2015年11月26日木曜日

宇宙が怖くて船に乗れるか。

 はい。
 乗れません。

 つららです。



 現実世界の息抜きであるところの、私のEVE宇宙とPodなのでありますが。
 長らく私はそこに身体を浸すことができずにいます。

 IRLでのふとしたことをきっかけに、パニック障害の発作じみたものを起こすようになってしまいまして。
 逆説的に、緊張感の高まる状況下で、穏やかな心持ちを維持することができなくなってしまったのです。未熟者の私は。

 かつては、船が燃えても、Podが破壊されても、そのドキドキを楽しんでいられたはずなのに、今は想像するだけでちょっと心が苦しくなります。
 もちろん大元の理由はあるのですが、それはIRLのことであり、EVE宇宙でのんびりぼんやりしている私「つらら」とは、ちょっと乖離のあることなのです。

 まして、今の私の身体は、WHにいるのです。そう、WH。
 でも、数ヶ月も見に行っていないから、 なんともいえないのだけれど。
 もしそのままであったとしたら、WHにいます。
 いえ、仮に全てが放棄されていたとしても、私の身体と私の船だけはWHにいることでしょう。
(怖いよ〜!)

 あのWHの自由な開放感と、いつ何が起こるともしれないその緊張感。

 私は、それに耐えられない重圧を感じて、しばらく休養をしている次第なのでした。

 もちろん、たとえばお医者さんに処方された「ちょっとバカになるクスリ(ひどい言いぐさ)」などを飲んでプレイに臨むこと(ある種の本格廃人プレイ)もできると思うのですが、そんな無茶をするよりは、きちんと自分の状態を整えてからEVE宇宙に行きたいと思って、はや数ヶ月。

 今晩、ちょっと顔だけでも出しちゃおうかな、なんて思ったりしている私です。

2015年5月1日金曜日

そして悲しくうたふもの。

 カルダリといえば私の生まれ故郷なのだけれど、その宙域はあまりに広大で、たとえばどこかのステーションから、あるいは艦橋から、時にはどこかの陸地から、星々を眺めたところで「ああ、あそこが私の故郷のある太陽だよ」とは言えない。

 もちろん、網膜投影ARシステムを起動させれば、雨の夜でも、晴れた昼間でも、私たちは自分の星のありかを知ることができる。

 でも。
 でも、それが。
 それが故郷なのだろうか。

 そうやって、物理的に指標された座標が、人の故郷なのだろうか。

 窓の外の漆黒を眺めながら、私は思う。

 おそらく、人に説明する時はそれでいいのだ。
「私はあの星の、あの地方で生まれ育って、パイロットになりました」と。

 その過程のディティルも、 そこから現在というポイントまでのディティルも、ほとんどの人にとってはなんの役にも立たない情報だ。
 そんな余計なところまでマークアップしないでくれと、かの国の統治局で働き続ける情報集積人工知能なら悲鳴を上げるだろう。

 そう考えると、私たちの一生は、蛇足に満ちているのかもしれない。
 蛇足の集積が、おそらくは人生だろう。

 何度死んでも、何度生まれ変わっても、変わらない。
 明示された戸籍情報のように、私は私にだけ生まれ変わる。
 私だけに生まれ変わる。

 いっそのこと、無味乾燥した座標情報だけが残って欲しいと思うことがある。
 いっそのこと、私の過去のことなど消えてしまえばいいとさえ思うことがある。

  それでも、私は、私という存在を、自分のよりどころにしているのだから、なかなかそういうわけにもいかない。
  記憶操作の手術もあるとは聞くのだけれど、なかなか思い切りが付かない。

 欠落した記憶の所在を、結局、人は知りたがる。
 私がそうしないとも思えない。

 私は私の蛇足を嫌っているのだろう。
 そして同時に、愛しているのだろう。

 カルダリに来るたび、沈鬱な気持ちになる。
 故郷の星系に近づくと、なんとなく、気持ちが落ち着かなくなる。
 それでも、私は、きっとこの青白い星雲をまとった宙域のことを愛しいと思っているのだろう。

 でもそれは、太陽のようなものかもしれない。
 近くで見るには眩しすぎ、あたたかさを通り越した灼熱によって、魂までも焼かれてしまうのだ。

 生命の発生と同じように、重力均衡と同じように、物事には適切な距離があるのだと、私は思う。

 大好きな街だった。
 だから。
 大嫌いな街だった。
 だから。
 宇宙にただひとつ。愛しいと思える場所だった。



 物思いに耽っている背後から、遠く真雪の悲鳴が聞こえる。

「やだもー」とかなんとか。きっと段差につまずいたか、壁に穴でも空いていたとかそんなことだろう。
 彼女は、私のMinmatar 船に乗るたび、あれこれ文句をいう。

「これって中古船を改修しただけなんじゃない?」
「ソファの生地がほつれちゃったんだけど」
「シャワーの温度が安定しないのはどういうことなの?」
「あっちの配電盤から煙が出てたよ」
「シンクの排水、すごーく悪い気がするんだけど」
「どうして拡散パネルに装甲を張るんだろう。設計者の意見を聞きたいよ」
「砲塔に煤(すす)がすぐ溜まるみたいね、掃除しなよ」
「壁の穴から虫が出てきたよ」

 などなど……。
 これでもれっきとしたT2Shipなのだけれど。まぁ。まったく同感だとは思う。



/-----
※ ARシステム(Augmented Reality System:拡張現実システム)
 Podパイロットならおなじみ、現実世界に対して各種情報の同時参照を可能にするシステム。
 神経接続プラグを通しての情報入出力の他、人工網膜に直接情報を投影するなどのシステムも有名なところだ。 
 -----/


/-----
※ かの国の統治局で働き続ける情報集積人工知能
 どこの国の、どんなセクションで、何を理由に、どんな情報処理をしているのかは、作者には分からない。
-----/

>>>

 カルダリでの生活もそろそろ数ヶ月になっただろうか。
 普段なら、あっという間にFacSTが 5.0 を超え、各地のNPCCorpエージェントと仲良くなって、いよいよ立ち去る頃合いではある。
 しかしながら、Gallente の FacST が高すぎたせいか、なかなか上がらないという状態である。

 真雪はあっというまに5.0を超えたので、今まで関係のなかったCorpには、真雪を通してアクセスしている。

 そんな真雪であるが、 第1回 Ms. EVE japanese という企画に参加することになった。
(したくなったらしい)

 Corpのメンバ勧誘もまともにしない消極性のカタマリのようなCEOなのだけれど、こうしたイベントに勝手に積極的に参加するという気まぐれさは、まぁ、らしいといえばらしいのかもしれない。

>>>


※作者註
 真雪で記事を書くことがほとんどないため、あまり紹介されませんが、真雪は真雪で、誰も知らないキャラクタ設定が実は多くあったりします。

 当初はつららのAltキャラとして作って、Caldariから家出した放浪癖のある姉を捜す旅に出たパイロットということにしていたのですが、同じ Corp に一緒にいることになったため、二人は再開したということになりました(笑)。

 それ以外にも、彼女は本格的なぼんやりタイプで、つららより臆病で、あと同性愛者という設定だったりしますが、そんなことはいっさいゲームプレイに反映されていません(笑)。

 最初の頃は、口調や会話の傾向も細かくコントロールしてロールプレイしようかと思ったこともあったのですが、そんなことは無理でした。

2015年2月23日月曜日

ブラスタ使いを目指すあなたのための、ちょっとしたおせっかい。(ぶらすた道 その2)

 さて、前回のおさらいから。


○ ブラスタは 短射程/高火力/高トラッキング/連射タイプの兵装で、キャパシタと弾薬を消費する。

○ 至近戦は浪漫。

○ ブラスタの攻撃属性は Kin / Therm に固定されていて、T1弾薬は Kin > Therm、T2弾薬は 高火力タイプが Kin=Therm、射程重視タイプが Therm > Kin になっている。

○ Fac 弾は Caldari NAVY も Federation NAVY もダメージは一緒。

○ ブラスタ艦は、間違いなく、敵艦と至近距離で戦闘する必要があるしそのための武器だ。

○ どうせだから火力重視でタレットと弾薬を選ぼう。Neutron と Antimatter 弾(むしろ Void 弾)しか道はない!

○ ブラスタ艦の交戦距離は適正なダメージを与えることを考慮して、だいたい Sサイズで 500〜900m、Mサイズで 1200から1800m、Lサイズで 3kmから10kmくらいがいい。
(上記はすべて Antimatter 弾の使用を想定しています)

○ PvEで、敵フリートに単身乗り込む時は、気をつけろ!

○ Web は危ない。

○ タゲペンも危ない。

○ Scram もとうぜん危険。

○ その上で、殴りましょう。ブラスタはそういう武器です。

○ 最悪、刺し違えれば上等だ。 (※PvEでこの発想は危険です)


 ……だいたい理解できたでしょうか。

 さても高火力が魅力のブラスタなのですが、いかんせん、敵 Fleet に単身乗り込むのは心細いものです。

 まずは前回の至近距離戦闘における危険性をどのように回避するべきかを考えてみましょう。


○ 交戦距離1000m以内でのPvEの危険性の傾向に対策する


 前回の最後の項目で、Web / Target Painter / Scram の特性と射程についてお話ししました。
 ざっと見ておわかりと思いますが、Web と Scram は射程が短いため、PvEでは FGが掛けてきます。
 逆に Target Painter は射程が長く、BCからBSが主に使用してきます。

 敵性集団の中にこちらから単身飛び込む場合、複数の大型・小型艦船から、同時にこれらの妨害を受けて、同時に攻撃を受ける可能性があります。
 ほとんど停止して信号サイズも増大した紙装甲の船なんて、いいマトです。ついでにワープもできないとなれば。

 当然ながら、妨害を仕掛けてくる船を真っ先に落としたい。それこそがセオリィ。
 せめて Scram と Web だけでも落としたい。
 いやこの際 Scram だけでいいや。

 ……と思っているのに、複数から同時に妨害された上、攻撃されてはひとたまりもありません。

 これを避ける一番手っ取り早い方法が「引き撃ち」です。(えぇそんなぁ……)

 といっても、長距離兵装のように引いて、撃って、また引いて……と繰り返すのではありません。

 とりあえずこちらを攻撃しようとしている敵集団から離れて、敵艦隊をその速度ごとに分断することが目的です。
 だいたい Web と Scram を装備した FG は PvPではタックラと呼ばれるとおり、高速で特攻してきます。
 Spider Drone と呼ばれる、Web Droneも同様です。
 だいたいブラスタ使いと同じくらい、単身で乗り込んできます。

 一方、大型艦はどうでしょう。
 ほとんどのBSはMWDも搭載していませんし、100〜200 [m/sec] でのんびり飛んでいます。
 艦船サイズごとに、当然速度が違うので、全機がこちらに向かって来ると、どうしても集団にばらつきが生まれる、というわけです。

 なので、敵集団がこちらに対してノーマークの場合、とりあえず1発くらい、あたりもしない距離から撃つだけ撃って、タックラに対して 30km くらいの距離を取るように全速力で逃げます。
 Keep at Range ではなく、宇宙空間をダブルクリックで逃亡するのもよい方法です。
 しばらく(だいたい 30〜100 km くらいでしょうか)逃げると敵集団は長い帯状に広がります。
 MWD搭載の小型船も、MWDが息切れします。

 さぁ。
 あなたのブラスタが飾りではないことを証明するときが来ました。

 もちろん、あなたがAB装備で、敵のタックラに捕まることもあるかもしれません。
 そのときは、まずその Web や Scram を掛けてくるタックラを真っ先に落とします。
 もう Orbit なんかやめて 500m Keep at Range です。逆タックルの勢いで叩きのめしましょう。ブラスタは叩く道具ですから。
 このとき Lead Charge を使うのも1つの方法です。

 威力は落ちますが Antimatter よりも射程が(少しですが)長くなり、キャパシタ消費が少なくなります。
 もしも危うい局面でワープが必要な場合、このキャパシタ消費がものをいうこともあるかもしれません。(「こんにちは〜!」とかしゃべりだす、ということではないので安心してください)

/-----
※ AB(アフターバーナ:After Burner)
 推進系モジュールの1系統。
 MWDほどの速度は出ないが、キャパシタ減少ペナルティもなく、消費キャパシタも優しい。
 信号サイズ増大ペナルティもないので、使いやすい。
 艦船サイズに合わせたものを搭載しないと意味がないのは、推進系の定め。

※ Lead Charge
 Hybrid Charge は複数種類があり、T1弾薬は射程重視低火力型と火力重視短射程型にかけての分布となります。
 T1のうちの Lead Charge は射程重視と火力重視のいずれにも属さず、中間的な位置にあります。
 この弾薬の優位性は、キャパシタ使用量が少ない、という点です。
 逆に、火力重視型や射程重視型は、特化されるほどキャパシタ消費が激しくなります。
-----/

 こうしてタックラのFGを落とせば、あとは近づいてくる攻撃型FGを落とし、DDを落とし、CLを落とし、BCを落とし、BSを落としてゆきます。
 勝手に近づいてきますし、距離があったらこちらから近づけばよいのです。
 どうせ鈍くさい連中ばかりです。

 もしも途中で別集団から攻撃を受け始めた場合は、その集団のタックラ(もしくは手頃で近くて速いFG)に対して全速力で逃げます。

 ブラスタ艦に必要なものは、ブラスタと、素早い逃げ足、です。


○その他のちょっとした小枝 


 基本的な対策さえできてしまえば、大型艦の攻撃は当たりません。
 ……いや、まぁ、ときどき当たりますが、致命的なことはそれほど多くはないかもしれません。
 ……そんな気がします。多分。

 ……。
 さて、気を取り直して、それ以外のちょっとした小ワザをご紹介。

○ 遠い敵艦に近づく時は Orbit コマンドを使う。
 まぁ、たいしたことではありません。
 でも、真っ直ぐに向かうよりも、ちょっとだけ軸をずらすことができます。
 つまり角速度がちょっとだけブレるということです。
 これで「Lタレットでも遠距離なら狙える」とか思っている大型艦からの直撃を、少しでも軽減する可能性に賭けましょう。
 本来であれば 10〜20km の半径で Orbit 機動をしたいところですが、いちいち右クリックから選ぶのは面倒なので、既定の距離(FGなら600m とか)でいいんじゃないでしょうか。

○ Keep at Range は2種類必要。
 先ほどの例にあるとおり、ブラスタ艦では敵集団を引くための長距離 Keep at Range(以下 KaRと省略)と、トラッキングを最低にして敵艦をただただ落とすために近づく KaR、2つを使い分けます。
 いちいち設定するのはばかばかしいので、どちらかを既定の距離にしておきましょう。
 どちらをどうするかは好みです。

○ ミッション開始直後の大型艦の攻撃を防ぎつつ、その場で待つ方法。
 ミッション地にたどり着いて間もなく、敵艦隊がこちらをロックし始める。
 そんなこともあります。
 ただ、敵 Fleet までの距離が60kmほどあり、わざわざ逃げるまでもなく、ここで待っていたい。
 待っていたいけれど、止まっていたくはない。
 そんなときがあなたにもあると思います。ない? ないの?

 私にはあるのですが、そんなときでも、ミッション地には、かならずビーコンがあると思います。
 ええ、あなたの船のすぐそばにある、役に立たないあのマークです。
 あれに対して全速力で Orbit して、敵タックラが近づいてくるのを待ちましょう。
(※全速力といっても、MWDを稼働させる必要はありません)
 Fleet で戦っている時は「つららさん、なにしてんのwww」とBSに乗っているメンバに笑われるかもしれませんが、そういう大型艦には遠慮なくタックルしてやるといいと思います。
(もっとも、たいていはみなさん自分の戦闘に没頭しているので、こうしたヘンな動きは悟られません)

○密集した障害物には気をつけよう。
 敵艦隊に飛び込むのはいいのですが、ときどき、建造物など思わぬ障害物のせいで、あなたの船が本来の速度に到達できないことがあります。
 Web でもないのに速度が出ない。
 これは危険なので、十分注意しましょう。

○ひとりではクリアできないミッションを知ろう。
 FGでL4ミッションをする場合に、いくつか、高難易度になってしまうものがあります。

・まず、のっけから Stasis Tower が待ち構えているミッション。
 たとえば Blockade
 Stasis Tower は、FGよりもカタい上に、FGよりも遠くから Web を掛けてきます。
 近づくのが大変……。

 Downing The Slavers (2/2)
 は、Stasis Tower が2基。うーん。。。

 ちなみに、Rogue Slave Trader (上記 1/2) は、救出する奴隷がたくさんいて、カーゴに収まらないため、これまた小型艦には不向きです。

・環境ダメージがあるミッション。
 L4ミッションは、BSによる攻略を想定しているため、補正なしで襲いかかる環境ダメージは、FGにとって致死的。CLでも、ちょっとキビシイ。

 Recon(3/3)
 ゴールに向かう途中、ときどき燃え上がって燃え尽きたりします。

 Patient Zero
 凶悪な環境ダメージに耐えきれず、燃え上がった気がします。

 Damsel in Distress

 注意しながら進めればなんとかなりますが、Garden の爆発は本当に強烈ですから、安易に破壊しないようにしたいものです。

 他にもあった気がしますが、忘れました。

・敵が回復するミッション。
 どれだったか忘れましたが、Web / Scram を叩こうにも、Repair Tower を先に破壊しないとどうにもならないミッションがあったように思います。
 Repair Tower は遠く、そして高い耐久力を誇っていました。

・敵が湧くけれど相手をしなくていいミッション。
 Recon(2/3)
 とっととステーションに帰るのが吉。

 Cargo Delivery
 Energy Vampire を掛けられて、電力が切れて死ぬまでがチュートリアルです。

 これ以外にも、FGソロクリアが非常に困難なミッションはいくつかあります。
 あえて挑戦するも良し、 助けを呼ぶも良し。宇宙の藻屑になるも良し……。

○最後に
 見出しがコワザ、ではなく、コエダであることに君は気が付いたか。






 では次回は、いよいよブラスタ艦の Fitting について。
 ・推進系や Engineering系のスキル
 ・タレットのスキルをどうするか
 ・DPS を上げるならインプラントを刺しちゃいなYO!
 ・ブラスタFGの防御はどうするのか

 などでおせっかいを焼いてみたいと思います。

ブラスタ使いを目指すあなたのための、ちょっとしたおせっかい。(その1)


 Flat Sleeper を設立して、もう4年になる。
 先日、ある Corp メンバに教えていただいて気が付いた。

 当初、真雪のための脱税Corpだったはずが、今では立派な小規模Corpになった。

 Office は 4大Facにあるし、戦争も経験し(て逃げ回ったり、退避専用Corpを作ったりし)た。
 WHに移住したり、そこを襲撃されたりもした。
 Corpから一時的に離脱し、Nullでの生活もした。
 サルベ泥棒はもちろん、トラクタユニット襲撃犯にも慣れた。

 スクールを卒業してから、およそ5年。
 信じられない。
 Podを破壊され、スキルクローンに情報転写されたことも一度はあるが、飽きもしないでPvEコンテンツを楽しんでいる。
 そう。今でも。

 たしかにカルダリのエージェントどもといったら、カタブツで食えない人間が多いとつくづく思う。
 自由を満喫できるガレンテは、しかしときどき、私が Caldarian であることを痛烈に思い出させる。
 ひとたびステーションの一般居住区に迷い込んだりしようものなら(パイロットスーツやARシステムのおかげで)Podパイロットであることが最後の砦のように守ってはくれるものの、それでも私がよそ者(しかも、Gallentian の歴史上、自らこの地を去っていった身勝手な出奔者)であることは隠しようがない。

/-----
※ARシステム(Augmented Reality System:拡張現実システム)
 Podパイロットならおなじみ、現実世界に対して、各種情報の同時参照を可能にするシステム。
 神経接続プラグを通しての情報入出力の他、人工網膜に直接情報を投影するなどのシステムも有名なところだ。
 私たちはある程度のIDをいつでも互いに参照できるようにすることで、お互いの安全性(あるいは危険性)を確認することができる。
 たとえば私が Gallente を歩くことも、非合法な行いではないのだと。
-----/



 Pod の溶液に浸っている時は、いつも孤独だ。
 いくら Fleet を組んでいる最中であっても、私と繋がっているのは、神経伝達ケーブルだけ。
 その孤独が溶液となって私を包み、守ってくれているとさえ、私は思う。

 でも、一般居住区にいるときに感じる孤独は、わたしを守ってはくれない。
 ちくちくと、刺すように、私に辛辣な思いをさせる。
 Pod の中で艦載コンピュータに繋がっていると安心する私は、すでにこの人間の身体を必要とはしていないのかもしれない。

>>>


 さて、今日こそはクールに決めてみましたよ!(おい)

 今回もアップデートがあり、とうとう Minmatar 製の T3 Destroyer が追加されました。
 市場にはすでに(Amarr のそれが出た頃に比べると適正な価格で)出回っていて、スキルを上げるのが間に合わない感じです。

 Amarr の Tactical Destroyer のスキルも上げたのですが、どうも乗る気になりません。
 いえ、かっこいいんですよ。そりゃもちろん。

 でも私、Gallente製の T3 Destroyer が出るのを、待っているんです。
 だってだってアータ、Gallente製といったら、武装はブラスタ/ドロンに決まっているじゃないですか。
(冒頭にもあるとおり、私は Gallente の敵対国家である Caldari の生まれです)

 なんてひそかな私の目論見などは放っておいて、今回はブラスタ使いのための、ちょっとしたおせっかい講座を急遽開くことにいたしました。
 自分でいろいろ(主に船を)落としながら経験していきたい。というあなたは、回れ右して「ひさしぶりのGallente。」 などをお読みいただくのもよいかと思います。




○ブラスタ使いになるにはどうすればいいのか


 ブラスタのスキルを覚えて、ブラスタを船にFitして弾薬を装填し、適当に目標に近づいて、発射してみましょう。
 プラズマ化した Hybrid Charge は、うまくすれば対象に Kin/Therm のダメージを与えます。
 そう。みなさんもご存じのとおり、これだけです。

 でも、ブラスタの戦闘をPvEで行うには、相応のリスクがつきものです。
 実際に上記の通りのことをしようと思っても、たいていはダメージが計上されないか、それ以前に消し炭になっていることでしょう。
 なぜならば、敵の群れの中に単身飛び込んで接近戦をしなくてはならないからです。

 安全なPvEの基本は、遠距離からの引き撃ちです。
 一番近い距離にいる敵から、自分の得意とする距離を保ち続ければ(そしてすべての敵に対してより高速で、すべての敵に対してより長射程であれば)必然的に敵集団は各機ごとの速度に応じて分散し、最寄りの敵艦を一隻ずつ安全に排除できます。

 ブラスタでの戦闘は、これを真っ向から無視する戦闘です。


○ブラスタの特徴ってどんな?


 ブラスタの特徴は、とにかく圧倒的な短射程。
 地上であれば、声が届くかもしれない距離まで対象に近づく必要があります。

 次に短射程であればこそ実現できる、高い火力。
 攻撃属性は Kin / Therm に固定ですが、T1艦であればシールドにもアーマにもバランス良くダメージを与えられるというのは利点と考えて良いでしょう。
 PvEでは、ミサイルや火薬砲に比べて優位性は低くなってしまいますが、そこを補うだけの火力を見せつければ、文句をつける相手はいなくなるはずです。

 そして短射程であれば当然必要な、高いトラッキング性能。
 至近距離での戦闘で、トラッキングが適正値に達していないと攻撃は命中しません。

 ではまず、ブラスタの基本性能をおさらいしてみましょう。
 とりあえず、基本となるSサイズから。
 いきなりT2から説明されても困りますから、ここはT1Meta4モジュールをご紹介。

 ちなみに、ブラスタは出力に合わせて「Neutron > Electron > Ion」の名が付いています。
 もしもあなたが、高出力(つまりはより大きな火力)を求めているのなら(そうでない人がブラスタを使うとは思えませんが)Neutron ブラスタの他に選択の余地はありません。


Modal Light Neutron Particle Accelerator I

 これが T1 Meta4 Small サイズのブラスタです。
 スキルによる補正なしで、Opt.Range が 1800[m](以前はもっと短いものでした)。
 Falloff が 2500[m]。
 つまり、最適射程である1800[m]前後を基準に、対象との距離を保つ必要があります。
 精度限界である4300(1800+2500)[m]を超えると、まずダメージは計上されません。
 1800mを超えて、4300mまでのあいだは、ダメージ減衰が発生しています。
 つまり、1800[m] 以内の距離で対象を攻撃するのが望ましい兵装、ということになります。
 Tracking はおよそ 0.38 [rad/sec]。

 Radian 計算なんてパイロットスクールではちょちょいのちょいです(というのは演出で、今日、一生懸命おさらいしました)。
 だいたい一秒にえーと……(1rad を 60°と仮定して、そのおよそ40%とする概算で)、24°弱です。
(細かく計算すると、22°弱でした)
 一秒あたりの相対角度が22°以上動いちゃうと、当たらないかもしれない、ということです。
(Radian/Sec については、各自調べてみてください)


Caldari Navy Antimatter Charge S

 むつかしい計算をして、アタマがクラクラしてきました。
 弾薬を見てみましょう。
  一般的なFac弾薬、Antimatter S です。
 ちなみに、Caldari Navy と Federation Navy の弾薬。
 違いはありません(多分)ので、安い方を使うといいと思います。
 まぁ、生粋の Gallentian は Caldari Navy の弾薬なんて死んでも使わないと思いますが……。

 ところでよく見てください。
 Antimatter Charge は、Range Bonus が付いていますね。
 −50%。
 ええ。マイナスです。減少します。Opt.Range が半分、ということです。

 結果として、先ほどの Opt.Range + Falloff は、4300 (=1800+2500) [m] ではなく、3400 (=900+2500) [m] になります。
 ついでにいうと、ダメージ減衰を最小限にするためには、攻撃対象から900m 以内の距離から射撃することが望ましい、のです。

 900mです。

 なかなかそんな広い平地を探すのはむつかしいものですが、目のよい人なら肉眼で、人の顔を判別できますし、大きな声であれば会話も可能な距離です。ゴルゴ13も呆れてホテルに引き返す距離です。
 しかしこれが、Sサイズブラスタの適正交戦距離限界です。


○適正交戦距離から考える攻撃機動 


 さて、仮に 900[m] の距離で Orbit しているとして、機体はどの程度の速度を保つべきでしょうか。

 先ほどの計算から、タレット側のトラッキング限界はおよそ 0.38 [rad/sec] であることが分かっています。
 角速度は相対的ですから、こちらにとって攻撃対象が 0.38 [rad/sec] 以内の範囲にある時は、相手にとってこちらの角速度も等しいものになるはずです。(機体前進軸方向の変位による補正がされているのかどうかは分かりません)

 1[rad]は半径に等しいArcの長さです(多分。そうだと思うんです……)
 Orbit Radius 900[m] における 1[rad/sec]の速度は 900m/secになります。
(Radian 計算の概念に沿うと、これでよいはず……)
 すると、0.38 [rad/sec] におさまる速度は、900*0.38で、342 [m/sec]。
 スキル補正を考えない一般的な Blaster FG の速度はというと、実に不思議なことに 300〜340[m/sec] 前後。
 ABやMWDをカットしてちょうど良い速度になる、というわけです。


○交戦距離1,000m以内でのPvEの危険性


 L4ミッションなどではひとつの敵艦グループ(敵性 Fleet ですが、PvEなのでクラウドと表現しても良いかもしれません)が10〜20隻ほど集まっている場合があり、それぞれの艦船距離はたいてい数kmです。
 こうした Fleet が複数存在することもあり、その場合、それぞれの Fleet の間隔は数十km です。
 任意の Fleet 内の目標を攻撃する時、同一 Fleet に所属している他の艦船の距離は長くて20〜30kmほどでしょうか。
 これは FG の交戦距離としては長距離になりますが、DD / CL / BC / BS にとっては、適正もしくは至近距離、ということになります。
 たとえばLサイズの長距離兵装(Railgun や Cruise Missile、Beam Cannon、Artillery Cannon など)にとっては、近すぎます。
 Mサイズの長距離兵装はちょうどいいくらい。Sサイズの長距離兵装には遠い場合もあるでしょう。

 実際に、速度が十分であれば、Mサイズ以上の兵装による攻撃は、そのほとんどを躱すことも可能です。
 ミサイルはそのダメージのほとんどを、サイズと速度によるダメージ減少補正によって計上することができず 、タレットもトラッキングが間に合わない場合がほとんどです。
 FG にとっての超長距離(ここでは 40km 以上を想定しています)の場合、直線距離からの接敵中に直撃を受ける可能性がありますが、長距離兵装は連射ができないものばかりなので、10隻以上の艦船から同時に被弾するのでもない限り、勝機はありそうです。

 問題は FG によって掛けられる Web です。
 さらに中型/大型艦からの Target Painter が重複した場合、とうぜんながら致命的なことになり、この上 Scram まで重なった場合、死を覚悟する必要があります。

/-----
(以下の数値はいずれもスキル補正を考慮していません)

※ Web( ウェブ:Stasis Webifier
 重力工学が生んだ速度低下モジュール。
 T2品の射程は10,000 [m] で、目標に60 [%]の速度低下を引き起こす。もちろん、複数照射された場合、さらに速度が落ちてしまう。


Target Painter(タゲペン)
 光学/電子工学によってもたらされる目標補足補助モジュール。
 T2品の射程は30 (Opt.Range) 〜 90 ( Opt.Range + Falloff ) [km]で、目標の信号サイズが 30 [%] 増加する。
 複数照射されれば、そのぶんダメージも痛いことになりがち。


※ Scram(スクラム:Warp Scrambler
 重力工学の応用によって、ワープコア(ワープドライブのためのエナジ増殖炉)のシステム不全を引き起こし、ワープドライブを完全に阻害する。
 短距離型のモジュールはワープ妨害強度が2倍で、MWDも機能停止させる。

 長距離型T2モジュールの射程は 24 [km]。
 短距離型T2モジュールの射程は9[km]。
-----/

 まず、Web ですが、これによって速度は大幅に減少します。
 2基以上の照射を受けると、びっくりするくらい遅くなります。
 3〜5基になると、船を降りて走った方がいいような場合もあります。

 タゲペンは地味ながら、ミサイルの被弾ダメージを適正化し、大型タレットのトラッキングを補正してゆきます。

 これらによって、FG のアドバンテージである「高速・小型」という利点は霧散します。
 高速でもなく、小型でもないFGというのは、たとえるなら積載量の少ないIDS、あるいは大きなシャトルのようなものです。

 もちろん本来なら Warp して戦場から離脱することはいつでも可能です。
 けれども Scram を受けていた場合、Scram を掛けてきている相手を撃破しなければワープもできません。
 対象が、もしもこちらのトラッキング以上の速度で Orbit していたり、こちらの射程外から Scram を掛けてきている場合、とりあえず Web を仕掛けてくる船を攻撃するほか打つ手もありません。

 防御力をあてにすることのできない小型艦にもたらされた「回避・撤退が絶望的な状態」こそ、もっとも危険な状況です。

 次回は、こうした危険をいかにして最小限に食い止めて行くかを考えてみましょう。

2015年2月3日火曜日

蘇ったステーションゾンビは電子戦記の夢を見るか。

 見ません。



 みなさんこんにちはー(こんにちはー!)。

 死んだと思わせて蘇る、ステーションゾンビこと Caldari の生んだZAZEN文化の伝道師(どんどんアヤシイ感じになっている)如月つららでーす。

 ……こういうの、やめていいですか、キャラじゃないので。



 なんとか復活を果たした私と真雪ですが、船を動かすことも満足にできず、ワープやゲートジャンプもおぼつかない始末。
 ステーション前で管制オペレーションシステムに対して肉声で入港要請をし続け、よくよく考えたら艦載コンピュータのコマンドで自動化されていることを思い出す有様。

 そんな私もしばらくL3ミッションで腕慣らしをして、ようやくL4ミッションをそれなりにこなせるようになってきました。
 しかし気がついたら、Gallente の FacSTが8を超えているではありませんか。
 やっと HighSec POS が建てられる! と喜んだのも束の間、法改正で POS は以前より自由に建てられると聞き愕然としたり。

/-----
※ HighSec POS (High Security System Player Owned Structire)

 プレイヤ所有の簡易ステーション。
  BPOの研究をしたりすることもできるので、以前はこれを所有することが(私の中では)密かなステータスだった。

-----/


 思い起こせば1年ほど前に Gallente に来てからというもの、通常ならば3ヶ月ほどでほかの国家領域へ引っ越すはずが、今回はさまざまな事情(主としてはZAZENトリップによる後遺症)によって、なにも進捗していなかったわけです。



 まぁ。
 もっとも。

 放浪Corpですから、何をもって進捗とするのかというのはまぁ、むつかしいのですが。
 むしろ引越しをすることこそが放浪なのかもしれませんし。

 オールドアースの格言にも「引っ越しだけが放浪だ」「人生是仮住まい」なんていうものがあったらしいですから。

 ということで放浪Corpの筆頭として恥じないだけの引越しをするべく、数年ぶり(多分)に、Caldari へ。

 故郷ですよ、故郷。生まれ故郷ですよ、私の!

 ……でもまぁ、あれですよね、Caldari って、なんていうか、無駄に人口ばっかり多くて、なんかソロバン勘定ばっかり得意な連中ばっかり無駄に多い感じで。


/-----
※ソロバン(算盤)

 オールドアースの小国、ヤポネで開発されたといわれる手動計算機。
 なんと木製。(Minmatar の船か!)

 Amarr あたりの博物館には実物のひとつくらいありそうなものだけれど、現物の写真を見たところで使用方法は不明。

 ヤポネは豊富な水資源を基盤に文明が起こり、農耕文化を中心とした自然環境と密接に関わる文化の中、人々は穏やかに暮らしていたと記録にはある。
 ただし中期頃から他国の経済的侵略によって本来の姿を失ったとされ、一度はオールドアースでも指折りの経済国家として名を馳せたという眉唾ものの記述にまで至っては、どう考えてもゴシップや陰謀の残滓としか思えず真偽は疑わしい。
-----/


 ということで、Caldari office まで、フレイタを引いてやってきました。
 しかし気が付くと、なんとフレイタに Low スロットが3つあるではありませんか。
「誰だ私の船に穴を開けたヤツは!」なんて怒るはずもありませんが、これもウラシマ効果。
 なんとなく転がっているモジュールをなんとなく装備します。
 いつもなら、ここにT3やらASなどを放り込むのですが、通り道にはおなじみ、Kamikaze の盛んな星系がひとつはあるわけで……。

 先日も Corp メンバが AutoPilot で移動中、AP狩りの好きな海賊に襲われましたし。

/-----
※AutoPilot(オートパイロット:AP)

 艦載航法コンピュータによる自動操縦システム、およびそれによって楽ちんスペースクルージングをすること。
 だいたいAPをしながら、人は、艦長室やPodの羊水の中で、あーんなこと(掃除・洗濯)やこーんなこと(仕事・別ゲーム)をする傾向があるようで「お前もPodパイロットなら、もっと真面目に飛べ!」という気概あふれるPC海賊が、面白半分に船を落としたりします。
 -----/


 以前よりさらに進化したクローン技術が普及したため、パイロット死亡によるスキルロストがなくなり、それとともにクローングレードが廃止になったものの、うかうか高価なものを積んでのんびりぼんやり飛ぶには、やはり少々心配です。
 仕方ないので戦闘艦は直接移動し、フレイタには生産関連の物資だけ積んで運びました。

 それにしても、Caldari って、NPCエージェントにしてもパイロットにしても、殺伐としてる気がするんだよなぁ……。偏見かもしれませんが。



 ところがそんなある日、この私のZAZEN日記(すでに趣旨が違う)を読んだという方がFS社に入社。
 税率が NPC Corp よりちょっと安いくらいで、たいしてすごい活動をしている会社ではないんですが、喜んで歓迎いたしました。

 と、今日はこの場を借りて、地味に読んでくださっている皆様に、メッセージを。

「いつもありがとうございます。でも、もっとまともなEVE日記を読んだほうが、ためになりますよ」



 さて、余談はおいておいて。

 なんとはなし、他のメンバも Caldari Office 付近に集まってきたので、相談した上で、社内イベントを行うことにしました。


 まずは採掘。

 まぁ、みんなで集まって、雑談しながらするには絶好のイベントです。
 たまたま私も真雪も採掘艦を持っていなかったのですが、 Office の資材とPBCを使って、採掘艦と採掘モジュールを製造。イベント当日に間に合わせました。

 あまり人数の多い Corp ではないので、 自慢できるような活動報告ではありません。
 まして、HighSec(なんと Kakakela は SS1.0 の超絶安全宙域です)のAB(アステロイドベルト)堀。
 ベテラン採掘師(たぶん、つるはし片手にランプ付きの黄色いヘルメットかぶってヒゲもじゃ)がわんさといる工業系Corp の人たちなら、鼻で笑うようなありようですが、FS社にとってはこれもたのしいイベント。

 ABひとつ、跡形もなくなるたびに「いい仕事をしたぜ」と、額の汗をぬぐいながら遠い目をしたのは言うまでもありません。



 続いて別の日に、L4ミッションイベント。

 最近、Minmatar の T2BSに乗っているのは先日の日記でも書いたものの、どうもこのブログを読んでくださっている方は「つらら=ブラスタ使い」「つらら=ブラスタ撃ちたい人」という図式ができあがっているらしく、リクエストにお応えして、久しぶりに Proteus に乗りました。

 真雪を含めて5人のフリート。

 当初は、

○BS(Fac/T2含む)3隻、T3CL(私)1隻、 T1FG(新入社員さん)1隻

 という構成でしたが、あまりにもミッションクリアが余裕過ぎるので、途中でメンバがT3CLに変更をして、

○ BS(Fac)2隻、T3CL 2隻、 T1FG(新入社員さん)1隻

 という構成に。

 これでもかなり余裕でしたので、次回はもっと船のグレードを落とそうと話し合っていました。



 ちなみに、これに先だって、T1FGでL4ミッションをクリアできないかと検証を行いました。
 一部のミッションを除いて、決して不可能ではないんです。

 実際に検証したのは、Pirate Invasion(Sansha)


 Fit は嫌味のないT2限定装備です。



[===== Incursus T2 =====]
[----- Low Slot -----]
Small Armor Repairer II
Armor EM Hardener II
Armor Thermic Hardener II
Adaptive Nano Plating II

[----- Med Slot -----]
1MN Microwarpdrive II
Cap Recharger II
Cap Recharger II

[----- High Slot -----]
Light Neutron Blaster I, Caldari Navy Antimatter Charge S(×3)
(弾薬はときどき Void S)

[----- Rig Slot -----]
Small Capacitor Control Circuit I
Small Capacitor Control Circuit I
Small Capacitor Control Circuit I

[------ Drone Bay -----]
Hobgoblin II x1

 すごいシンプルです。

 DPSは Drone を含んでも200に到達しません(笑)



 実際の戦闘場面がこちら。



 レーザーが綺麗ですね。私の船が見えません。
 ほとんどすべての敵機体から攻撃を受けているものの、ダメージはさほど計上されません。



 そう。
 今まで属性だ、何だとエラソーなことを言ってきましたが、今まで言い忘れていた、大切なことがあります。それは。
「どんな攻撃も当たらなければ問題ない」
ということです。

 実際は二重Webを掛けられたりして危ない場面もありましたが、いつものセオリィどおり小型艦から殲滅です。

 小型・高速の機体で大型艦の大群に単機で挑む。
 一隻、また一隻と、時間をかけて、着実に敵艦隊を鉄屑にしてゆくのです。

 自分の機体から煙が出てこない限り(通常はそんなヒマもない)においては、非常にうっとりするシチュエーションではないでしょうか。




 あるていど敵を殲滅した段階で(結局)じれったくなったので、最終的にはステーションに戻ってBSに乗り換えてミッションをクリアしましたが、検証としては成功。

 FG+MWDはステキ、ということです。