2013年7月10日水曜日

それでも不屈の精神を

 POSが燃えた。
 POSが燃えて、船が盗まれた。
 ログインした直後、そこには、ぽっかりあいた虚無だけが残っていた。

 私の作った採掘艦4隻。
 私の作った輸送艦1隻。
 私の作ったサルベージ艦1隻。
 私の作った戦闘艦1隻。
 私の作った探査艦1隻。

 私の作らなかった艦船、3隻くらい。

 ああ。
 なんということだろう。

 ポッドの溶液が、失意と恐怖でその温度を急激に下げたように感じる。

 逃げるようにしてOPへジャンプを繰り返す。
 System 内には私と真雪しかいないけれど、何者かに追われるような、不気味な感覚が肌を覆う。

 OPに入って、ぐったりと艦長室のソファに横になる。
 いったい、これからどうすればいいのだろう。

 真雪などは魂が抜けたような表情で、うつろに虚空を眺めている。
 私たちが戦闘で使っている艦船は無事だが、失ったものは多い(気がする)。

 おそらくはWHからの侵入者がこぞってPOSを襲撃したのだろう。
 なんという不注意。
 なんという無防備。

 POSにそれだけの艦船を停泊させたままにしていたのは、すべて私の失策だ。

>>>

 ふと Ship ハンガに目を移す。

 ああ。

 この期におよんで、まさか。

 なんということだろう。

 採掘艦が2隻、出来上がっているではないか。

 装備も一式、ころがっているではないか。

 Rigまでご丁寧に出来上がっているではないか。



 ぐったりうなだれた真雪に声をかける。
 彼女は蒼白な顔を重たそうに持ち上げ、私のいるあたりを見つめる。
 その瞳は、ブラックホールのように光を失っている。

 私たちは譴責を受けた末、追放されるかもしれない。
 けれども、それまでは、できることがあるのだ。



 真雪はOPを出る私に、しぶしぶついてくる。
 私は採掘をする。
 真雪はその護衛をする。

 今までより慎重に。
 今までより的確に。

 目の前には鉱石があり、OPには生産ラインとBPCがある。
 一晩掘って、採掘艦をさらに3隻製造することができた。



 そうだ。

 私たちは無力なんかじゃない。

 忘れてはいけない。

 私たちは無力なんかじゃない。

 失敗にうなだれたあとは、同じ失敗を繰り返さないように、糧にして立ち上がればよいのだ。



 ……でも。
 BPCが尽きたらどうしよう。
 今はそれが心配だ。

2013年7月9日火曜日

あなたのZAZENはDPSに貢献しない。

 Nullの静かな宇宙での日々は、私の心を優しく癒してくれる。
 そこには競争も執着もなく、ただただ心のおもむくままに船に乗るという、私がPod Pilotになりたいと思ったすべてがあるのだった。

 DPSも Bounty も、DED品もFac品も、そこではたいした意味を持たない。
 ただただBPC(あるいはBPO)があり、鉱石の採掘と、そしてときどきそれを妨害する、ちょっと風変わりな(だからといってことさら憎らしいわけでもない)Drone。
 ときどき襲撃を目的とした船が迷い込んでくることもあるが、これも蚊のようなものだ。
 遠くに戦火が上がっているというリポートも漏れ聞くが、それでも、私の採掘艦の半径50kmは、だいたい静謐で平和だ。

>>>

 しかし、このまま闘争のない日々に埋もれてしまうわけにはいかない。
 なにせ、誰も石なんて買わないのだ。
(できたものだってたいして売れないのだから当たり前だ)

 私はこの星系を借りている家賃を納めなくてはならない。
 家賃滞納すなわち退去。
 世の中お金よおカネ!

 そんな世知辛い実情が、じりじりと、私の情報伝達プラグを加熱させる。
 Wallet情報を開く。
 数日で数mil増えて、数十mil減っている。

 マイナスだ。
 超マイナスだ。
 マイナスを超えるマイナス。すなわち超マイナス。
 それってプラス? いいえ、マイナスです。

 マイナス概念のゲシュタルト崩壊を尻目に、私は私(と妹の真雪)の財政を立て直す必要を感じた。

 Nullは楽しいかと尋ねられたなら、私たちは間違いなく「もちろん!」と答えるだろう。
 しかし、Nullは儲かるかと尋ねられたなら、私たちは間違いなく「え、いや、まぁ、そういう人もいるらしいよね」くらいの、台風の後の田んぼに向かう用水路を伝う水のような非常に濁った答えを出すだろう。
(Caldari生まれの私が、どうしてオールドアースの、ましてその小国であるヤポネの糧食生産文化とその風景に詳しいのかについて、皆さんには教えられない)

>>>

 この地で即金になるといえば、強盗か、Drone退治だ。
 強盗は無理だ。
 私は他者の介在を極力避けているから。
 いわばPod引きこもり。
 Caldari生まれでCaldariを避けるように出て、今ではNullで石を掘っていますが本当はブラスタ使いです。

 なにこの「おたずねもの感」。

 とにかく、強盗はお金にしづらいので、Drone退治です。
 簡易サイトもごろごろ浮いています。
 たまに数十milの賞金がかかっているレアなDroneBSも出現します。

 というわけで、これをちまちま倒していました。
 相変わらず、私は接近してパルスを照射(通称:近づいて殴る)。
 真雪ははるか彼方からDroneにて支援(通称:見守り係)。

 と、あるとき、サイトの攻略を終えたときにダイアログメッセージが出ました。

「なんだか、真雪が特殊なサイトへの入り口に関する情報を入手したらしい(意訳)」というもの。

 な・る・ほ・ど。

 これはなんだかオタカラのかほりが、ぷーんと匂い立ちます。かほりますよ。

 ということで、特殊なサイトの入り口情報がジャーナルに記載されているので行ってきました。

>>>



 というこの日の日記は、このままぷつりと途絶えている。

 うん。
 覚えてる。

 翌日、実際にサイトに出かけて、Mother Drone(ウツボカズラのお化けみたいなの)を相手に、真雪とふたりだけで1時間くらいかけて戦って、たいした報酬は手に入らなかったんだよね。
 ZAZENの心で心身滅却しても、ろくにダメージが入らなくて、本当に苦労したんだよね。

 ひたすらひたすら、レーザーをピンピン撃ちつづけたあの退屈な1時間と、手に入ったカスカスのアイテムやらDrone鉱石やら変な箱やら。

 うん。

 だからきっと、公開しなかったんだよね。

2013年6月23日日曜日

いつも不屈の精神を。

 また Ratに襲われて Retrieverが灰になりかけた。
 しかし私だって、いつまでもバカではない。
 岩がふさいでいる進路の逆方向を見回し、そこにジャンプできる先を見つけた。

 たまたまそこが Droneたちの巣窟になっているサイトだったのは、私の運が悪かったのだ。

 そのようなわけで、かれこれ3隻目か4隻目くらいになる採掘艦をお釈迦にした。
 さすがZAZENである(意味が分からない)。

 無論、鉱石は採掘済みであり、ミネラルは精錬済みであり、BPCは購入済であり、次の採掘艦は製造済みである。
 向かうところ敵なし。
 悔しさに目の前が霞んでいるのではない、ちょっと疲れているだけに違いない。

 なんて思っていたら、家賃の請求がやってきた。

 そうだった。

 泥遊びのように、毎日掘っては作り、作っては売りに出し、売りに出してはひとつも売れない日々が続いている。
 ZAZENの心は無の心。
 無心に目の前のことに相対してこそ、宇宙の真理が見える、はず。

 しかし、そんな泥遊びに興じている場合ではなかったのだ。
 お金を稼がなくちゃいけないのだった。
 
>>>

 一時は真雪を護衛につけて掘っていたのだけれど、Ratはそんなに頻繁に沸くものではない。
 二人で掘れば鉱石は2倍になるのだ。

 なんとかよい方法はないものか、と苦心する。

 そこで思いついた。

 まず、Retriever よりも防御力の高い Procurerで採掘し、満杯になったらPOSにJETする。
(POS:Player Owned Structure。テントのような簡易ステーション)
(JET:船外排出)

 何度かそれを繰り返し、鉱石積載量の多い Retriever に鉱石を積みなおし、OP(OutPost)へ輸送する。

 こうすれば短時間で大量の石を(けっこう安全に)採掘し、輸送のときは大容量で行うことができる。
 万歳。
 BPCをたくさん持ってきてよかった!

 というわけで、早速開始する。


 実質、2人のキャラで4隻の採掘艦を使うという、ちょっとゴージャスなことになってしまったけれど、掘るときは集中して掘り、運ぶときは連続で運ぶというスタイルが、今はたいそう気に入っている。

 今のところ、Procurer は落とされていない。

2013年6月16日日曜日

タレットの命中率を格安で安全に上げる方法。

 みなさんこんばんは。
 ZAZENの心はNullの心。
 宇宙の深遠の闇に心の底の空白を重ねることによって、己の精神に新しい無の境地がもたらされるのです。
(なにこのアヤシイ宗教)


 そんなわけで宇宙の果ての暗闇の中、心をNullにして採掘していたところ、Ratに採掘艦を壊された、つららです。
 私の心もお財布も、また一歩、空白に近づきました。ありがとうございます。
 いいえ、全然ありがたくありません。

 そこに鉱石があるから掘っていたのですが。
 そこに鉱石があるせいでワープできずに壊されました。

 鉱石のバカ! バカ!
 こうなったら掘ってやる! 掘ってやる!
 えーい、これでもかぁ~。
 きゃ~! もうやめてよぉ~!
 あはははは!
 うふふふふ!




 ……なにをやっているんでしょうか。
 孤独のあまり、変な白昼夢でも見ているんでしょうか。

 新しい採掘艦ができると、採掘艦は壊れる運命なのでしょうか。
 山は死にますか。海は死にますか。
 風はどうですか。空もそうですか。
 採掘艦は壊れますか。壊れたら作ればいいですか。
 作ったら壊れますか。そうですか、そうですか。

 ええ。
 BPCならまだあるんです!
 船のBPCがあるなら(そしてそこにミネラルがあるなら)作ればいいんです!
 Mexallonなんて、買えばいいんです!
 ミネラルがないなら掘ればいいんです!
 最悪、T3で掘ればいいんです!

 そんなわけで、壊されても壊されても、不屈の精神で同じ船と同じFitを作り続けています。

 そうこうしているうちに、真雪もやってきました。
 つらら的には、真雪がいてもいなくても放浪気分に変わりがないのですが、真雪的には、つららがいるとたいそう嬉しい気がします。
 プレイヤは一緒なのですが、気持ちにずいぶん乖離があるので、これはちょっとした並行人格障害なのではないでしょうか。でも気にしません。



 さて、今日は Legion のタレットです。
 Legion といえば、泣く子も黙る Amarr帝国の T3CL。
 Amarr帝国のタレットといえば、いわずと知れたレーザタレットです。

 ……が。

 どういうことでしょう。
 短距離用高火力兵装としてその地位を定着させているはずのパルスレーザータレット。
 そのトラッキングは、とても遅いのです。

 短距離高火力型タレットはパルス(光学系)/ブラスタ(ハイブリッド系)/オートキャノン(火薬系)と3種類あります。
 私は大型艦を嫌うため、Mサイズタレットを愛用しています。
 では、それぞれのMサイズタレットの特徴を見てみましょう。



Heavy Pluse Laser II(Pluse Laser)
Optimal:12000
Falloff:4000
Tracking:0.081

Heavy Neutron Blaster II(Blaster)
Optimal:3600
Falloff:5000
Tracking:0.12

425mm AutoCannon II(AutoCannon)
Optimal:2400
Falloff:9600
Tracking:0.105



 さて、それぞれMサイズで最大火力を誇るクラスのT2タレットです。
 それぞれの特徴がよく現れていますね。
 上記はスキル/インプラント/弾薬補正のない数値ですから、高威力/短射程の弾薬を使うと一般的に Opt.Rangeは半分になります。

 パルスレーザの場合、かなりの Opt.Range が存在します。
 Falloffは短いため、最大射程は16000~20000m。
 だいたい10kmの位置でも十分な威力を発揮できそうです。
 そのかわり、Trackingは低め。
 
 ブラスタの場合、ダメージ減衰しないようにするには3000m付近で攻撃しなくてはなりません。
 対FGでMWDを使ってOrbitなんてしていたら、命中する気がしませんね。
 最大射程は8600~136000。
 まぁ、10km以内の距離で殴るのは必須といえそうです。

 オートキャノンはダメージ減衰はやむなし、と考えたほうが良い感じです。
 最大射程は120000~21600mですが、ダメージのばらつきは大きく感じます。


 さてもトラッキングです。

 私はブラスタ使いですから、最短距離から殴る戦術を使い続けていました。
 ProteusにFac品の Tracking Computerを3つ(with Tracking Script)を装備し、インプラントも「Tracking5%上昇」を装備してT1(もしくはFac)弾薬を使えば、Webなど掛けなくても SpiderDrone(もっとも小さくてすばしこい、Web+Scramをかけてくる Drone)にも当てる事ができます。

 ところが、パルスレーザのトラッキングは 2/3です。
 これではトラッキングコンピュータなんてつけるだけ無駄です。無駄。
(Weapon Upgradeは、パーセンテージで性能が上がるため、当然ながらもとの性能が高ければ高いほど大きな効果を発揮します)

 さて、いったい Spider Droneを簡単に、かつ格安で撃退するにはどうすればいいでしょうか。

 以前「Tracking Computer のようなアレコレ」という項目で紹介したことがあります。
 敵に対する攻撃を命中させやすくするには、例の4つのモジュールを使えばよいのです。

 結論から言うと、今回のように極短射程(10km以内)においては、Webがもっとも効果を発揮するのは皆さんもご存知の通りです。
 ひとつあたり60%の速度低下は、垂直方向におけるトラッキングを倍ほどの効果にしてくれることに等しくなります。
 また、こちらが交戦距離を優位にコントロールできるのもWebの特徴でしょう。

 欠点は、Fac品や特殊なボーナスを持つ船を使わない限り、その最大射程は10kmほどしかない、ということ。
 もちろん、たいていの短射程兵装ならばこれで十分です。

 よって、Mサイズパルスにおける最適な装備は「Webを積めるだけ積む」で正解となるわけです。

 ミサイル使い/Drone使いの場合、WebとTarget Painterの組み合わせが最適です。



 さて、それでは Proteus に Tracking Computer を3つも装備したのはなぜでしょう。
 高額モジュールを見せびらかしたかったのでしょうか。

 3つの Shadow Serpentis Tracking Computer に Tracking Script をロードして、Heavy Neutron II に T1(Fac)弾薬を詰め込みます。
 トラッキング関連のスキルとインプラントにもよりますが、つらら(ブラスタに特化したインプラントを装着した個体)がこれを使用すると、Tracking が 0.457 になります。
 Spider Drone ほどの小さな目標でも、400m/s ほどに速度を落としていれば、至近距離であたるのはこういう理由があります。
 しかし、Spider Drone は10km以内に必ずやってきますから、Web×3なら、スタッキングペナルティを考慮してもよほど効果があるはずです。

(※スタッキングペナルティ:Stacking Penalty。同種の効果を発揮するモジュールを複数使用すると、2つ目以降のモジュールは効果が減衰する。この効果は累積し、4つ目以降になるとそのモジュールを搭載する意味がほとんどなくなってしまうほどである)

 実はT2ブラスタには、長距離用T2弾薬「Null弾」があります。
 先の Tracking Computer×3に Optimal Range増幅スクリプトをロードした場合、Null弾は30km以上先の目標にダメージを与えることが可能になります。
 普段なら5kmほどの距離で戦闘をしているブラスタ艦にとって、30kmの射程は絶大です。

 ある時期から Drone を射出してもNPCがたびたびこれを攻撃するようになりました。
 そのため私は Proteusでは、Droneをほとんど使わなくなってしまったので、なおさらです。
 そうでないならば、Tracking Computer と Target Painter と Webを併用すれば、スタッキングペナルティも発生しませんから、むしろ有利になるでしょう。

 しかし、Target Painter と Webは、ターゲットごとに毎回起動する必要があります。
 Tracking Computer は状況に応じてスクリプトを交換する必要はありますが、ターゲットごとに起動する必要はありません。

 このあたりは、武装や船のボーナス、スキルやインプラント、得意とする戦術によって使い分けるのが適切でしょう。

 そういうわけで、私の Legion は現在、Web(T2ですらない)を3つ装備しています。

 採掘艦は今でもときどき危ない目に遭いますが、真雪の採掘艦も二人の予備もできました。

 元 Flat Sleeperのメンバも一人やってきましたので、ZAZENの境地をもっと宇宙に広めてゆきたいと思います。

2013年6月12日水曜日

採掘艦でPCに襲われたときにあなたを救う、たった一つの冴えないやり方。

 昨日も採掘。
 今日も採掘。

 窓の外に見えるのは(Podの情報伝達ケーブル経由ですが)漆黒の闇と遠い星雲。
 そして鉱石。

 マンネリ化しつつある採掘生活に終止符を打ちつつ、そろそろ私もサイト攻略などをしてみようか、などと思ってスキルキューを開くと、T2パルスタレットへの道には全く関係のない、鉱石溶かしスキルが並んでいる。

 ZAZENの道は、深く険しいんだなぁ。

 などと感慨にふけっていたら、OreHold(鉱石収納庫)が満杯になったというサインが出た。
 採掘ドロンを回収し、OutPostへワープをする。

 Allyメンバの諜報チャンネルで、大量の侵入者を告げるメッセージが出ているが、まぁ私には関係なさそうだ。

 無事にOutPostに到着し、そろそろ採掘艦でも作ってみるか、とBPCを取り出す。
 当然、StripMiner(大型採掘ビーム照射装置。採掘艦専用の装備)も生産が必要だろう。

 生産ロットに放り込んだら、鉱石に不足もなかった。
 さすが採掘をする私は鉱石不足に悩んだりしないのだなぁ、などと感慨にふけりつつ、生産開始のサインを出す。

 真雪がこちらにきたら、この採掘艦を使わせてやろう、などと考えながら、OutPost から DockOutする。

 それから採掘場とOPとを、さらに1往復ほどしただろうか。


 帰りの System に複数のパイロットがいる。
 機体は不明だが、属性は Neutral。
 Blue の人たちしかいないはずのこのエリアでの Neutralは、すなわち敵性を意味し警戒を要する。

 いつもは閑散としているはずのSystemなのに、リストからあまるほどの Neutralパイロットが存在している。
 明らかに侵犯行為を目的とした集団だろう。

 諜報チャンネルに警戒情報を流し、まぁなんとかなるだろうとたかをくくってワープを開始する。
 私の採掘場はすぐとなりの System だし、むこうのPOSに到達すれば問題はない。

 ゲートに到達すると、まぁいるわいるわ。
 機体を確認するヒマもなく、ゲートジャンプのボタンを連打です。連打。

 見事、ジャンプに成功しました。
 さすが、私は幸運の女神に見守られていますね!

 さて、目的の Systemに到着したのですが……。
 ゲート付近に、彼ら Neutral属性の船がいます。
 動く気配がありません。
 ひょっとすると、マークされているのでしょうか。
 そうですね。きっとそうですよね。

 じっとしていても、クロークはいずれ剥がれてしまいます。
 間に合うかどうかは分かりませんが、いまさらゲートに戻るのは死を請うようなものです。
 POSに向かってジャンプするよりありません。

 しかしジャンプ開始数秒、回頭の最中にロックされスクラム。
 まぁ、当然でしょう。
 あとは6人くらいによってたかってアレコレされてしまうわけです。
 まぁ、警察機構の介入できない領域ですから、こんなものでしょう。
 さすがの私も、幸運の女神に見捨てられましたね!
 何事も諦めが肝心です。

 私が狙うのは、船体が破壊され、脱出のためにPodが排出される瞬間です。
 たいていは破壊されてからPodをロックできるようになるまでの間、システム上のラグが数秒発生します。
 このわずかな時間にワープを実行すればPodのワープは成功します。
(もちろん、SmartBombなど、それを無効化する攻撃も存在しますので、これは賭けです)
 落ち着いて、船が壊れた瞬間に、ワープを実行できれば良いわけです。
 惑星などを目標にする場合、ワープボタン連打で問題ありません。

 もっとも目標がPOSなので、連打はできなかったのですが。
 結果としては(きっと私の精神統一が素晴らしかったために)無事にPodをワープさせることができました。
「雁首そろえないと、ひとりじゃ何もできないくせに! このチンピラ! 下司野郎! 変態! ケダモノ! 毛も生えそろってない中二のくせに! ○※▲☆$▽%!!!」と心の中で捨て台詞を吐きながら、あとはPOSで待機です。


  やがて賊共は飽きたのか、他の星系へと飛んでゆきました。
 しかし採掘している星系ではないので、乗る船もありません。

 HighSec堀師であれば、たいそう落ち込む場面です。

 が、私は駆け出しとはいえ、Null採掘者です。

 だいたいのミネラルは掘れば出てきます。
 先日などは Arkonor(アーコナー。通称:あこたん)のサイトを掘っていました。
 Arkonorといったら、希少ミネラル Megacyteが大量に抽出されます。

 もはや(設計図さえあれば)怖いものなしです。

 さて、そんなわけでOPに戻ってみたところ、ちょうどいいタイミングで、採掘艦と装備一式が出来上がっているではありませんか!

 船を落とされるタイミングで、船が出来上がるなんて。
 日頃の行いが、よっぽどいいんじゃないでしょうか(皮肉ではありません)。

 どっちみち保険に掛けたって、たいしてもらえるとは思っていないので、保険もかけていませんし。
 保険代わりに、次の船を作っておこう! と思いました。
 なんといっても、今日は Bistot(ビストット。そのままでかわいいので通称はない)を掘りまくっているのです。



 設計図をロットに放り込んでしまえば……。

 ……あ。
 Mexallonが足りない。

(※Mexallon:HighSecでもポピュラーな比較的安いミネラル。ただし私の採掘エリアでは、どういうわけかほとんど採れないので、普段ならありえないような苦労をしている)

2013年6月11日火曜日

舟を編む。

 いいえ編みません。

 船は組み上げるのです。



 採掘していると、そりゃ当然、石が貯まります。
 HighSec採掘師の多くが、ほくほくと顔をほころばせる場面です。
 なぜなら HighSecにおいて、それはすなわちキャッシュ(ISK)を意味するから。

 では、Nullではどうなのか。

 この1週間ほど、ほとんど石を掘っていた。
 OutPostに貯まる、赤やら青の鉱石、鉱石、鉱石。
 HighSecで見かける「オイラ、ただの石ころだけんね」「べっつにそのへんにごろごろしてる、土くれみたいなもんだけんね」というような「雑魚感」もしくは「けんね感」はありません。
「あたしって、きらきらしてるもんね!」「美しいんだもんね!」というような、ホンモノの「鉱石感」「ホンモノ感」もしくは「もんね感」に満ちています。

 とくに私が敬愛しているのが Hemorphite(ヘモファイト)。通称、へもたん。
 私のいる場所で、唯一(微少ながら)Mexallonを抽出できる鉱石だ。

 きらびやかな鉱石を掘っていると、心なしか心が弾む心地がする。
 無理矢理「心」にこだわってみるあたり、私もいよいよ職人だと思う。
 今日から「匠(たくみ)」を自称しようか、と思うが自傷にもつながりかねないからやめておこうと思う。

 要するに、Null で鉱石を集めていると、こんな感じで頭の中がだんだん浮世から離れていくよ、ということです。



 いいえ、そんなことが言いたいのではありません。

 NullSecでは、石を貯めても、それはすなわちキャッシュになりません。
 まぁ、すぐにキャッシュになる Corp/Ally もしくは System/Regionもあるんでしょうけれど、少なくとも私のいる場所で、私にとってはそれはどこまでも石です。
 では早速溶かしましょう。だばー。

 はい、みなさんご存知、ミネラルが精錬されて出てきます。

 さて、HighSecにおいて、ミネラルもすなわちキャッシュになります。
 多くの HighSec採掘師が、溶かしスキルを身につけるのは至極道理にかなっています。
 一方 NullSecにおいて、ミネラルもすなわちキャッシュになることはありません。

 鉱石は鉱石。ミネラルはミネラル。ISKはISKです。
 それ以上でもそれ以下でもなく、飾らぬありのままの、そのものの本質をまざまざと味わうのです。
 これがZAZEN道です!

 とかエラソーに講釈垂れている場合ではありません。

 モノを作ったってどうせシャトルしか売れない(実体験中)ので、それならみんなが使うものをどんどん作ればいいんです。
 もちろんもちろん。
 そのつもりで私も設計図を持ち込んでいるわけです。望むところであり、魚心あれば水心であり、必要は発明の母であり、人生万事塞翁が馬であり、飛んで火にいる夏の虫なわけです。

 プローブ、プローブランチャ。
 お買い物用FG、サルベ用DD、サルベージャにトラクタビーム。
 各種コンテナとシャトルについては、いくつか作って同じ OutPostのお友達にあげちゃいました。
 いわゆる引越しのご挨拶みたいなものです。

 ついでに、HighSecで Vexor Navy Issue のBPCを買ってきたので、これを2隻作り、ひとつは依頼品のため売却しました。

 なのにまだまだ石があるんです。
 BCが組めそうです。
 すごいですねぇ。

 作っても作っても、ロットが足りないくらいの勢いです。
 もっとも、作っても作っても、買ってくれる人がいるわけもないので、私はちょっとしたバカみたいな感じです。

 宇宙の彼方でアホヅラして、家内制手工業で買い手もないのに船を作るんです。
 楽しければいいじゃないですか!

 いいんですいいんです。
 買ってくれるから作るんじゃないんです。作りたいから作ればいいんです。
 それがZAZEN道です!(もはやテキトー)

 で、そろそろリグを作りたいので、関係各所に(たまにサルベしてくれると嬉しいなぁ)と奥ゆかしく依頼をしておきました。
 Flat Sleeperの Office に大量のBPOがあるんだけど、リグ関係は主要なものしか持ってこなかったので、この問題をいずれクリアする必要がありそうです。

 Mayuki は FS社を離れる予定なので、すでに新しいCEOを立ててあるのですが、このCEOに持ってこさせるとか……。
 これって、ちょっとした横領でしょうか。
 というようなことを、堂々とブログに書いていいんでしょうか(笑)。

 ま、いいじゃないですか。
 これもきっとZAZEN道ですよ!(これはさすがに嘘)



 ちなみに、HighSec からこちらに来る準備で、T3を含め500mil程度の出費をしたのですが。
 こちらに来てから、HighSecの品物が売れたりした影響で、400mil前半ほど利益を出しました。
(純益とか利益率とか面倒なことは考えません)

 プレイ暦から考えると、私の現金資産はとても少ないですね!(今だに1Bilなんて持ってない)
 さすが、ZAZENの道を行くものは、清楚な暮らしをしているんだと思います。

 そんなことより、溶かしスキルばっかり覚える日々が、そろそろつらいです。
 本当に、なんでこんなに器用貧乏キャラなんだろう。

2013年6月8日土曜日

採掘中、NPCに襲われたときにあなたを救う3つ目の、ちょっと冴えないやり方。

 採掘をしていると、SLの低い場所であれば当然のように、賊がやってくる。
(※SL:Seculity Level。星系治安レベル。HighSec でも0.8以下からはアステロイドにNPCの敵がやってくる)
 Null とてそれはかわらない。
 ただ、私のいるこの場所にやってくるのは、海賊などではなく言葉も通じない Drone だということだ。

 採掘は順調に進み、私は Venture を自作して掘っていた。
 しかししばらく掘ってから「やっぱり採掘艦、買お」と思い、全部自作する夢は放り投げた。
 自作の夢を放り投げて、となりの OutPost に売っていた Retriever を買い込み、装備を買い込み、そしてふたたび採掘へ。

 途中で気が変わることは誰にだってある。
 大事なのはやりたいようにやることだと思う。
 それに私は Mexallon を大量に集める必要があるのだ。
 しかし、順調に掘り進めていると Drone の襲撃を受ける。
 そのたび、POSに避難して、攻撃艦に乗り換える、ということをしていた。

 けれども、NPCが襲ってきたとき、もしも私が逃げるより早く Scram を掛けられたらどうすればいいだろう。
(※Scram:スクラム。ワープ妨害装置 Warp Scrambler の略。ワープ妨害を受けると、当然ワープによる退避ができなくなる)

 私の採掘艦には、採掘用Drone しか積んでいないしなぁ。

 なんて思ってぼんやり掘っていたら、とうとうそんな場面に遭遇してしまいました。

 Rat は Scram 役の Spider Droneが2機。そして BSサイズの Droneが1機。
 あっさりスクラムを受けて、船はワープ機関を作動させられません。

 通常は、

1.ワープして攻撃艦に乗り換える。
2.攻撃用 Drone を使って、Scram 役を撃退する。

 の2つの方法を取るのが一般的です。
 しかし、第一の手段は Scram によって封じられています。
 第二の手段は、そもそも攻撃用 Drone を持っていないので、自分の手で封じています。

 反撃の手段が一切ないこの状況で、ぼんやりしていればBSに破壊されてしまうことは避けられません。
(ぼんやりしていなくても、手が出せません)

 そんなときの第3の手段。

 一番簡単なのは、仲間を呼ぶことです。
 しかし、私はこの星系にたった一人です。
 仲間を呼ぼうにも、人脈がありません。
 仮に呼んでも、到着する頃には船が消し炭になっていることでしょう。
 真雪でさえ、High でぷすぷすとくすぶっているのです。

 ECM や ECM Burst などを装備していたら、それを使うのもよいかもしれません。
 しかし、採掘艦にそんな余裕はありません。

 さても危機一髪。
 せっかく買った採掘艦は、このまま Drone の資材となってしまうのでしょうか。



[Answer]

 私は、船から、脱出しました。
 Podになって、POSに向かって急いでワープします。
(※NPCは、Podを攻撃してこないので、ことさら急ぐ必要はないかもしれません)
 そこで攻撃艦に乗り換えて、Scram ともども、Rat を殲滅します。

 おお。
 なんと簡単なのでしょう。

 こんなに簡単に Scram を無効にできるなら、これはいいかも、と思います。
 実際に、撃退したあとに採掘艦に乗りなおしたところ、ダメージはシールドの30%ほどでした。
 敵がよほど多くない限り、この方法で乗り切れそうです。

 ただ、当然ながら相手がPCの襲撃者の場合には、本当にトカゲの尻尾切りをしなくてはならないでしょう。
 Podもろとも破壊されるよりは、損害は軽く済むことでしょう。
(とくに時間的なロスが軽減されるのは大きいと私は考えます)

 いかがでしょう。

 Null での採掘が一人ぼっちでも、NPCが相手なら何も怖くないよね、というお話でした。



※なお、System 内に他のPCが存在する場合、当然ながら船を乗っ取られる危険があります。
 また、まともな PKerが相手であれば、対Pod攻撃の手段も持っていると考えたほうがよいでしょう。

(※PKer:Player Charactor Killer。NPCではなく、プレイヤの船とPodを沈めることを無上の喜びとする殺戮者たちの総称)