さて、今回は Armor 防御の実践的な Fitting です。
これまでのおさらいをしつつ、Fitting を考えてみましょう。
ちなみに、艦船サイズごとに、装備できるロットやPG/CPU に差がありますので、そのあたりを考えながら実践してみましょう。
まずは、FGから。
Armor 防御のミッション向きFGというと、Amarr の Punisher、Gallente の Incursus、Tristan、Minmatar の Rifter などがそれに当たるでしょうか。
特に Punisher は Low Slot が4つ(Med は 2つ)ある上、スキルごとに防御のボーナスがあるので、非常に防御に秀でているといえます。
一方、Incursus は、Low Slot が2つしかないため、防御の弱い艦船であることが分かります。
3つある Med Slot を利用して、シールド防御にしたいくらいです。
Tristan は、Gallente の万能型FG、Rifter は Minmatar の重装FGで、それぞれ Low と Med Slot は3つずつなので、好きな防御形態に使えそうです。
(将来的なことも考えると Gallente 艦は Armor 防御に適しているで、Gallente 艦しか乗らない予定の方は、シールドスキルは覚えないつもりでもよいとは思うのですが)
さて、Armor 防御といえば、最初に必要なのは Small Armor Repairer です。
続いて考えるべきは、対 Angel の戦闘の場合を想定した属性防御一式です。
何を言っているのか分からない人は、
○属性防御の基本
○海賊が来たぞー!(NPC海賊の属性を知りましょう)
○実践!アーマ防御。
を先に読んでいただけるとありがたいのですが、Armor 防御は、Exp / Kin の攻撃をしてくる Angel に特に弱いので、そのときの Fit が機体性能の下限になります。
具体的には、属性防御に Slot / CPU / PG / Capacitor といった機体インフラを使い、結果として攻撃力もそれほど上げることができないため、全体的な能力が限定されざるをえない、ということです。
逆に、それを基準に考えておけば、有利に立ち回れる相手(EM / Therm の攻撃をしてくる Sansha など)のときには余裕が生まれるでしょう。
お金を無駄にしたくない方は、EFT であらかじめシミュレートしてからお買い物に出かけましょう。
【Low Slot を Fit する】
さて、Low Slot が3つだったとして、Repairer を装備したら、残りはもう2つです。
Angel が相手の場合は、Exp / Kin の防御をするのが一番なのですが、Active Module(スイッチを入れないと起動せず、キャパシタを消費するモジュール)である Hardener を装備すると、機体負荷がかなり高くなります。
CPU 消費はもちろん、キャパシタ消費もFGにはかなりの負担になってしまいます。
このため、可能であれば Energized Plating を、CPUが足りなくなる場合は Resistance Plating を利用します。
Exp と Kin 両方の属性に対して、ひとつずつ、合計2つ装備できればベストですが、特化属性防御は Exp のみとし、全属性防御や Damage Control を装備するのもひとつの方法です。
【Med Slot を Fit する】
次に、Med Slot です。
私なら迷うことなく、Med Slot に MWD を装備したいところですが、機体負荷がすさまじいので、AB にしておいたほうが無難です。
迷うことなく AB を装備しましょう。
Slot はまだ空いていると思います。普通はここに Capacitor Recharger を満載しますが、ちょっと空けておきましょう。
【High Slot を Fit する】
いよいよ High Slot です。
好きな武装(ただし、艦船のハードポイントがあるもの)を装備します。
Hybrid Turret や Laser Turret は、弾薬やレンズによってキャパシタ消費に差があるので、最適なものを選びましょう。
Slot が余ることもあるかもしれませんが、そのときは放置しておいても問題ありません。
【Capacitor を調整する】
通常運用状態のキャパシタ残量を確認します。
たとえば推進系と武装の全てを同時に使うことがまずないような場合、推進系とリペア、武装とリペア、といった具合に、それぞれの状態を確認します。
武装とリペアを使っているだけで、30分以上の起動時間を確保できるなら、まずまずでしょう。
推進系とリペアでは 5~10分程度の時間でもなんとかなります。
もちろん、こうした場合、こまめにモジュールの ON / Off を行うように心がけましょう。
当然、何もない状態では、キャパシタはもっと不安定なはずです。
Med Slot に Capacitor Recharger を装備してみます。
必要なら、開いているスロットに満載します。
基本は以上です。
これで攻撃/防御(回復)/推進系という、3要素を満たしました。
あとは、弾薬やドロンを装備して、できあがりです。
これ以降は応用編です。
【Rig を Fit する】
手持ちの Rig があったら、装備してみましょう。
私は、放浪生活の中で手に入れた大量のリグマテリアル(サルベージで出てくるあれです)を、ひとつも売らずに持っているので、自分が使うほとんどの Rig は自分で作って在庫があります。
Armor 防御の場合、CCC(Capacitor Control Circuit)を装備するのが一般的だとされています。
【武装補助モジュールを装備する】
近距離戦を行う艦船には、Web(Stasis Webifier)を、遠距離でのミサイル戦ならTP(Target Painter)を。
タレットによる攻撃をする場合は Tracking Computer を装備してみます。
キャパシタ的に不安が残るならば、装備はあきらめましょう。
装備の上で、どうしても余裕がない場合、以下のように対応します。
【武装のダウングレード】
装備できる中で、一番大きな兵装を選んでいませんか?
ここは思い切って、全部(もしくは一部)の兵装のグレードを落としてみましょう。
また、Hybrid Turret の場合は弾薬を「Lead Charge」に、 Laser Turret の場合はクリスタルを「Standard」にすることで、キャパシタ消費を最低限にすることができます。
この、中間性能を境に、威力アップ(射程ダウン)や、射程アップ(威力ダウン)のものは、最大で2倍近い消費をすることもあります。
それでも、どうしても装備ができない場合、以下の手段を選択します。
しかし、Low Slot を使用してしまうので、防御が手薄になり、船が破壊されやすくなることは覚悟してください。
【PG(Power Grid)が足りない】
Auxiliary Power Controls を装備しましょう。
(Reactor Control Units も有効ですが、FGの場合は、上記のほうが優位だと思います)
【CPUが足りない】
CPU を装備しましょう。
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