2011年9月30日金曜日

ジプシーの財産

 宇宙のあちこちを放浪する生活において、主たる財産が艦船であることはほとんどのパイロットにとって当たり前のことだと思う。

 もちろん、共通通貨iskは銀行口座のごとく、いかなる場所でも出し入れができる。
 らくだに乗って、高額の現金は宝石などに換えて持ち歩いていた時代とは大きく異なるのだ。

 また、生産者や開発に従事している人にとっては、鉱石や設計図、あるいはPOSが何よりの財産、ということだってあるだろう。

 現金資産のみを持ち歩くことは、とても合理的だ。
 総資産の把握も楽だし、Assetウィンドウが縦長になりすぎて困ることもない。

 しかし、そのためにはこまめな動産整理、すなわち現金化が必要になる。

 場所にもよるけれど、Sell Order で利益が出ることもあるし、逆にライバルが多すぎて Sell Order では何日経っても現金にならないことだってある。
 かといって、Buy Order の価格は「まとも」じゃない上、かの商都Jitaが遠い彼方にあるような場合、いったいどうすればよいのだろう。

 売ろうとしているのがモジュールであれば、それほど気にしなくてもよいかもしれない。
 でも 100Mil を超える艦船だと、差益が数十Milにも及ぶことも……。



 私がほとんどの資産を放置しているのは、そんな理由が発端だったように思う。

 せっかく(モジュールを含めた)動産一式を整理/処分したのに数週間後にその場所に再び戻ることになり、またも一式、揃えなくてはならなくなったこともある。

 数ヶ月にわたる滞在を繰り返すのであれば、毎回の処分と毎回の購入という方法も合理的になると思う。
( Sell Order の期限から考えると、3ヶ月以上になるならば適当な手段ではないだろうか)



 問題は、ひと月程度で移住する場合や、複数の拠点を持っている場合だ。
 その場所を離れるのはよいとして、その場所に二度と戻ってこないのだろうか。本当に?

 ST調整で訪れた場所でなかなかに使い勝手がよく、主要な地方商都もほどほどの近さにあり、いい仕事をくれる地位の高いエージェントにも恵まれている。

 そうした場所で、仮にスタンディング調整が終わって引っ越すことになったとき、本当に全て現金化するべき?



 もちろん、こうした問題に正解などありません。
 個々人の考え方や資産状況に応じて、もっとも適当と思われる対処をするのが一番です。

 お金のあまりない頃は、ステーションのものは毎回売り払ったほうがよいこともあります。
(そういう初心者を狙った、ぼったくり/買い叩き商人も多数存在しますが)

 私は現金資産があまりないのですが、マーケットに出しているものや、各地に散らばった品物を集めたら、きっと、ちょっとくらい「いいもの」は買えると思います。
 でも、それはそれ。
 今日を無事に過ごすだけの現金があれば、とりあえず、よいではありませんか。



 私の場合、メインの戦闘艦で移動して拠点を形成するので、サルベージ艦(Noctis)は現地に置きっぱなしにすることが多いです。
 L3程度のミッションであれば、DDとトラクタビームとサルベージャの設計図から、一式を作って運用します。

 BCに乗りはじめた頃は戦闘とサルベージを同時進行していましたが、戦闘の先輩に教えられて、二つの作業を分けるようになりました。

 でも、最近、ドローン特化のHAS(顔がキュートなのです)に乗るようになりまして。
 ……すごく、ヒマなんです。ついでに High Slot に空きもあるし。

 積載量はあまりありませんが、戦闘中のぼんやりのんびりタイムにサルベージをしています。
(基本は、ドローンの後ろを追いかけるだけですが)



 そうそう、今日もCorpの宣伝を。

 ぼんやりのんびりCorp「Flat Sleeper」は、初心者の人でも歓迎いたします。


 しかし「ぼんやりのんびりなんて、悠長なことは言ってられねい!」「もっと深く早く濃く、このゲームを味わいつくしたい」という方はいらっしゃいませんか?

 ひとつひとつのことを、悩み、自分で検証しながら進んで行くことも、もちろんこの宇宙の大きな楽しさです。
 でも分からないことを親切に、面白おかしく教えてくれる人がいたら、と思ったことはありませんか?
 ミッション地で、どうにもクリアできない状態になったとき、助けてくれる仲間がいたら心強いのに、と淋しい気持ちになったことはありませんか?

太宰脳病院」は、そんな方の入社を、手ぐすね引いて待っています。
 週に一度、各種の実践を含めたレクチャも開催しています。
(講師の都合で、お休みになることもあるようです)
 ちょっと頭のねじがユルみがちなかたなら、なおさら歓迎されると思います。



 え? ほかの会社の宣伝? と思った方もいるかもしれませんが、うちはぼんやりのんびりなので、これでいいのです。

2011年9月24日土曜日

放浪生活の楽しさ。

 EVE Online の広大な宇宙生活において、放浪生活はそれほど必要でないこともある。

 私自身、Caldari の片田舎にある学校を卒業してからは、数ヶ月、そのままふらふらしていた。
 当初は、オートパイロットの仕方も、ルート設定の方法もさっぱり分からず、ミッションの Objective Place を見失って、どうしていいのか分からなくなって断ったり(Jurnal Window なんて消したら最後、出せませんでした)。
 失敗ばかり。分からないことだらけ。今なら当たり前にできることだけれど、当時は戸惑うばかりでした。

 それでもプレイを続けているのは、船のかわいらしさはもちろん、スターゲートやステーションの壮大で細密な描写、なにより、星々の綺麗さと宇宙を漂うことの心細さが、惹きつけるからでしょう。



 私は、FGからDDに乗るようになって、しばらくしてからCLを飛ばしてBCに移行しました。
( High Slot が8未満の船なんて!)って当時は思ったのです。
 ええ、EFTなんて知らない頃(Mac ユーザなのでなおさら)ですから、DDの過剰な High Slot が一体何の役に立つのかなんて、さっぱり分かっていませんでした。

 でも、分からない中で、いろいろ手探りして覚えるのが本当に楽しかったです。

 当時の私のカルダリ製DDは、拾い集めたモジュール(ブラスタだのオートキャノンだのレールガンだの)が雑多にFitされていて、スキルもどれがどれだかいまいち掴めないながらに、習得時間の少ない、関連のありそうなものをセットして。
 マップの見方も、操作もよくわからなくて、Sister of EVE への紹介状に書いてある場所へ、どうやって行けばいいのかも分からなくて……。

 10連ミッションを教えてくれる学校を転々として、最初は操作やスキルに慣れ親しむことにしました。
 教わって、タダで船とかスキルブックをもらえるのは嬉しかったから。

 思えば、それが放浪生活の始まりだったのかもと、今は思う。

 ミッションをするようになっても、ある程度、多国のスタンディングが落ち始めると、どうしても気になって動いてしまうのは、何も知らない時期に失敗したから。



 目の前に提示されるミッションをただただクリアしていたある日、自分の Standing を見ていて、マイナスの表示を見られることに気がついたのです。
 マイナスはイヤだけど、どうしてマイナスなのか、どこからマイナスに評価されているのかを、Wiki で勉強しました。

 そして、海賊や海賊関連Corpはマイナスでも基本的に問題ないこと、4大Facについては、マイナスだといろいろ不便なことを知り、愕然としたものです。

 スタンディング調整のために、各国を飛び回るのは、確かに非効率だと思います。
 私は、最初から大きなCorpに入ったりもしなかったので、自分でこつこつとSTを上げてゆくしかありませんでしたし、今でも基本的にはそうしています。



 ええ、ええ、非効率ですとも。

 おそらく、ゲームだからこそ、効率を求める人がいて、あるいは私のように、ゲームだからこそ非効率でも楽しみたいと思う人間がいるのだと思います。

 放浪生活は、基本的に、効率が悪いものです。

 けれども、誰もご都合主義で勝たせてくれるわけではない、プレイをしているだけでいろんな国から好かれるわけではない。
 その効率の悪さ、不便さ、それに翻弄される不自由さ。

 そういったものこそが、このゲームのリアリティでもあるわけです。



  数十ジャンプ先を移動しながら、ぽつんと宇宙空間を飛んでいるときは、今でも、なんとなく心細いものです。
 でも、そういう心細さを、大切にしたいな、と私は思っています。

2011年9月23日金曜日

やっとできた。

 数ヶ月前からT2BPCの生産が可能になり、それに前後する形で、BPCの発明をするようになった。
 Science スキルが5になったときに、覚えられる限りのスキルブックを入手して Inject したので、相応のスキルは持っているのだけれど、まぁ、おなじみの0とか1とか2とかばっかり(笑)。

 一番最初に生産したのは、忘れもしない Hobgoblin II(Gallente T2 Light Drone)。
 生産自体は、失敗がないので、ひょいと出来上がって嬉しかったことを覚えている。
 
 最初の開発も Hobgoblin II。
 運良く、一枚も失敗せずに数枚のBPCが出来上がり。これも感動的でした。

 私の好きなAS、Ishkur(Gallente製 Hyblid Turret / Drone Bay ボーナス有、Light Drone 5機を展開できる)の消耗品現地生産能力向上のため欠かせない、もうひとつのものが Void S(T2 Blaster 弾薬)です。

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 このVoid S。
 今回、ようやく開発に成功したわけですが、最初の開発は惨憺たるものでした。
 一度目の開発の際、手近なところに弾薬(Antimatter Charge S)がなかったのですが、Hobgoblin IIはベースアイテムなしでも成功した経験があったため(開発にベースアイテムを利用すると、成功率が上がる)そのままラインに入れ、まんまと失敗しました。全滅です。

 Hobgoblin II の開発で、一枚も失敗がなかった故に「開発なんて案外チョロい」と思ってなめていました。



 その後、苦労してT1BPCを量産し、今度はベースアイテムも忘れず再び開発ラインに入れました。
 でも、成功率は相変わらず高くありません。
 まぁ、関連スキル(Plasma Physics, Electromagnetic Physics)も、まだL3なので、これから頑張ろうと思います。

 それにしても、Void 弾薬の生産に必要なマテリアルのうち、Fulleridesはなかなか高めです。
 これは惑星開発などで手に入るのかなぁ、なんて思いをめぐらせています。

 実は、惑星開発スキルも持っているのですが、今は生産系Corpのスタンディング上げに奔走しているので、なかなか着手できません。

 それとも、先に着手しておいたほうがいいのかなぁ。。。
 ちょっと、Corpのメンバに教わってみようかと思います。

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 よくよく考えてみると、私は
○ミッション/交易/生産/発明/探索
 といろいろしているわけで、まぁ、よくもこんなに手広く、と自分でも呆れますね(^m^)

 当然ながら、スキルも、あれが欲しい、これも欲しい、という有様で、未だに3日以上かかるスキルに対しては、脳内会議で「ほんとにそれ、必要?」とやっています。
  ミッションだけ、としていれば、戦闘系のスキルだけで済みますから、効率はすごくいいんだろうなぁ、とは思うのです。

 ただ、私はこのゲームをプレイするのに当たって、効率を最優先にするようなことはやめようと思っていたので、 今のスタイルは性格に合っています。





 いつも忘れてしまうのですが、たまにはCorpの宣伝を。

 『Flat Sleeper では、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。
 活動内容は(私の活動内容を見ると分かりますが)特に問いません。
 活動拠点も現在は特に指定していません。
(私個人は、現在 Gallente の生産Corpに入り浸っていますが)
 弱小Corpですが、T2開発や生産ができることが最近のちょっとした自慢ですw

 初心者の方も、もちろん歓迎です。
 ドローン使いで現在、探索にハマっている社員(普段はミッションランナ)もいますので、ご質問などはお気軽に。

 公開 Chat CH は「-FS-Public」です。』

お買い物をしてしまう。

 放浪生活で欠かせないのは、BPOやBPCだ。
 フレイタを所持し、操縦できるパイロットなら問題ないけれど、私は持ってもいないし、操縦もまだできない。

 すると、どうしても「普段乗りの戦闘艦」に「最低限必要なもの」を詰め込んで、新しい目的地へと出かけることになる。

 今日はコントラクトで Noctis(言わずとしれたサルベージ艦)のBPCを買ってしまった。
 価格は3mil。Remain run(生産可能回数)が15もある。
 ほとんどのBPCは Run1で350k程度。ひどい場合は Run1なのに1milなんていうのもある。

 コントラクトのBPCは、このように Remain Run をよく確認しなくてはならない。

 なんて偉そうに言っている私だけれど、T2品の生産/開発ができなかった頃、練習のためにと買った Hobgoblin II の BPC は1milもして、Remain Run は1しかなかった。

 その値段で、2機買えるよ! って分かったときはすごく悔しかったっけ。


 まぁ、こういう失敗を繰り返しながら、お勉強するわけですね(^m^)




 放浪生活で最低限必要なBPOは、お決まりの
○ 弾薬(ミサイルや Projectile は常用するものを数種類、ドロンなども持っていると便利かな?)
○ シャトル(基礎の基礎。必需品)
 ですね^^

 
 それが Level 1だとすると、Level 2は
○ サルベージャ/トラクタビーム
○ FG(現地での探索やお買い物に使う)
○ IDS(大物の運搬に使用する)

○ Rig(現地生産の船に取り付ける)
○ 探索セット(プローブ/ランチャ/コードブレイカ/アナライザ)

 といったところでしょうか。

 特にトラクタビームは 40m^3 ものサイズがありますから、船に装備した状態で持ち歩くか、現地生産したほうが効率がよいときがあるのです。特にCL以下のサイズ、さらにいうとFGの場合はてきめんです。
 もっともトラクタビームは、必要とするマテリアルが多いのが難点なのですが。。。(^^;
(だから、1M近い価格なのです)



 さて私は次の段階として、T2品のBPCとその生産設備のBPOも持ち歩いています。
 ○各種R.A.M
 のBPOは必需品ですね^^

 ミッションで、たまに出てくるあれです。
 最初の頃は(なんだろ、この処刑器具。。。)って思っていたのですが。

 ただ、実際のところ、T2品の生産には Robotics など、BPOで生産できるものだけでなく、現地調達しなくてはならないものが必ずあるのですが……。

 どういうわけか、あのシンプルな Robotics(黄色の建機みたいなやつ)に限って、BPOが売られていないんですよね。
 どうしてなんだろう。



 そもそも、どうしてBPOやBPCを持ち運ぶかというと、モジュールや船のために、数十ジャンプも往復するのは非効率だから。
 現地で調達できるものは現地調達する方がよいわけですが、つどつど買い物をすると、やはり出費がかさんでしまう。
 もちろん買ったものを使い終えたら、売れば損失は少なくなるわけなのですが、売ってなにもない状態にしてしまった拠点や、その付近に、いつ戻る機会があるかは分かりません。

 たとえば、Corpのメンバや知り合いの人が、ヘルプを求めてくることもあるかもしれません。
 スタンディング調整のために Caldari から Gallente へ飛んだら、以前いた場所の近所だった、という
こともあります。

 そういうわけで、
「今後一切使わないもの」で高価なものはそのまま売却品にするのでストック。
「今後一切使わないもの」で安価なものは溶かして生産に利用。
「よく使うもの」は移動生活で運搬し、
 運搬しきれないものは、そのまま放置、といった感じでしょうか。

 まぁ、放浪生活は、基本的にテキトーなんです。