2011年10月18日火曜日

パイロットになりたての頃(その1)

 最近、私たちのCorpでにわかに脚光を浴びているのがMWDである。

 キャパシタを大食いし劇的な高速航行を可能にする代わりに、Signature サイズを+500%、つまり6倍のサイズに換え、敵のロックオンを容易にしてしまい、タレットの命中率を上げ、ミサイルの被ダメージも上がってしまうという諸刃の剣だ。

 実際のところ、ミサイルのダメージは速度の関係で相殺される感が強いが、タレットによる被弾は痛い。本当に痛い。

 尋常ではないキャパシタ消費量はPG占有量とあいまって、ミッションランナーにとって致命的である。
 なぜなら Fitting の際に、リペアやシールドブースタとの相性が最悪なのである。
 これでは長くて数十分にも及ぶような戦闘で、戦場に残ることがむつかしくなってしまう。

 ところが、電力系のスキル(Energy Management / Energy Systems Operation)がLv5になり、Navigation スキルで消費キャパシタを軽減できる(MWDの場合 High Speed Maneuvering)ようになり、PGを強化したり(Engineering)、モジュールのPG占有量を軽減するスキル(Advanced Weapon Upgrade)を覚え、電気系のモジュールやリグと併用するうちに、なんとかなるようになるのだ。

 中には、Ship Bonus でMWDに対応できるもの( SacrilegeDeimos、T3Ship など)もあり、うまくすればリグの対応だけで、MWDを常時使用してもキャパシタを安定させられる。

 これには本当に驚いてしまった。

 さらに、私のおぼろな記憶では、以前はミッションエリアでのMWDは、Deadspace だと使用できなかったように思うのだけれど、その規制がゆるくなっているように思える。
(少なくとも、私は今のところ、使えなかったためしがない)

 MWDの船に乗り始めると、もうだめだ。
 ABの船でさえ、遅いと感じてしまう。

 もともと私はBSに乗っていると戦闘中でも余裕で寝てしまう。
 Armorダメージのアラームで目覚めることもたびたびだったし、ひどい場合はHullにダメージが浸入した警告であわてて退避しようとして、もちろん見事に卵になったこともある。
 あれは船の速度が遅いからだと信じて疑っていないが、Fitting にも問題があったかもしれない。

 ・・・とにかく、BSとは相性が悪いので、最近はあまり乗らなくなってしまった。
(もちろん、最近ではEFTでMWDを装備したBSのFitを考えているが)



 そこで思い出した。

 最初の、まだ学校を卒業したばかりで、右も左も分からずにいた頃、Fitting はおろか、スキルとFitの相関性も理解できていなかった頃が、当然私にもあったのだ。
(ダメージ属性なんて、その存在も知らなかった)

 CPUはまだ理解が容易だったけれど、キャパシタ と Power Grid の違いも分からなかった。
 Ship Bonus を無視して、拾ったモジュールを、学校から与えられた船に、意味なく Fit していた。

 もちろん、Wiki などを見ながら、徐々に理解を深めていったのだけれど、それでも理解しがたかった。
(in Game の JP-CH は、嫌な思い出があって、最初のとき以来、何も質問したことはない)



 今回から、ときどき、そうした失敗を書いていきたいと思う。
 もちろん、私のようにドジな質問をしなければ、JP-CH でも、いろんな人が温かく応援してくれるだろう。
 しかし、恥ずかしくて質問できない人や、そもそも何が分からないのか分からない人だっているように私は思うから。



 初めての今日は、キャパシタ(Capacitor)と PG(PowerGrid) について。

 まずはWikiのFittingの基礎に関するページを見てください。
(これで説明を終わります、ということではありませんからねっ)

 中ほどにピクチャがあります。
 Gallente のドロン艦 Vexor です。正面から見ると、愛嬌のある笑顔がすごくかわいい船です。
と、今回は、艦船の紹介をしている場合ではありませんね。
(実は、乗ったこともない艦船にいたるまで、もっともらしく紹介するのが大好きです)



 この画面の右上に、
「Capacitor」と書いてあります。

 下中央右寄り「CPU」の下に、
「PowerGrid」があります。

 キャパシタのところにある「1500GJ/334.69s」というのは、この船の電池の蓄電量が「1500GJ」で、フル充電するのに「334.69秒」かかるよー、という意味です。
 実は、それほど気にしなくてもいい数値です。
 




 PGとキャパシタは、ともに電気系のステータスです。
 日本語では、電源とか電池とか言われたりしますが、どっちにしても私にはちんぷんかんぷんです。

 ※ついでといってはなんですが、私は、家電をはじめとする、電気にはうといです。
 うといから、PGとキャパシタが理解できなかったんです。
 でも、うといなりに、がんばって説明してみます。
 


 家庭の電気にたとえると、定格電流の上限を決めて契約していますね?
 その定格電流以上の電流を使ってしまうと、ブレーカが落ちたり、ヒューズが飛んだりします。
 実際に、飛ぶといってもどこか遠くに飛んでいってしまうのではなくて、溶断して電気が流れなくなるだけなのですが、そんなことはどうでもいいですね。

 ところで、最近は、ヒューズが飛ぶなんてことはほとんどなくなりました。
 もしかして、なくなってしまったのでしょうか、そうだとしたら、いったい誰の魔法でしょうか、実に不思議です。



 私たちパイロットの乗る船も、船ごとに、その定格電流が決まっていると思ってください。
 これがPGです。
 それを超えると、活動ができなくなってしまうので、あらかじめ(Fitの段階で)超えないようにする必要がある、というわけです。




 さて、続いてはキャパシタです。

 同じ電流量であっても、電圧が高いと消費電力量は増えてしまいます。
(「W=V×A」でしたっけ?)

 同じようにモジュールごとに必要な電圧は異なり、それはモジュールの規定の電流量とは(無関係ではないのですが)まったく別のものなわけです。


 で、本体の電池の蓄電量(キャパシタ)は限られていて、発電能力(RechargeRate)は決まっており、それを各モジュールが消費してゆきます。



 発電量が消費量を上回っていれば、その船の発電系は安定(Stable)します。

 先ほどのピクチャの「Capacitor」の項目に 緑色で「Stable」と誇らしく書かれているのが、それです(モジュールを搭載していないので、当たり前ですね)。

 Wikiにもあるとおり、発電機は、キャパシタの残量が100%~30%に近づくにつれ、発電能力が高くなります。
 しかし、30%を下回ると、急速に発電力は低下してしまいます。

 もしも、先ほどの「Stable」の場所に、赤い文字で「Lasts: **m**s」と記載されていた場合、
「全てのモジュールを起動すると、満タンだったキャパシタは**分**秒で枯渇しちゃうよ!」
という意味になります。

 時々、この「Stable」を日本人プレイヤは「永久機関」と言ったりしますが、これは
「発電と消費のバランスが取れているので、ずっとモジュールを起動していられるよ」という意味です。
(永久に、出力が入力となってぐるぐる回る回路が確立したわけではありません)



 ちなみに、PGはCPUと同じように、Fitting 画面の右下に、円弧状のバーグラフになって表示されます。
(青がCPUで赤がPGです)

 Fitting の際、モジュールが半透明(オフライン)になったりして、メッセージが出ることからも、かなり容易に把握できます。

 一方キャパシタは、グラフなどで分かりやすく表示されているわけではありません。
 上にちょろっと小さく書かれるだけです。

 これがまったく理解できていなかったとき、いろんなモジュールを積めるだけ積んでミッション地に行きました。
 気分は上々、意気揚々です。

 そしてもちろん、ものの1分もしないうちにキャパシタが枯渇し、わけも分からないうちにHPゲージが軒並み真っ赤になってしまったこともあります。



 ベテランパイロットは皆、口をそろえて「キャパシタが大事」「キャパシタが大事」、「永久機関」「永久機関」と言いますが、それだけ電気系統の出力/消費バランスは大事、ということです。
(消費者金融のCMではありません)

 これらの現象をひとことで言うと「電気系マジヤバい」といったところでしょうか。

2 件のコメント:

  1. とらのすけ2011年10月19日 6:16

    MWDは、Deadspace だと使用できないって話
    つららさんが使ってるのを見るまで信じてたよ。

    きっと某okomeさんが初心者ブログで言ってた情報だったような気がします。
    いつ変わったんでしょうねぇ?w

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  2. とらのすけさん、こんにちは^^

    私も、どこかでそういう情報を読んだものですから、ぜんぜん使えないと思っていました。
    なので、この、いつの間にかの変更にたいそう驚きました。
    (もともとは、今のCorpメンバが使っていたので、私もそれにならってみただけなのですが)

    そして使ってみたら、もうやみつきですね。

    あの疾走感は、非常に心地よいです。
    このままだと、BSに乗る日はもう来ないんじゃないかと思ってしまいます(笑)

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