さて、今回は、シールド防御の応用編です。
え? めずらしくいきなり本題に入った?
ええ、まぁ、年度末・年度始まりで、書いている時間もあまりないものですから。
シールド防御の基礎は、前回のPOST(Shield 防御的なサムシング)で書きました。
シールド防御には Active Shield タイプと、Passive Shield タイプがありますが、一番大事なことは、武装を含む装備全体との相性です。
とくに、シールド防御は、キャパシタと、それを消費して稼動するモジュールとの兼ね合いのなかで、どのような駆動形態をとるかが重要になってきます。
とくに大事なことは武装や推進系との兼ね合いで、それによって Active Shield 型にするか、Passive Shield 型にするか、また必要に応じて キャパシタなどの回復をさせる Engineering Equipment を決めなくてはなりません。
【武装とキャパシタ】
自分が得意とする、あるいは艦船がボーナスを持つ武装が、キャパシタを消費するかどうか/どの程度消費するかをある程度把握しておかなくてはなりません。
タレットのうち、Laser( Beam / Pulse )はキャパシタを大量に消費します。
Hybrid( Rail Gun / Blaster )は、キャパシタをある程度消費します。
Projectile( Artillery Cannon / Auto Cannon )はキャパシタを消費しません。
ミサイルランチャは、キャパシタを消費しません。
ドロンは、キャパシタを消費しません。
Bomb や Smart Bomb は、使ったことがないので分かりません(苦笑)。
【推進系とキャパシタ】
推進系は、かならずキャパシタを消費します。
ただし戦術によっては、移動時は武器を使用せず、攻撃時は推進系を駆動しないこともあります。
AB(After Burner)は、キャパシタをそれなりに消費します。
MWD(Micro Warp Drive)は、キャパシタを大量に消費し、キャパシタ容量を減少させます。
【Engineering Module とキャパシタ】
キャパシタの回復量を上げるモジュールにも、それぞれ相性があります。
Capacitor Battery:キャパシタ容量を増加させます。シールドに影響しません。
Med Slot を使ってしまいます。
Capacitor Flax Coil:キャパシタ容量が減少しますが、キャパシタ回復力を上昇させます。
シールドには影響しません。
Capacitor Power Relay:キャパシタ容量に影響なく、キャパシタ回復力を上昇させます。
シールドブースタを使用する際、ブースト率が減少します。
Capacitor Recharger:キャパシタ容量にも、シールドブースタにも影響なく、キャパシタ回復力を上昇させます。
Med Slot を使ってしまいます。
Power Diagnostic System:シールド回復力/シールドHP/キャパシタ容量/キャパシタ回復力/Power Grid、
それぞれが少しずつですが上昇します。CPU を消費する以外に、これといった欠点はありません。
武装がキャパシタを消費する場合、どちらかといえば Shield Booster を利用しない Passive Shield 防御に適しています。
それでもどうしても Active Shield を利用する場合は、ブースタやハードナを同時に使用しても十分なキャパシタ能力を確保する必要があります。
推進系はキャパシタを消費する上 Med Slot を使ってしまうため、Passive Shield 防御に適しています。
ただし、攻撃の際は推進系を稼動させず、移動中は攻撃しない場合や、武装がキャパシタを消費しない場合は、Active Shield で対応できるケースもあるかもしれません。
逆に、Ship Bonus が、Active Shield 防御に適している場合(Booster の回復量にボーナスがあるなど)は、武装をキャパシタ消費の少ない火薬砲やミサイルをメインにするか、キャパシタに余裕を持たせるのが適当です。
【NPC海賊とハードナの設定】
さて、続いては、NPC海賊ごとのハードナの設定方法です。
NPC海賊の判定、および彼らの攻撃属性と防御の苦手属性の調べ方は以前のPOST(海賊が来たぞー!)にわかりづらくまとめてあります。
Shield は、Exp / Kin 属性の防御に長けており、EM / Therm の防御を苦手とするので、NPC 海賊である Sansha や Blood などが相手になることを想定した Fit をしておけば、余裕が生まれます。
[基本装備]
<Med Slot>
Shield Booster(Active防御の場合)
属性防御系装備(後述)
Shield Extender(スロットが余ったら積めるだけ、できるだけ大きいもの)
Shield Recharger(Extender が 装備できない場合)
Shield Boost Amplifier(Active防御で、Shield Recharger より高効率の場合がある)
Capacitor Recharger(Active防御や、キャパシタ消費モジュールが多く、やむをえない場合のみ)
<Low Slot>
Power Diagnostic System(Active防御や、キャパシタ消費モジュールが多く、全体的な強化をする場合)
Capacitor Flax Coil(キャパシタ能力PDS(上記装備)で追いつかない場合)
Shield Power Relay(キャパシタを使う装備が少ない Passive 防御の場合で、防御を強化する場合)
Shield Flax Coil(Active 防御やキャパシタ消費モジュールがあって、防御を強化する場合)
<Rig Slot>
Core Defence Field Purger(Passive の場合はこれが一番いいと思います)
Capacitor Control Circuit(キャパシタは、PDSだけで無理なら Rig に頼るのもいいと思います)
[対 Sansha / Blood Raiders ]EM / Therm 系属性防御装備
EM 系ハードナ x2(x1),Therm 系ハードナx1,(Damage Control x1)
[対 Gristas ]Kin / Therm 系属性防御装備
Kin 系ハードナx2(x1),Therm 系ハードナx1,(Damage Control x1)
[対 Serpentis ]Therm / Kin 系属性防御装備
Therm 系ハードナx2(x1),Kin 系ハードナx1,(Damage Control x1)
[対 Angel ]Exp / Kin 系属性防御装備
Exp 系ハードナx2(x1),Kin 系ハードナx1,(Damage Control x1)
[対 Drone ]Exp メイン 全属性防御装備
全属性ハードナx2(x1),(Damage Control x1)
[対 Mercenary ]Therm メイン 全属性防御装備
全属性ハードナx2(x1),Therm 系ハードナx1,(Damage Control x1)
こんな感じでしょうか。
Shield 防御は、Armor 防御と異なり、Low Slot も防御に使うことが可能です。
逆をいえば、メインは Med Slot なので、Low Slot を、キャパシタ系や、Weapon Upgrade に割り当ててしまうことも可能です。
そうした中で、通常のFitでも頻繁に頭を悩ませるCPUやPGのほか、武装や推力系に応じた防御形態(Active/Passive)、キャパシタの能力を上げ(場合によってはシールドなどにペナルティを受け)る Engineering Module 、武器の攻撃力を上昇させる Weapon Upgrade など、機体の全体機能のバランスをとりながらFitする必要があります。
柔軟な Fitting が可能で、完全に防御に特化すれば異常なほどの堅牢さを発揮できるでしょうし、攻撃能力を高めることもできます。
戦術だけでなく、戦略も含めた運用デザインの上で Fitting をすれば、単機でももちろん、Fleet でもその性能を発揮することができるでしょう。
ちなみに、何度も書いているのですが。
私は、シールド防御は、そんなに得意ではありません(知識的にも……)。
次回は、Fitting の全体的なイメージを数回に分けて紹介してみましょう。
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