2011年9月24日土曜日

放浪生活の楽しさ。

 EVE Online の広大な宇宙生活において、放浪生活はそれほど必要でないこともある。

 私自身、Caldari の片田舎にある学校を卒業してからは、数ヶ月、そのままふらふらしていた。
 当初は、オートパイロットの仕方も、ルート設定の方法もさっぱり分からず、ミッションの Objective Place を見失って、どうしていいのか分からなくなって断ったり(Jurnal Window なんて消したら最後、出せませんでした)。
 失敗ばかり。分からないことだらけ。今なら当たり前にできることだけれど、当時は戸惑うばかりでした。

 それでもプレイを続けているのは、船のかわいらしさはもちろん、スターゲートやステーションの壮大で細密な描写、なにより、星々の綺麗さと宇宙を漂うことの心細さが、惹きつけるからでしょう。



 私は、FGからDDに乗るようになって、しばらくしてからCLを飛ばしてBCに移行しました。
( High Slot が8未満の船なんて!)って当時は思ったのです。
 ええ、EFTなんて知らない頃(Mac ユーザなのでなおさら)ですから、DDの過剰な High Slot が一体何の役に立つのかなんて、さっぱり分かっていませんでした。

 でも、分からない中で、いろいろ手探りして覚えるのが本当に楽しかったです。

 当時の私のカルダリ製DDは、拾い集めたモジュール(ブラスタだのオートキャノンだのレールガンだの)が雑多にFitされていて、スキルもどれがどれだかいまいち掴めないながらに、習得時間の少ない、関連のありそうなものをセットして。
 マップの見方も、操作もよくわからなくて、Sister of EVE への紹介状に書いてある場所へ、どうやって行けばいいのかも分からなくて……。

 10連ミッションを教えてくれる学校を転々として、最初は操作やスキルに慣れ親しむことにしました。
 教わって、タダで船とかスキルブックをもらえるのは嬉しかったから。

 思えば、それが放浪生活の始まりだったのかもと、今は思う。

 ミッションをするようになっても、ある程度、多国のスタンディングが落ち始めると、どうしても気になって動いてしまうのは、何も知らない時期に失敗したから。



 目の前に提示されるミッションをただただクリアしていたある日、自分の Standing を見ていて、マイナスの表示を見られることに気がついたのです。
 マイナスはイヤだけど、どうしてマイナスなのか、どこからマイナスに評価されているのかを、Wiki で勉強しました。

 そして、海賊や海賊関連Corpはマイナスでも基本的に問題ないこと、4大Facについては、マイナスだといろいろ不便なことを知り、愕然としたものです。

 スタンディング調整のために、各国を飛び回るのは、確かに非効率だと思います。
 私は、最初から大きなCorpに入ったりもしなかったので、自分でこつこつとSTを上げてゆくしかありませんでしたし、今でも基本的にはそうしています。



 ええ、ええ、非効率ですとも。

 おそらく、ゲームだからこそ、効率を求める人がいて、あるいは私のように、ゲームだからこそ非効率でも楽しみたいと思う人間がいるのだと思います。

 放浪生活は、基本的に、効率が悪いものです。

 けれども、誰もご都合主義で勝たせてくれるわけではない、プレイをしているだけでいろんな国から好かれるわけではない。
 その効率の悪さ、不便さ、それに翻弄される不自由さ。

 そういったものこそが、このゲームのリアリティでもあるわけです。



  数十ジャンプ先を移動しながら、ぽつんと宇宙空間を飛んでいるときは、今でも、なんとなく心細いものです。
 でも、そういう心細さを、大切にしたいな、と私は思っています。

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