 しかし、こんな説明に耳を傾けてくれる人は、どこにもいません。
「Tengu にブラスタ装備」なんて言おうものなら、Caldari でも笑いもの、Gallente でも馬鹿にされるでしょう。

 では、と艦船のアドバンテージを最大限に発揮するべく、Heavy Missile を装備したものの……。
 退屈です。
 明らかに、私が乗って退屈しないタイプの船ではありません。
 火力を求めて AfterBurner を装備すれば、船の遅さが目に付きますし、MWDを装備したら、火力が貧弱になります。
 結果、HAM(Heavy Assault Missile)を装備することにしました。

 これなら、DPSも我慢できる程度にはありますし、MWDで飛び回れます。
 なによりトラッキングを考えなくていいので、最大出力で敵のごく近くを Orbit し続けることが可能なのです。
(Proteus でこんなことをしたら、BS程度の大型艦でさえ、たまに外すでしょう)

 気楽&高い防御力(ええ、ええ。お金を使い果たしました)。
 ミサイル Tengu がミッションの王様、といわれるのはこういう理由なのかもしれません。

 ただ、やっぱり個人的には、ブラスタのほうが好きなので、ここはちょっと悩むところですね。
「うわ、あの Tengu ブラスタ撃ってるよ」という、好奇の目にさらされるのは、いたしかたないと諦めましょう。