「この私は、ちゃんと『私』なのだろうか」
もちろんジャンプの後、Corpのメンバをはじめ、皆が皆、特に奇異な目で私を見ることはない。
だからきっと、おそらく今の私は、ジャンプ前の私と同一の「私」として存在しているのだろう。
スクールにいた頃、このジレンマについて教官は遠い時代の名言を取り出し、おまじないのように唱えたものだ。
「我思う、ゆえに我あり」
なるほど、と今は思う。
ここで私を「私」だろうかと考えているのだから、私は少なくとも私なのだろう。
ながらく Proteus 用のインプラントを装着した身体だった。
ある程度以上、EVE宇宙に暮らしている人なら、ジャンプクローン技術はおなじみだろう。
この肉体に宿る意識が焼かれ、消失するときに瞬間転送されるスキルクローンとは似て非なるもので、意識のあるうちから、遠く離れたクローン施設で眠る任意の個体にジャンプする技術である。
それに使われるクローンがジャンプクローンと呼ばれており、それを複数所有することも可能である。
私の場合もご多分にもれず、いくつかのNPC Corpでの地位が向上するうちに、そのCorpの所有する施設の使用権を獲得することができて、以来いくつかのクローンを所有している。
「私の意識」をもつ「私」が二人以上いると、なんだか宇宙の存在的にうまくないことがあるらしく(たしか脳共鳴とか、そういうのが起こるのだったか)、そのあたりは個体が(おそらく意識レベルから)破壊されるのを防ぐ技術が徹底しており、私は「私以外の私」と会ったことも話したこもない。
だから、どの個体にジャンプしても、私は私でいられる(ようだ)。
もっとも、自分のクローン肉体以外の、たとえば性別や国籍の違う別人にジャンプすると、これはこれで肉体レベルでの問題があるらしく、私は「つらら」のクローン体でしか目覚めることがない。
もっとも、私の意識を消失させた瞬間に、DNAの異なる他の肉体が目覚めてしまったら、その「全く異なる構成の脳」に発生する意識が「この私のもの」であるはずもないわけで、まぁ、当然といえば当然なのだろう。
クローン技術については、下記リンクが詳しい。
http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?Backstory%2FCLONING :クローン技術の Backstory
http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?System%2FJump%20Clone :クローンの使用法について
お金のないパイロットの多く(もちろん、私もそこに含まれる)にとって、クローン自体を用意するのは比較的容易ではあるのだけれど、インプラントまでそれぞれに用意することはなかなかむつかしい。
そんなわけで、一時期、Amarr のHAS Sacrilege のためにHAM(Heavy Assaul Missile)用のインプラント群(といっても、2つくらいであとは空白)を装着していた個体で目覚めた「私」は、ずいぶん長いあいだ人工羊水に浸ってぴちぴちになった肌をさすりながら、足りないインプラントを購入して装着するべく、Jita に向かったのだ。
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T3艦は、現在4カ国においてCLクラスのみが1種類ずつ存在している、かなり特殊な艦船です。
まず、Subsystem と呼ばれる船の部品が5つの部位で4種類ずつ存在します。
5つの部位とは
- Offensive Subsystem
攻撃系のシステム。
装備できるモジュールやそのボーナスを大きく決定付ける。
Covert Ops Cloaking Device を装着が可能な Subsystem が存在する。
(Cloaking Device についての詳細は http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?System%2FCloaking%20Device を参照) - Defensive Subsystem
防御系のシステム。
各国の特性に応じた Warfare Link モジュールにボーナスのある Subsystem が存在する。
(Warfare Link についての詳細は http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?Module%2FGang%20Assist%20Module を参照) - Electronics Subsystem
センサ関連のシステム。
CPUボーナスやターゲットレンジ増加、Probe ボーナスや Electronic Warfare モジュールに対するボーナスなどがある。 - Engineering Subsystem
艦船の機関制御のシステム。
キャパシタやPGなどにボーナスがあるほか、モジュールを Overload させた際のデメリットを軽減する Subsystem が存在する。
(Overload についての詳細は http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?cmd=read&page=System%2FOverload を参照) - Propulsion Subsystem
推進系の制御を行う。
一部に範囲型 WarpDisruptor の効果を無視できる Subsystem が存在する。
(範囲型 WarpDisruptor についての詳細は http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?Module%2FWarp%20Disruption%20Field%20Generator および http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?Module%2FWarp%20Jammer#b2afa1af を参照)
それぞれのFacごとに、さまざまな特性をもつ Subsystem が存在し、それらを組み合わせる(組み替える)ことでひとつの艦船として運用が可能になります。
また、リグについてはコアにあたる艦船本体に装着されるため、リグも含めた Fit 変更を行いたい場合はリグを差し替えるか、別の本体を用意する必要があるでしょう。
今回は、ミッションでT3を使う場合に、どのような運用をするのがいいかについて考えてみましょう。
(T3のFitを自分で悩みぬきたい人は、ここから先は読まないほうがよいと思います)
- Offensive
CLスキル Lv5 が前提となるT3艦に乗ろうとするあなたなら、当該Facの得意とする武装についてよくご存知かと思います。
Facごとの Offensive Subsystem レベルごとに、ボーナスが発生します。
Subsystem によっても得意な武装は異なるため、あなたが得意な System を選択するのが一番です。
(Tengu でブラスタを撃つくらいの勢いが大事です)
Warfare Link をT3で使いたい、というちょっとネジのおかしなあなたも、適切な Subsystem を選択すればOKということになります。 - Defensive
当然ながら、Amarr/Gallente なら Armor 防御、Caldari なら Shield 防御に関する、さまざまなボーナスが Subsystem ごとに設定されています。
EFTで試すと、どの Subsystem がもっとも有用か、一目瞭然です。
ええ、回復力を Lv ごとに増加させる、という Subsystem です。
(すべての防御属性をアップさせるものは、全属性の相手の時には有効となるでしょう)
ところが、両方の防御形態を利用できる Minmatar には、これと同等のものが存在しません。
かわりに「信号サイズを縮小させる」というものが存在します。
(効果は……乗ったことがないので分かりません^^;) - Electronics
ミッションの場合、ターゲットレンジとセンサ強度を上げるものを使うのが王道のようです。
ただし、Fit したいモジュールやスキルの関係でCPU増加を選ぶケースもあります。 - Engineering
私の場合、MWDを使用する都合上(そしてリグ以外で Cap 補給をしないのが理想なので)Capacitor Recharger 一択です。
もちろん、他のものを利用して運用する方法もあります。
(Armorバッファを利用する場合、PGを大きくするほうが有利でしょう。もちろん、そんな防御はミッションではお勧めしません) - Propulsion
MWDに(キャパシタ消費量であるとか、増加信号サイズ低減の)ボーナスがあるのは、Proteus だけ!(布教活動)
なんて私がいくらいっても、ほとんどの人は Proteus に乗ってくれません。
いいんです、いいんです。
誰も買わなければ、私が買うときに安く買えますからいいんです。
続いてスキルです。
搭乗しているT3船が他者の攻撃によって破壊された場合、5つある Subsystem スキルのいずれかのレベルがひとつ下がります。
たまたまレベルの低いものが下がれば気にするほどのこともありませんが、L5のものが下がれば、元に戻すのに3日以上かかるでしょう。
だからといって、能力はいかんなく発揮したい。
おそらく多くの人が、5つのサブシステムを3~4にはするでしょう。ここに迷う必要はありません。
考え方は人それぞれですが、私の場合は、Offence / Defence / Engineeering システムは非常に重要だと考えます。
このため、その3つについては他より優先的にレベルを上げ、必要に応じてL5にします。
とくに Defensive Subsystem だけは優先的にL5にするべきだと私は考えます。
T3はたしかに優秀な艦船ですが、その特性を把握し、それを十全に活かせるプレイヤスキルが身につくまでは相応に時間を要します。
私の場合、Proteus は3隻ほど落としています。PvP をしたのではなく、ミッションで、です。
もちろん、ミッションにはあまり向かないとされるブラスタ艦を使う以上、相応に気を遣うべきではあるのですが。
幸いT2モジュールを積んでいる船しか落としていませんが、これが運悪くDED品を満載していたりしたら、その損失は致命的です。
艦船の運用でもっとも大切なことは、その能力を過信しないことですが、T3も例外ではありません。
もしもDED品などを購入する際も、スキルと同じように防御に使うものを最優先とするべきではないでしょうか。
もちろん、そのまえにT2品だけを装備している状態で、一度くらいは落としておくべきです。
T3は多目的艦という位置づけをされてはいますが、決して「万能」艦ではないのです。
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追記。
どういうわけなのか、私がこのブログにコメントしようとすると失敗してしまいます。
Corp メンバがほとんどなので問題ないとは思いますが、念のため、他意のなきことご承知おきください。
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