2012年12月4日火曜日

新拡張:Retribution

 みなさん、こんにちは(こんばんは)。
 新しい拡張、Retribution がリリースされましたね。
(日本語パッチノート:Retribution

 HighSec 活動がほとんどで、Mission 中の邪魔もほとんど入らなくなった、つららや私にとって、交戦ルール関連の変更は、それほど大きくは影響しません。
 しかし(望むと望まざるとにかかわらず)Kamikaze を含めた「襲われる側」にはいつでもなれるので、オーバヴュの設定確認は必要になりそうです。


  • オーバービュー設定
    • オーバービュー設定の新たなオプションとして、容疑, 犯罪, 限定交戦権ターゲットが選択出来るようになります。既にあるオーバービュー設定は一度、それらがあなたにとって必要かどうかを確認する必要があります。
 (上記リンクより引用)


 FlatSleeper では、可能な反撃を否定する規定はありませんから、反撃できる状況で、反撃の意志を有する場合は、反撃をして(場合によっては返り討ちに遭う)ことが可能です。
 もっとも私は多くの場合、逃げますけれど。



 つららと二人で躍起になって飛び回ることになったのが、新しく発表された艦船のBPOです。

 ニューモデルのDD(Destroyer)が4大Facで1隻ずつ、それにORE社の採掘FGもリリースされました。
 ほかにもサルベージドロンが発表されたので、あわせて6つのBPOをあちこち飛んでかき集め、さっそく製造を開始しました。



 つららは「新しいDDに乗ったら、L3ミッションで燃えてみるよ!」などと言っていますが、Macクライアントは、ロックオンのショートカットキーが(クライアント側で)正常に作動しない状態なので、とうぶん無理でしょう。
(※原因が解明され、後日修正できました)

 戦闘といえば、ミッションでのNPC海賊のAIが強化されました。
 おかげで、私は戦場で役立たずになりつつあります。
 私が RattleSnake(海賊 Gulistas の Drone 主体のシールド艦)で Tank役をして、つららが DPS艦(Lサイズタレットの搭載できるBCや Proteus に乗っていることが多い)で殲滅する、というのを最近はしていたのです。

 ところが海賊たちは、戦闘中に私のかわいい Drone を攻撃し始めたり、より高いダメージをはじき出すつららの艦を攻撃し始めるようになりました。
 まぁ、まともといえばまともなのですが、そこでラクをしていた身としては「えー、あんまりだよぉ」という気分です。
 中の人がひとりなので、つららで戦闘している最中は、真雪のドロンにまで目を配っていられないのです。

 これからは Drone の消耗が激しくなりそうです、とほほ。



 戦闘中のカメラワークも、ずいぶんアグレッシブになりました。
(これは上記の「ロックオンできないバグ」とセットになっているもので 、実際には「Selected Item」ウィンドウ左上メニューによる設定と同じものです)
(※原因が解明され、後日修正できました)

 私は遠距離からの支援戦闘ですから、敵の位置を把握しやすくなってよかったです。
 だけど、つららは近距離戦闘を好むので「正直、目が回る」らしいです。
 まぁ、敵集団に飛び込んで、2000~3000m 程度の位置で交戦しつつ、数秒後に飛びかかる次のターゲットを探すわけですから、カメラがぐるぐるしちゃって大変なのは当然ですね。
(ついでにロックオンのショートカットは使えない)

 ほかにも新しいスキルやモジュールが追加されたので、楽しそうです。

 それではみなさんごきげんよう。

 Fly safe, and enjoy ^^



※カメラトラッキングと呼ばれる目標追随表示方式は、当初「C」キーに固定されていました。
 私はショートカットの大部分を個別設定していて、「C」キーを「ロックオン」として設定していたのです。
 このため、ひとつのキーに複数の割り当てが発生し、追加で上書きされたカメラトラッキングが優先して発動していました。
 後日この問題は解決され、カメラトラッキングはショートカットを割り当てられるようになり、私のロックオン障害は無事に解決しました。

2012年12月2日日曜日

ふてくされ繁忙記

 繁忙といっても、ゲームの中では今ものんびりな私である。

 In real life が、10月頃から無駄に忙しくなってしまった。(ちぇっ)

 ついでに、私のメインマシンが、急遽不調に。

 2008年の MacPro に頻発している電源系(場合によってはマザーボード)にも係る不調。
 現象としては、いきなり電源が落ちたり、電源を入れて数秒で電源が落ちたり……(笑)。

 幸か不幸か、修理に一度出して、見積りを取って戻ってきたら、なんだか以前よりまともに起動するようになってしまって、修理のタイミングを逃してしまった。

 メインストレージをSSDに換装しているので、電源がぶちぶち落ちるのはちょっと心配だけれど、今のところは問題なさそう。

 4年も経っているから、無理もないのかもしれません。
 調べたら、電源は900wほどのかなり大きなものが使われているみたいなので、どこかがボトルネックになって破綻しつつあるのかも。

 MacPro の新しいモデルが出るまで、もう少しだけ、がまんしてくれると嬉しいな。



 さて、そんなわけで、ひと月以上、ログインする機会が激減していました。
 さらにそんな最中、つららのパイロットライセンスが切れてしまっていました。

 ということで、課金だやっほー! と思ったわけです。

 もともと、お買い物が好きなんですね、私。
「お金は使ってこそ意味がある!」と思っているので、(自分にとって意味のあることに)お金を使う行為はとても好きです。

 ところが。
 課金で失敗してしまったんです。

 まぁ、明らかに自分が悪いので、誰に文句も言えないのですが。

 NEXONが仲介することになって、みなさん、EVEアカウントの2倍のアカウントを保有/管理していらっしゃると思います。
 私の場合、現在のシステムに移行してから、WebMoney のアカウントまで作ることになったので、2.5倍です。
(以前はネットバンクから、一度限りのクレジットカードコードを発行してもらうことで、CCPに直接課金していました)


 
 NEXON仲介当初、そのひもづけのシステム(EVEアカウント1つに、NEXONアカウント1つが符合する)がよく飲み込めなくて、NEXONアカウントは1つでEVEアカウントを複数課金できると思っていたんです。
(どうせお財布の意味しか持っていないアカウントでしょうと見くびって)

 ところが、一方の(つまりはつららの)キャラに(真雪にひもづけされたIDで)課金しようとしてもうまくいかなくて。
 当時は、NEXONのEVEサイトの動作も非常に不安定だったので、疑心暗鬼になっていました。
 その場で同じ名前(のつもり)のIDを再作成し、無理矢理課金したんです。

 そのIDは繰り返し入力した際のタイプミスで、真雪のものと1文字違い。
 しかも、そのIDはEVEアカウントともキャラクタともまったく関係性がないんです。



 さぁ、今回の課金でどんなことになったかお分かりですね。

 まず、1年間の課金金額ぶんの WebMoney を購入します。
 つづいて、NEXONに(つららにひもづけされているつもりで)ログインし、WebMoney を経由してNEXONポイントを購入します。
 あとは、EVEサイトから課金を行おうとするだけです。

 これで大失敗です。
 なんど確認しても、ポイントが反映されておらず、課金できません。
 当然です。
 ちがう(真雪の)IDでポイントを買ったのですから。

 一文字違うだけだったので、さっぱり理解できず、とうとうサポートにまでメールすることになってしまいました。
(思い出すと、すごい恥ずかしい)

 最終的には、

○IDのひもづけは変更できない。
○NEXON ID 間のポイント譲渡はできない。

(いずれも規約に明記)

 ということで、私はあらためて間違いやすい一文字違いの NEXON ID から課金しましたとさ。
(1週間、ひとしきりふてくされたそのあとに)


 正直なところ、Mac 版クライアントから日本語の選択肢は消えているんです。
「NEXONが仲介することで、日本語化するよ! みんな喜びなよ!」といわれていたのですが、ご多分に漏れず Mac は日陰道です。(ゲーム内では日本語を直接入力することも出来ない)
 それでも強制的にNEXONが仲介することになって、私にとって楽しかったはずの課金の手間は、もはやストレスと呼ぶに等しくなり、購入する楽しさを打ち消してあまりあるものになってしまいました。

 そろそろPLEX生活をしなきゃかな、とも思うのですが、あくせくISKを稼いでまで遊びたくないんです。
 価値のあるコンテンツには、ちゃんとお金を払いたい。そう思うんです。

 だけど(あるいは、だから)次の課金が必要になるときは、そろそろ引退を考えなくてはならないかもしれません。
(といっても、つららは1年後、真雪にいたってはおよそ2年後ですが……(笑))



 ちなみに、ぼんやりCorp Flat Sleeper に、新入社員が入っていました。

 ぼんやり放浪生活を、一緒にエンジョイできると嬉しいなぁ。

2012年9月24日月曜日

放浪生活ドンと来い。

  最近は Amarr 領に遊んでいる。
 帝都 Amarr のほうが、Caldari の商都 Jita より好きだ。
 マーケットは比較的安定していて、過剰な操作をするトレーダも少ない気がする。

 治安もよく、行き交う人々も穏やかな印象がある。
 治安が悪いといえば、どうしても Minmatar を思い出してしまう。
 もちろん、Minmatarian の気さくな部分は私もとても好きなのだけれど。
 治安が悪いのは、さすがにちょっと……と思ってしまう。



 ところで、ようやく、フレイタを買った。
 Providence ── Amarr の美麗な大型輸送艦。
(俗称、ミドリムシ/ゾウリムシ/タマムシ)

 今回は、造艦される方がわざわざ Public CH に売り込みに来てくださったので、これをタイミングと思い、購入を決定した。

 実は、フレイタのスキルを取ってすぐに買おうかとは思っていたのだけれど、マーケットの様子を見ているうちに、日に日に値上がりしてしまって、ついにはそのまま買いそびれていたのだ。
 現在の価格は、私が買おうと思っていた当時(まだひと月ほどしか経っていないと思う)から 100mil は高いだろう。

 でも、私ももともとは商人で、生産者でもある。
 マーケットがどういうもので、製造販売がどういうものかは知っている。
 買えるとき、買うべきときがあるならば、それは買うべきなのだと思う。

 そんなわけで、すっからかんになってしまったけれど、いい買い物をした。

 スクールを卒業してからの2年の間に、宇宙のあちこちには、私の入手した/購入した/生産した/売れ残った/使い捨てた、船やらモジュールやら、よくわからないものが散らばっている。
 Mission をしても、ほんとうにほとんど何も売らずにいたし、STを上げたりする都合もあって、ほんとうにあちこちを移動した。
 ようやくそれらすべてを(通りかかりで、気が向いたときに)回収する時期が来たのである。
(2年目にして(笑))

 フレイタなら、私が普段乗っているいくつかの船も、2~3隻なら一度に運べる。
 最近は、Proteus だけではなく、Oracle 、Tornade にも乗っている。
(これに Noctis となると、一度に積むのはさすがに無理である)
 攻撃特化型のBCは、Mission でTank 役がきちんとしているならば、安心して攻撃に専念できる船である。
(出た当初は酷評をしたものだけれど、まぁ、使い道をちゃんと考えなさい、ということだったのだろう)

 研究開発生産資材一式を持ち歩いて、現地生産をしながら渡り歩くことも、これでできるようになったというわけだ。
 ……まぁ、まずは、金策に走らないとですが(笑)

 もうしばらく、この地を飛び回っていよう。

2012年8月28日火曜日

Fitting 実践(Mission で使う Shield 防御のFG 編)

  前回のアップデートで、採掘船に必要な前提スキルレベルが下がったため、買ってみた。
  私はAB(Asteroid Belt:小惑星帯)には行かず、Mission 地の鉱石を地味に掘るのが好きなので(それでも邪魔が入るときは入るけれど)採掘量は多少すくなくても、防御力が高く、なによりAB(After Burner)を装備できる Procurer(リンク先はアップデートの内容を反映していない可能性があります)を購入。
  一般には、ORE Hold(鉱石貯蔵庫)が最も大きい Retriever(リンク先はアップデートの内容を反映していない可能性があります)のほうが人気のようですが、After Burner を装備できない採掘船は、Mission 地での採掘には不向きだと私は考えたので。

  そして、初採掘……。
  ヒマです。
  まさかの棒立ち状態です。
  なので、真雪も乗れるようにと変更したスキルキューを急遽戻しました。



 さて今回は、Shield 防御に適したFGの Fit です。
(Armor 防御に適した FG については、以前の「Mission で使う Armor 防御のFG 編」を参照してください)

 まず、Shield 防御に適した 戦闘FGです。
  Caldari では MerlinKestrel。Gallente は Tristan 。Minmatar なら Rifter が特に優秀です。(Amarr には、残念ながら Shield 防御に適したFGは存在しません。あきらめましょう)

Merlin
  Merlin は防御と攻撃のバランスが優れた Caldari の Turret 艦です。
  スキルに応じたボーナスは、シールドの属性防御力とタレットのダメージ(以前は最適射程であったが修正された)に特化されています。
  Med Slot 4つは全T1FGでも最高クラスであり、攻守バランスの優れた戦闘艦であるといえるでしょう。
  タレットの技能が未熟なうちは長距離戦で、全体的にスキルアップしたら近距離戦闘でも使えます。

Kestrel
  Kestrel は、同じく Caldari の戦闘FGですが、Med Slot は3つしかなく、特筆するほどのものではありません。
  しかし攻撃力においては、他国のいかなる Missile FGに対してもその追随を許さないのがこの艦の最大の特徴です。
  防御においては平凡かもしれませんが、すべてのT1FGで唯一、4つのミサイルランチャが搭載可能です。
  ミサイルでの戦闘で攻撃を重視をするならば、この船をおいて他にはないといえるでしょう。

Tristan
  本来、Armor 防御に適しているはずの Gallente 艦ですが、この Tristan に限っては、Shield 防御でも悪くなさそうです。
  また、武装もタレットx2、ランチャx2という構成になっており、Railgun や Missile で育てたスキルがそのまま生かせます。
  スキルに応じた Ship Bonus は、ハイブリッドタレットのダメージとトラッキングに対するもので、Missile は補助武装という扱いになります。
  しかしそれでも Caldari人が Gallente 艦に転向する際には最適な艦船といえるでしょう。
  Light Drone を1機搭載することもできて、申し分ありません。
(ええ! 私も大好きな船ですとも!)

Rifter
  Minmatar の攻撃型戦闘艦の先鋭が、この Rifter です。
  スキルに応じたボーナスは、Gallente と同様、攻撃に特化されています。
  Tristan と違うのは、タレットが最大で3つまで装備できることです。
(Tristan は2つが上限)
  このため、ボーナスを最大限に生かしたい場合はタレットを3つ、汎用性を高めたい場合は、タレットとランチャを2つずつ、というような構成にすることも可能です。


  詳細は、EFT や Wiki などでも確認できるでしょう。



  Shield 防御が、Shield Booster(Capacitor を大量消費して Shield を回復する装置)を利用する Active Shield 防御と、Shield の自然回復力を最大限に利用する Passive Shield 防御があることは以前に紹介しています。
(参照:実践。Shield 防御的なサムシング。

  攻撃と防御の兼ね合いも考えて、順番に装備を構築しなくてはなりません。
  Armor 防御のときは、単純に Low Slot から防御に必須の装備を並べていけばよかったのですが、Shield 防御は、防御と攻撃のバランスをどのように調整してゆくかも大切な項目です。
  過剰なほどの防御であれば、そう簡単に撃墜されることはなくなると思いますが、攻撃能力(そして緊張感やスリル)に乏しく、ともすれば眠くなる Fit ができあがります。
  一方、防御がおろそかでは、複数の敵艦による攻撃に耐えられず、その攻撃能力を発揮することのないまま灰になるかもしれません。


【防御力を追求する】
「1にも2にも防御力を」という場合、個人的には Passive Fit にしてしまうのがよいと思いますが、両方紹介しましょう。
  手順は以下の通り。
 EFTなどを利用した Fitting シミュレートをおすすめします。
  1. Med Slot を Fit する。
    [ハードナスロットの確保]
      とりあえず Shield Hardener をひとつ装備します。
    (敵の属性がわからない場合はとりあえずの全属性、Limited Adaptive Invulnerability Field I など)

    [Active Fit の場合]
     Small Shield Booster を装備します。
     Small C5-L Emergency Shield Overload I(Meta4)がよいでしょう。

    [Active / Passive 共通]
     できるだけ大きなサイズの Shield Extender(おそらく Medium くらい)をできるだけたくさん装備します。
     
  2. Low Slot を Fit する。
    [Active Fit の場合]
     まずは Capacitor Flax Coil を利用して、キャパシタの確保をしましょう。
     CPU消費が高いですが、T2が使えるようになるまでは Beta Reactor Control: Capacitor Flux I(Meta4)がおすすめです。
     おそらくこれを満載しても、キャパシタが一定時間で空っぽになってしまいますので、Shield Booster のスイッチをこまめに On/Off する必要が出てくるでしょう。

    [Passive Fit の場合]
     Shield Power Relay 一択です。可能な限り満載します。
     
  3. High Slot(武装)を Fit する。
     防御を追及しているので、武装はランクダウンせざるを得ません。
     
  4. Rig も含めて調整する。



【バランス型】
  1. Med Slot を Fit する。
    [ハードナスロットの確保]
      とりあえず Shield Hardener をひとつ装備します。
    (敵の属性がわからない場合はとりあえずの全属性、Limited Adaptive Invulnerability Field I など)

    [推進系の設定]
      ABを装備する場合は、先に装備してしまいます。

    [Active Fit の場合]
     Small Shield Booster を装備します。
     Small C5-L Emergency Shield Overload I(Meta4)がよいでしょう。

    [Active / Passive 共通]
     できるだけ大きなサイズの Shield Extender(おそらく Medium くらい)をできるだけたくさん装備します。

  2. High Slot を Fit する。
     通常、遠距離型兵装(Standard Missile Launcher / Rail Gun / Artillery Cannon)をする方が多いと思います。
     ある程度慣れたら、近距離型兵装も試してみてください。
    (Flat Sleeper に入社すれば、無料でFG本体を提供しますよ)(めずらしく求人)
     
  3. Low Slot を Fit する。
     遠距離型兵装は近距離型よりもPGを多く消費する傾向があります。
     Auxiliary Power Controls(PG固定ボーナス)や Power Diagnostic System(PGやキャパシタなどにパーセンテージボーナス)などを装備して、PGを確保してください。
     どうにも調整不能の場合、武装のサイズを落としたり、Rig で対応しましょう。
     
  4. Rig も含めて調整する。
    (Flat Sleeper に入社すれば、無料で Rig を提供しますよ)(求人)


【Sample Fit】
  ここで、サンプル Fit の紹介です。
  基本的なスキルを All 3 で設定したキャラクタによりシミュレートしています。
  また、モジュールについては、できるだけ T1 Meta3 のモジュールを利用しています。

(シミュレートはEFTによりました)

<<< Merlin, Railgun / Defence - Shield Buffer >>>
=== Specification ===
-[offence]-
Ammo : Antimatter Charge S ///--- Antimatter 弾の場合。
///--- タレットによる1秒当たりのダメージ
 DPS 49 ( Turret 49 / Drone 0 ) : ( Volley 164 )
///--- それぞれのタレットの射程とトラッキング
 Range : [150mm] 7.9+6.9 (Opt+Fall) ( Tracking : 0.084 )
     [125mm]   6+5.8 (Opt+Fall) ( Tracking : 0.102 )

Ammo : Lead Charge S ///--- Lead 弾の場合。キャパシタ的にも Lead 弾はお得。
 DPS 32.6 ( Turret 32.6 / Drone 0 ) : ( Volley 109 )
 Range : [150mm] 16+6.9 (Opt+Fall) ( Tracking : 0.084 )
     [125mm] 12+5.8 (Opt+Fall) ( Tracking : 0.102 )

Ammo : Iron Charge S ///--- 最長射程の Iron 弾。ダメージがひどい。
 DPS 20.4 ( Turret 20.4 / Drone 0 ) : ( Volley 68 )
 Range : [150mm] 25+6.9 (Opt+Fall) ( Tracking : 0.084 )
     [125mm] 19+5.8 (Opt+Fall) ( Tracking : 0.102 )
 
-[Defence]-
HP : Shield 3,552 / Armor 403 / Hull 460
Possible Tank DPS ( Shield ) ///--- 耐久可能な1秒当たりのダメージ。
///--- 海賊 Angel の場合。
  for  Angel : 57 (Anti Exp / Kin) : KIN 61.8% / EXP 68.1% 
///--- Sansha の場合、ハードナを変えたほうがよいことがわかる。
  for Sansha : 36 (Anti EM / Therm) : EM 36.3% / THR 49%
///--- 属性値が一定の場合。あくまでも参考値にしかならない。
  Uniform (Anti average) : 45

-[Generator Efficiency]-
Capacitor :
///--- すべてのモジュールを稼動していても安定している。
  Stable at 69% ( All Module Activate )

-[Mobility]-
///--- AB,MWD といった推進系を装備していない。
  Velocity : 357 [m/s]



=== Fitting ===
---[ Low Slot ]---
Micro Auxiliary Power Core I ///--- Shield Extender のため、PGを上げています。
Micro Auxiliary Power Core I
Micro Auxiliary Power Core I

---[ Med Slot ]---
Medium Azeotropic Ward Salubrity I ///--- Shield HP を上げています。
Medium Azeotropic Ward Salubrity I
Medium Azeotropic Ward Salubrity I
///---  属性防御モジュール(リンク先は旧名称の可能性あり)
Limited Adaptive Invulnerability Field I 


---[ High Slot ]---
150mm Compressed Coil Gun I, Antimatter Charge S
150mm Compressed Coil Gun I, Antimatter Charge S
125mm Compressed Coil Gun I, Antimatter Charge S

---[ Rig Slot ]---
///--- Shield Extender のため、PGを上げています。
Small Ancillary Current Router I
Small Ancillary Current Router I
///--- Shield 回復量上昇を補助してくれるのは、これだけです。
Small Core Defense Field Purger I

---[ Drone ]---
/// Unloadable ///


[解説](シールドバッファ型 Merlin)
 バッファ型防御とは、一般に ミッションより PvP で多用される防御形式のひとつです。
 HPを増やせるだけ増やして、撃墜される前に撃墜することを前提としています。
 シールド防御の場合、HPが増えるとそのぶん自然回復量も上がりますので、バッファはただの「削りしろ」というわけでもありません。
 このFitでは、一般的なクルーザ2隻分近いHPがあるので、多少の余裕があると思います。
 さらにバッファを増やす場合は、Shield Rig を Small Core Defense Field Purger I から Small Core Defence Field Extender I にするとよいでしょう。
 敵の攻撃に耐えられない場合は、属性防御モジュールを全属性ではなく、敵の属性に合わせましょう。

 HPの確保を最優先としているため、攻撃は若干手薄です。
 推進系装備を持たないため、高速の敵艦に間を詰められると危険です。
 Lead Charge を装填している場合、最適な攻撃距離は12~16km。
 Keep at Range による操舵の場合、中間値の14kmを基準にしてダメージの具合から距離を調整しましょう。





 さて、上記のFitでは速度に問題があるので、推進系を装備してミッションに挑みたい、という方もいらっしゃるでしょう。
 それでは、After Burner を装備したFitを考えてみましょう。
  1. Med Slot の準備。
     After Burner(リンク先は旧名称の可能性あり。2012/08/29 現在の名称は[ Experimental 1MN Afterburner I ])を装備します。間違ってMWDを装備するととんでもないことになると思います。
    (ご存知の方も多いと思いますが、一般的に「1MN」とあるものは FG、DD に、「10MN」は CL、IDS、BC に適しています)
     続いてハードナを装備します。
     その後、可能な範囲で一番大きな Extender を装備します。
     空きがひとつありますが、これはあとで考えましょう。
     
  2. High Slot の装備。
     Hybrid Turret の長射程射出システムといえば、Rail Gun。
     ここはひとつ、一番大きくてすごそうな Meta4 モジュール、150mm Prototype I Gauss Gun を装備して……と思ったら、ぜんぜんPGが足りなくなってしまいます。それに、ちょっと値段が高いですね。
     ここはひとつ、グレードを下げて 125mm に。また Meta Level も下げて、125mm Compressed Coil Gun I を3門装備してみましょう。
     ええ。やっぱりPGが足りませんね。Shield Extender がかなり負担です。
     
  3. Low Slot での調整。
     ここはおなじみ、Micro Auxiliary Power Core I を利用してPGを上げたいところですが、それをしてしまうと、実は防御がおろそかになってしまいます。
     こんなとき、Shield 防御の強い味方が、Power Diagnostic System です。
     結構なCPUを要求されますが、シールドHPと回復力、キャパシタ容量と回復力をそれぞれ少しずつ上げてくれます。
     とりあえず Meta4 モジュール を満載してみましょう。
     これでも足りないようです。仕方ありません、Rig で調整してみましょう。
     
  4. Rig での調整。
     スキルが成長途中の頃は、よくこのPG不足に悩まされました。
     そのため、Small Ancillary Current Router I は、必須ともいえる Rig でした。
     おっと、ひとつ装備したら、PG要求を満たすことが出来ましたね。
     
  5. Med Slot の最終調整。
     ここで、Med Slot に何を入れるか考えましょう。
     Active Shield にするなら、Small Shield Booster を。
     Passive Shield なら、Shield Recharger を装備して、防御力をさらに上げましょう。
     できれば、それぞれ Meta4 Module(Booster:Small C5-L Emergency Shield Overload I / Recharger:M51 Iterative Shield Regenerator)を装備します。
     
  6. Rig の最終調整。
     最後に、Rig による最終調整です。
     Active Shield ならば、キャパシタの底上げリグ、CCC も有効です。
     汎用性が高くなるのは事実ですが、Passive Shield にする場合や、瞬間的な防御力をさらに高めるならば、Shield HP を増加させる Small Core Defence Field Extender I や、回復力を上げる Small Core Defense Field Purger I を装備するとよいでしょう。

     いずれにしても、Rig は取り外したら壊れてしまうので、選択は慎重に。
    (Flat Sleeper に入社すれば、無料で Rig を提供しますよ)(しつこく求人)

 最終的なFitは以下のようになりました。



<<< Merlin, Railgun / Active Shield - AB Equiped >>>
=== Specification ===
-[offence]- ///--- 攻撃に関するデータは、以前とほとんど変わらない。
Ammo : Antimatter Charge S 
 DPS 47.7 ( Turret 47.7 / Drone 0 ) : ( Volley 131 )
 Range : [125mm]   6+5.8 (Opt+Fall) ( Tracking : 0.102 )

Ammo : Lead Charge S
 DPS 31.86 ( Turret 31.8 / Drone 0 ) : ( Volley 88 )
 Range : [125mm] 12+5.8 (Opt+Fall) ( Tracking : 0.102 )

Ammo : Iron Charge S
 DPS 19.9 ( Turret 19.9 / Drone 0 ) : ( Volley 55 )
 Range : [125mm] 19+5.8 (Opt+Fall) ( Tracking : 0.102 )

-[Defence]-
HP : Shield 1,804 / Armor 403 / Hull 460
///--- 耐久可能な1秒当たりのダメージ。
Possible Tank DPS ( Shield )
  for  Angel : (Anti Exp / Kin) : KIN 61.8% / EXP 68.1%
///--- Max は、Shield Booster 可動時。Average はあくまでも参考値。
   Max:84 Average:66
///--- Sansha の場合、ハードナを変えたほうがよい。
  for Sansha : (Anti EM / Therm) : EM 36.3% / THR 49%
   Max:53 Average:42
  Uniform (Anti average) 
   Max:66 Average:52

-[Generator Efficiency]-
Capacitor :
///--- すべてのモジュールをアクティブにすると、1分ほどで枯渇する。
  Lasts 1m 7s ( All Module Activate )
///--- シールドブースタが大食いしている証。
  Stable at 73% ( Deactivate Shield Booster )

-[Mobility]-
///--- AB のおかげで速くなりました。
  Velocity : 357 [m/s] ( Deactivate AB ) / 874 [m/s] ( Activate AB )

 === Fitting ===
---[ Low Slot ]---
Beta Reactor Control: Diagnostic System I
Beta Reactor Control: Diagnostic System I
Beta Reactor Control: Diagnostic System I

---[ Med Slot ]---
Experimental 1MN Afterburner I
Medium Azeotropic Ward Salubrity I
Limited Adaptive Invulnerability Field I
Small C5-L Emergency Shield Overload I(Passive なら:M51 Iterative Shield Regenerator

---[ High Slot ]---
125mm Compressed Coil Gun I, Antimatter Charge S
125mm Compressed Coil Gun I, Antimatter Charge S
125mm Compressed Coil Gun I, Antimatter Charge S

---[ Rig Slot ]---
Small Ancillary Current Router I
Small Core Defense Field Purger I
Small Core Defense Field Purger I

---[ Drone ]---
/// Unloadable ///



[解説]
 いかにもありがちな感じで無難にまとめたFit。
 Passive にすればキャパシタ管理が非常に容易になります。
 その場合でも Uniform Possible Tank DPS が 41 程度あるので、まずまずの能力を発揮するのではないでしょうか。
 ABを利用して、敵から最適距離(Lead Charge で 12km)を常に保ちながら攻撃することが可能になるでしょう。
 無難すぎて面白くありません。




 さて、次回からは、いくつかの Fit 例をご紹介してゆくことにしましょう。


(なお、のんびりと記事を作成している間にアップデートが入ってしまい、Condor がバランス型ミサイルFGになっていました)

2012年7月23日月曜日

またつまらぬものをかってしまった。

  次元大介です。
  ちがいます。如月つららです。



  マーケットを読み間違えて(ヌーケットと読んでしまった、とか、アーケットに見えた、ということではなく)、いらないものを買い込んでしまった。
  交易をする者なら、一度は経験するのではないだろうか。

  私も先日、何の気なしに Complex 品(探索サイトの奥深くに眠っているロストテクノロジの結晶)のMWDを眺めていた。
  普段使っているのは、そのへんで拾ったT1、Meta レベルが2とか3の安物だ。
  売ってもたいしたお金にならないから、溶かして材料にしたり、新しい艦船を作ったときに組み付けるのに利用している。

  ときどき眺めるのだ。
「ああ、いつかこんな高価なMWDを私も装備する日が来るのかしら」と。



  ところが、コントラクトとマーケットの両方を眺めて、その差額に驚いた。
  800mil 程度の Sell オーダが出ており、買いもそれに近い金額で出ている(ようにそのときは見えた)(気がした)。
  これはマーケットのお話。

  コントラクトは、最安値が 400mil 程度。
  これは、コントラクトで買い付けをして Buy オーダを出しているバイヤに売るだけで 400mil の上がり……。

  ええ。ええ。
  ほくそえみましたとも!(勝手に騙されているとは気が付かずに)

  さっそく、シャトルよりも速度の出る高速仕様のFG(ちなみにT1)に乗り換えて、コントラクトの発行地へ。
  Region に入るや、われ先にとコントラクトを受領し、支払いをしました。

  ……ええ。
  支払っちゃいました。

  結果は先に述べたとおり。
  小数点を読み違えていました。
  買い注文は0が3つ足りなかったんです。

  ああ。
  また無駄なものを買ってしまったんだ。

  どうしよう。
  超高価な不良在庫です。

  5秒考えて自分で使ってみることにしました。
  でも、こわい。
  こんな高価なモジュールを積んで飛ぶのは、やっぱり怖いです。
  私がいるのは Minmatar。
  自由を謳歌する解放の国、と言えば聞こえはいいですが、そこは魑魅魍魎の巣窟、一足裏通りに踏み込んだだけで、何をされるか分かったものではありません。
  先日のように「カルダリ人は国に帰れ!」と Local で叫ぶような血気盛んな人たちが、いつ襲いかかってくるとも限らないわけです。

  私も真雪も Gallente 艦に乗ってるのに。
  ミサイルはあんまり得意じゃないし、ブラスタ使いなのに。
  Caldari そんなに好きじゃないから家出してるのに。
  Minmatar そんなに嫌いじゃないのに。
  そりゃ、以前は Amarr 艦にも乗ってたし、Amarr 人の知り合いには「Minmatar人はちょっと毛の少ない野蛮な家畜だ」と言う人もいるし、「Minmatar の船は竹とベニヤと木工ボンドで出来てる(もちろん火災に弱い)」なんて冗談を言うこともあるけどさ、でもさ、私はそんなこと思ってないしさ(ぶつぶつ)……



  とにかく。
  怖くて使いたくないのは事実ですが、使わなければ売るしかありません。
  800mil で Sell オーダを出して、果たして売れるかどうかもわかりません。(それは高いよ!)

  いつまでも(20秒くらいですが)悩んでいても仕方ないので、装備して、ステーションを出ました。

  高いだけあって、けっこういいものです。
  そりゃあT1モジュールとはケタが違いますよねー、という感じ。

  でも、どうしよう。
  このまま装備していても、ただただ高価な飾りでしかないんですよね。
  もちろん、使い勝手は格段によくなりました。
  すべてのモジュールをアクティブにしていても、キャパシタは安定していますから。

  ただ、MWDって必要なときにスイッチを切り替えるものだと、私は思っています。
  ミッションであれば、大量に被弾する状況においては一気に加速して、すぐにスイッチを切ることが適切です。
  そうしないと、増幅された機体信号サイズのせいで被弾ダメージが格段に上がってしまいます。

  もちろん、増幅される信号サイズも一般品よりは少なくなっていますが、それでも状況に応じて On/Off を切り替える必要は変わらないと思うのです。
  
  After Burner と異なり、Complex 品だからといって、より速くなるわけでもありません。
  Fit を貼って人に見せるときに、ちょっと自慢になるくらいです。

  私にしてみると
「他はいいもの使ってるのに、MWDだけT1……ププ(^m^)」
  というのが茶目っ気があっていいかな、って思うのです。

  やっぱり売ってしまおうか、売るとしたらいくらがいいか、しばらく悩んでみましょうか。


  ちなみに、普段使っているのは、

  Y-T8 Overcharged Hydrocarbon I Microwarpdrive(多分、今は名称が変わっています)
  http://wiki.eveonline.com/en/wiki/Y-T8_Overcharged_Hydrocarbon_I_Microwarpdrive

  今回買ってしまったのは、

  Corelum_A-Type_10MN_MicroWarpdrive
  http://wiki.eveonline.com/en/wiki/Corelum_A-Type_10MN_MicroWarpdrive

  やっぱり、人にFitを見せることを考えると、T1品のほうが、可愛げがあっていいですよ。うん。

2012年7月17日火曜日

HASを開発しながら


  WHからも生還して、Minmatar 拠点でのT2開発/生産を再開した。
  今回は、初のT2CLの開発を行った。
  結果としては、4枚のBPCから開発を行って、HAS一枚が成功した。

  今回開発を行ったのは、Amarr の誇る防御艦 Maller(http://wiki.eveonline.com/en/wiki/Maller)。

  T2開発での選択肢は、
  Warp妨害艦(HID:Heavy Interdictor)Devoter(http://wiki.eveonline.com/en/wiki/Devoter)、
  そして攻撃力を強化した強襲艦(HAS:Heavy Assault Ship)Sacrilege(http://wiki.eveonline.com/en/wiki/Sacrilege)。
  ためしに両方作ってみようと思っている。



  EVElopedia の画像は相変わらず旧来の、愛らしい丸っこいカタチですが、現在のゲーム上のモデルは精悍です。
  また、HAS Sacrilege は Amarr 艦では数少ない Missile 攻撃を得意とする船であることも魅力です。

  HIDは、未だに乗ったことがありません(High Sec で使う船ではなさそうなので)が、HASは大好きな船です。
  とくにこの Sacrilege は、私のHASデビューを果たした船なので、思い入れも深いです。

  以前のPOSTでも、Armor 艦がいかに Exp 属性に弱いかについて、たびたび記述しています。
  特に Amarr 艦乗りにとって、NPC海賊 Angel は、攻撃/防御ともに最悪の相性です。
(Angel は、Exp 属性が弱点で、Exp 属性の攻撃をしてくるのに対して、主なT1 Amarr艦は EM/Therm 属性のレーザが主な武装で、Exp 属性に弱い Armor 防御が中心です)

  T2になると一転、急に Exp 属性に対しての防御力が高くなるのですが、同じ Amarr の HASでも、Zealot(http://wiki.eveonline.com/en/wiki/Zealot)は、当たり前のようにレーザのボーナスしかありません。
  対 Angel で、たびたび船を落としている私としては、Exp 属性で攻撃したかった、というわけです。



  すでに ME(余剰消費資材を軽減する研究)を済ませた BPO を持ち歩き用にコピーしている段階なので、終了次第T1の生産を開始しようかな、と思っています。
  Amarr の HASはミッションの場合、Minmatar で最大の効果を発揮します。
(ただし、NPC海賊 Mercenary には弱い)



  ところで、今回は T2BPCの Max Run について書いてみようかと思います。
  誰にも頼まれていない上、唐突な思いつきなのですが、実際に開発を始めるとそれぞれのBPOをどのように Copy するべきなのか、最初は戸惑うものなのです。
  もちろん、私のように情報なしで実践しながらそれを覚えるのもひとつの方法なのですが……。

  まず、T2開発の初歩である Drone と弾薬について。
  Drone と 弾薬は、デクリプタを使わない場合、MaxRun 10 が上限です。
  このときの MaxRun は、BPC の Run 数に依存しますので、一枚の Copy に設定できる最大数で Copy を作るのが望ましいです。

  これはほとんどのT2モジュールも同様です。
  つまり、ほとんどのT2BPCは、MaxRun の Copy を使用して開発すると、10 Run になります。

  T1生産しか経験したことのない人は、弾薬について(100x10 で 1000発しか作れないの?)と思うかもしれませんが、安心してください。
  T2弾薬は、基本的に 1Run で 5000発生産できます。



  さて、ではT2Ship の BPC はどうでしょうか。
  実は、MaxRun の BPCを利用しても、T2BPCの Run数は 1です。
  固定です。
  1に固定です。
  常に1に固定です。
  どんなに時間をかけて MaxRun の Copy を作っても、1に固定です。

  そのため、開発用の艦船BPCは、1Run で 20枚作ればよいということになります。

  私の Corp では、メンバの方に(スキルなしでも1ロットは使えるので)Copy を依頼することも多いのですが、このときの Run数 の指定は、上記のようにモノによって分ける必要があるというわけです。



  Maller 以外のCLも、まもなく ME が終わるので、順次T2を開発したいなぁ、と思っています。

2012年7月11日水曜日

島は奪われたり奪われなかったり

  結局、奪われたんですけれどね。



  WH生活を少人数で穴居人のごとくエンジョイしていた私たちだったのですが、POSを破壊され、撤退を余儀なくされました。

  ある日、いつものようにログインしたら、POSが Reinforce モードになっていたわけで。
(※Reinforce モードとは、POSなどのシールドが30%を割り、なおかつストロンチウムという資材が保管されている場合にそれを消費して発動する、一定期間の無敵状態をいいます。
  破壊はできなくなりますが、施設のほとんどに対するアクセスもできないので、この間に進退決定やそれに伴う資材搬入出、人員確保を行うことができます。)

「ああ、とうとうこの日が来たか。思ったより早かったな」
  と、しみじみ思いました(遠い目)。
  Reinforce 解除まで48時間ほどあったので、手近な船だけでも回収して帰ろうと思っていました。
  研究しているBPOはこうした危険を考慮して、高くてもCL程度のものだけで、そのまま放置しても問題ありません。
  搬入資材や艦船も、そんなに高価なものは持ち込みませんでした。
  Logistic 艦(シールドやアーマの修復に対して、高い性能を持つ艦船)に乗れるのは、おそらく私を含めても社内では2~3人程度ですから。



  ところが、翌日になってみたら、NACHO の Akira さんをはじめ、数人の方が協力してくださる話になっていました。
  WH在住の、おしゃべりなメンバを詰問した(あんたねー、まさかと思うけど、余計なことをぽろっと話して助力を求めるようなことしたんじゃないでしょうね?)ところ、WHの穴が見当たらないと騒いでいたら話の流れでそうなったらしいです。

  そこまでの危険を冒してまで守るべきかは迷ったのですが、なくなってしまうのは確かに痛手です。
  お言葉に甘えてPOS修理のお手伝いをしていただき、私たちはその護衛をすることになりました。

  Reinforce 解除になるのは日本時間の0時過ぎ。
  私もログインして今まで使う機会もなかった Gallente の Stealth Bomber(通称:死んだ蛾)を搬入しました。

  協力してくださる方を誘導するのは、他のメンバにお願いしました。

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  この Stealth Bomber、実はASの使い勝手に気をよくして、がんばってスキルを取ってL3ミッションで使ってみたことがあります。
  EFTでの数値はまずまずだったのです。
  ええ、ええ。
  そりゃひどいものでしたよ。
  お金とスキルに余裕のある方は、ぜひミッションにトライしてみてください。
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  順調に Shield は回復、午前3時過ぎの睡魔もおしゃべりしながら乗り切り、むしろ心地よいくらいでした。

  そして、回復もまもなく終わる頃になって、最初のときと同じ襲撃者がやってきました。
  Tengu をはじめとしたT3やらBSやら、複数艦による波状攻撃を仕掛けてくるのですが、こちらは装備も人数も不十分で、応戦することすらろくにできない状況です。

  死んだ蛾の Bomb でダメージを与えても致命傷を与えるには至らず、Naga の超遠距離狙撃も Tengu の防御力の前にはたいしたダメージを与えられません。
  POSに残された武装も破壊され、Offline になっているものを逐次 Online にして時間を稼ぎ、逃げ道の確保を開始しますが、System 内に存在しているWHはすべて Bubble(Warp Disruption Field)によってふさがれています。
  POSになす術もなく閉じ込められた状態になってしまいました。

(※Warp Disruption Field とは、Sec Lv 0.0 以下で使用可能な、ワープ妨害フィールド発生装置のこと。
  妨害強度は100で、実質、一度入ったら逃げる術がなくなってしまいます。
  外見がシャボン玉のように見えることから、Bubble の通称が付いたようですが、その凶暴さと絶望感は計り知れません。)

  ついにはPOSにも Bubble を展開されてしまいました。

  ただ、直前に指示があり、真雪を残して全員POSから離脱することができました。
  真雪は、引き続き Sentry Gun の Online とコントロールを行って、時間を稼ぎます。

  私はその間、脱出ルートの最有力候補である WH の周辺を、ただただ見張っていました。
  Bubble が途切れる隙を狙って、離脱するのが狙いです。

  POSから離脱したメンバは、SS(Safety Spot)を転々としながら、策を練り、あるいは Probing で可能な限り様子を確認しているようでした。



  肉体的にも限界に近い状態で、精神的にも極度の緊張にさらされ、絶望的な時間を長く過ごしました。
  私と真雪以外の人がPOSを離れてSSめぐりを開始してからも、数十分は経過したと思います。

  不意に。
  敵集団が撤退を開始しました。
  Bubble も解除され、POSを攻撃していた敵艦も、次々に去ってゆきます。

  私たちがログオフしたと思ったのか、別の逃げ道から逃げたと勘違いしてくれたのか、とにかく撤退するチャンスが突然めぐってきたのです。

  全艦いっせいに、ついさっきまで Bubble が仕掛けられていたWHへ飛び込み、Lowのゲートからゲートへと飛び続けました。
  POSの Bubble も解除され、真雪も(POSと運命を共にする気はなかったようで)無事にWHを飛び越えることができました。



  最終的にPOSは奪われ、持ち込んでいただいた Logistic 艦(回復特化型の艦船)をはじめ収容資材の多くは失われましたが、BPOをはじめとした回収の容易な資材は無事に回収し、誰一人として Pod を破壊されるようなことはありませんでした。

  協力してくださった NACHO の方には船代をお返しすることさえできない有様になってしまっていて、とても申し訳ない気持ちですが、損失はできるかぎり抑えることができました。
(きっと借りは返すからね!)(襲撃した人たちには返り討ちに遭うと思うので仕返ししないですが)
  なによりPOSの建設から運営、防衛と撤退のオペレーションまでを経験できたことは、本当にスペシャルなことだったと思います。

  もっとも実際の指揮はすべて Akira さんにお任せしっぱなして、私は初めての事態におろおろしっぱなしで指示に従うしかできず、今思えば情けないことこの上ありませんでした。

  この場を借りて(そしてずいぶん期間が空いてしまいましたが)NACHO から協力に駆けつけてくださった3名の方々(あえてお名前は公表いたしませんが、お名前もご恩も決して忘れていません)には、改めてお礼の気持ちを申し上げます。
本当にありがとうございました。
(T2弾薬ならいつでも作って届けますからね!)



  なにより、絶望的な状況下に気圧されて、すっかり諦めはじめていた私に「つららさん、大丈夫だから。ちゃんとみんなを逃げられるようにするから」と励ましてくださって、そのうえ本当に脱出を実現してくださった Akira さん。
  私一人では、あの状況下で諦めることなく、脱出を成功させることは絶対にできなかったと思います。
  あの言葉が、最後まで私を支えてくれました。
  心から、敬意と感謝を表します。
  ありがとうございました。





<後日談>
  WHにあるメンバの Alt が残って再構築の隙を窺っていたのですが、彼はある日あっさり再襲撃に遭い、PODでSSを巡回する羽目に……(笑)。
  ええ、自殺して帰ってきましたよ(^m^)

  その後、FS社のメンバは High Sec での活動に復帰。
  採掘イベントを開催したら、WHのときよりも大きな反響で多くのメンバが参加してくださったりして、主催者に軽く嫉妬しましたw

  私と真雪は、Minmatar の Local で「Caldarian は国に帰れ! ここはお前らの来る場所じゃない!」とか英語で罵られつつも、ミッション業務と残骸回収、それを利用した生産と開発に専念しています。
  以前は雑用しかしていなかった真雪ですが、最近はシールド防御の Myrmidon に乗って、Tank 役をしたりしています。

  POSについては、ちょっと懲りていて、今は何も考えていません。
  Low までちょっと飛べば、MEくらいなら3日待ちの場所もけっこうありますからね。
  誰かが Carrier でも乗るようになったら(あるいは私が作りたくなったら)また挑戦してみようかしら。

2012年6月13日水曜日

Corp 運営のこと。

  WH生活が続いている。
  WHは、いながらにして放浪しているような気持ちになる。

  定常的な外界は存在せず、限られた経路は不安定。
  後ろ盾のないちっぽけなPOSは常に危険にさらされていて、私たちは、自分の船の修理さえ自分自身で行わなくてはならない。

  幸い、私にはT2生産の技術があるけれど、生産施設は設置していない。
  そうした設備投資をするリスクを、今は背負うことができない。

  こんなに寂しくて、こんなに心細い。
  Corp の仲間がいてくれればこそ、まだ私はここに残ることができる。

  しかし果たして、たとえば Corp が解散してしまったら、私はとてもじゃないけれどこんな場所では暮らせないだろう。


  もちろん、一人には馴れている。
  故郷を飛び出したときも独りだったし、所属 Corp で孤立することもあった。

  一人でなんでもできるように、と、製造/開発スキルも学習してきた。
 
 「DDは便利で最高だよね!」と思っていた頃が、まるで大昔のようだ。

 
  WH移住メンバは、あまり多くない。
  もう少し増えたら、POSを増やすか、サイズを変える必要があるだろう。





  たまには Corp 運営のことを書いてみようかと思う。

  もともと私には、集団を統率する能力が乏しい。
  集団を形成する能力も低ければ、集団を維持する能力もない。もちろん気力もない。
  ついでにカリスマ Pod Pilot でもない。
  利益追求集団の運用知識も、実績も、ない。
  好きなことを好き勝手にしているだけで、スキル的にもなんらかの分野に決定的に長けているわけではない。

  プレイヤのIRL(in real life )でも、異性にはモテるが友達は少ないし、集団帰属意識が薄いため、そもそも群れない。

  キャラクタはもちろん、ゲームプレイにもそれは反映されていて、最初の頃は「PC Corp ? メンバになるのも面倒だな」と思っていたものだ。

  実際に入社してみると、結構面倒だった。
  そして、自分が運営する立場になるなんて(面倒すぎて)思いもしなかった。

  Corp 運営は、PvP だと思う。
  Ship 同士の PvP は、結局システムに依存していて、私には PvE と大差ないものとしか感じられない。
  実際に、Fitting System はクライアントに組み込まれているものであって、千差万別のパターンが存在するものの、環境依存に変わりはない。
(ときおり「Mission Running などの PvE はくだらない作業だ」というベテランプレイヤもいらっしゃるが、なんだか微笑ましいな、と思う)

  Corp 運営は、まるまる PvP である。
  Role(役職)管理はもちろん、POS運用などシステム依存の部分はあるし、Corp 財産の運用など、数値相手の作業もごまんとあるけれど、最終的な相手は生きた人間である。

  それぞれに得手不得手があり、好き嫌いがあり、したいこととしたくないことがある。
  考え方も千差万別で、細かい部分での不満が蓄積したり、ふとしたきっかけでの見解の相違から衝突することもあるだろう。
  IRLとのバランスもあり、IRLのちょっとした逃避(あるいは娯楽)でプレイする方には、あまり大きな負荷をかけてしまうわけにはいかないし、本人に自覚がなくとも、それだけの実力のある方であれば相応の役割を負っていただけば、その方のプレイにも深みが生まれる。

(もっとも、私の経験では、したくない役職を押し付けられるのは本当に苦痛なので、これは注意しなくてはならない)

  CEO や、Dir. のこうした作業範囲は、運営を続けるにつれて、多様化し、複雑化する。
  ただの集団だった私の Corp にも、規約が生まれ、役割分担が発生し、NPC Corp に所属していた頃と同じように活動したい(ように思える)メンバやIRLが多忙な(ように思える)メンバには干渉を控え、新しい計画や活動に対して、積極的に応じてくれるメンバには、指示を与えている。

  モニタの上で、彼らの船や財産は、常に数値化される。

  しかし、数値化されないものがこの宇宙ではあまりにも支配的だ。
  マーケットであっても商品の価格は数値だけれど、その需要と供給の根底にある購買者の意向、それを読んで対応しようとするメーカやトレーダの思考は、数値化できない。

  数値化できないもの、言語化できないものを、うまくイメージとしてつかんで、それを形にしてゆくことは大変だけれど、やってみると楽しめることもあるのだと分かった。
  私には、それはとても大きな発見だったと思う。



  まだ、プレイ暦も2年ほどだし、まともな Corp 運営開始(Alt 以外のメンバが Join した状態)から1年も経っていない。
  このゲームで、この程度のプレイ暦がどれほど浅いか、今は痛感している。

  分からないことだらけ、迷うことばかりで、本当に心細いけれど、それを聞いてくれるメンバもいるのだから、それはとても幸せなことだと思う。

2012年6月4日月曜日

WHに棲んでみた。

  眠い目をこすりながら、知り合いが探したというWH(Warm Hole:時空特異点の一種。厳密には違う、とお叱りを受けるだろうが、ブラックホールとホワイトホールのようなものだと思えば分かりやすい)に飛び込んだのは、確か地球時間の5月の終わりごろだっただろうか。
(ちなみに、私はあまり詳しくないのだけれど、ブラックホールは、重力特異点だと思う。またホワイトホールというのは仮説の存在でしかなく、実在を確認された例は存在しないと記憶している)

  とりあえず飛び込んで、何もしない数日を過ごした。
  Probe(Scan Probe:星系内のさまざまな信号を受信するセンサで、これを利用して特異的に生成されたアステロイドベルトを探したり、海賊の基地を探り当てたりする。WHもこれを使って探し当てる)で中を探って、外の様子をうかがい、時間的に崩壊間近なWHをそのままにして外に出るにも出られないままの数日だった。

  1週間ほどして、比較的 High Sec に出やすい場所にWHが開いたので、真雪をWHまで誘導し、迷いながらもPOSを購入、建てた。
  いずれも初めての経験だ。

  そうはいっても、WHは経験がある。
  学校を出て間もない頃、DD に乗るようになってから、Probe で遊んでいたことがある。
  その頃に、WHを発見し、特に何も考えずに入ってしまった。
(今思えば暴挙である)
  入った直後に、そのWHをブックマークせず System 内を散策し(これもすごい暴挙である)、Sleeper にいじめられながらも、なんとか2機くらいは倒し、ふたたび Probe で WHを探り当てて、Low Sec から 学校のある System まで逃げ帰った。遠い思い出である。



  POSは無事に建てられた。
  ご存知の人のほうが多いと思うが、WHの先の System は、完全な治外法権エリアだ。
  警察機構もないし、NPCの運営しているステーションも存在しない。
  買い物もできないし、修理サービスも受けられない。エージェントもいない。
  誰に殺されても文句も言えないような、それは場所だ。
 
  そんな中にあって、POSは、かすかな拠りどころになる。
  設備を整えれば、Fitting することもできるし、資材を置いておくこともできる。
  私のような開発者は、Mobile Labo で、BPOを研究したり、開発したりもできる。
針で刺す程度の威力しかないかもしれないが、防衛設備も整えた。

  そうはいっても警察機構が守ってくれるわけではないので、壊されることを前提にしておく必要がある。
  私たちは、人数も少なく、活動地域もまばらで、対人戦の経験もないわけだから、防衛戦をする意味などないといっていい。
  必要以上の防衛をしない(当然、助力も求めない)ことを前提の運用を考えれば、使い捨てが適当だ、という判断である。

  POSを建てて、数日。
  ソロでサイトを攻略していたところ、Command Ship 2隻、Proteus、Drake の計4隻に囲まれて Ship Kill されました。
  久しぶりのPCによる襲撃は新鮮です。
  船は破壊されましたが、Pod はきちんと逃げました。
  何事も経験です。



  今ではPOSを建てて1週間が経ち、メンバも一人入植した。
  Probing に強い人なので、ほうっておいても心配がない。

  まだ心細いけれど、それでもずいぶん心強い。

  もっとも、宇宙を航行する私たちにとって、最後に頼ることができるのは、自分だけだ。
  心細いこと、さみしいこと、それがデフォルトで、自然な状態なのだと思う。

2012年5月1日火曜日

ブラスタよ永遠に

  最近、DPSが Corp 内で話題になっている。
(といっても、記事作成時の頃のことで、なおかつきわめて狭い範囲のことなのですが(笑))

  Fleet でミッションをしている際に、私の殲滅速度が非常に早いらしいのです。
(もちろん、Fit のことが何も分からなかった頃はそれはひどいDPSでしたので、自分自身が一番それを体感しています)

  DPSとは、Damage/Sec. 秒間当たりのダメージのこと。
  属性防御値を無視した値なので実際のダメージとは大きく異なる場合も多いですが、属性がマッチしていなくても NPC の Hull に対しては、この数値でダメージが入ります。
(なので、Shield と Armor を破るのに非常にてこずった敵が、Hull にダメージが入った途端に蒸発、という場合は、それだけ相手の属性防御値が高く、またそれに合わせた属性攻撃をしていなかった可能性があります)

  私が普段乗っている Proteus は、ブラスタをメインに戦闘することを運命付けられた T3 Ship です(多分)。
(Drone をメインにするスタイルは、スキルの多くが L4 止まりの私には不向きです。)

  ああ、ブラスタでミッションなんてイカれてる、と思っていたあの頃……(遠い目)。



  遠距離狙撃には遠距離狙撃の、Drone ベースの戦闘には Drone 戦闘のセオリィがあるように、ブラスタにはブラスタでのセオリィがあります。
  在りし日のアップデートで逆上的にカッコよくなった Sacrilege(リンク先の下のほうにある、まるっこい画像は、旧バージョンのもの。現在のモデルはもっと精悍です)は、近距離ミサイル艦ですが、これも乗っていて楽しかったなぁ……。

  で、ブラスタでミッションをする際のセオリィなのですが。

  私、ブラスタBSにはほとんど乗ったことがありません。
  ちょっとだけあるにはあるのですが、T3に乗った後だったこともあり「当たらん!」のひと言で、放り出しました(笑)。
  なので、これはFGからBC程度のクラスまでのお話だと思ってください。

  まず、敵を引きます。
  これは Drone ベースの戦闘と一緒です。
  射程距離は短くても、ロックして、撃てば敵はこちらに気がついて、やってきます。
そして、逃げます。逃げながら、Drone を出して、FG や Drone を殲滅します。
(「ブラスタ艦、ダッセー!」とか言わないで><、)

  で、ある程度集団を分散させてからがいよいよブラスタの出番。
  CL以上の艦船を落としてゆきます。
  火力の高く防御の弱いBCは、真っ先に標的にするとよいと思います。
  続いて、防御と火力は高いけれど接近戦には弱いBS、攻守バランスのよいCLのいずれかをターゲットにするわけですが、このあたりはミッションや状況によって、柔軟に対応するとよいと思います。



  今では誰も信じませんが(だから何度でも書きますが)、私、接近戦とか、すごーく怖かったんですよ。
  ブラスタとか、あんなイカれた武器、いったい誰が使うの? ってほんとに思ってたんです。
  まぁ、今は大好きですけどね、ブラスタ。

  諺で言うと「ミイラ取りがミイラになる」?
  それとも「井の中の蛙、大海を知らず」?

  いえ、きっと「恋は思案の外」もしくは「好事門を出でず、悪事千里を行く」、といったところでしょうか。

2012年4月28日土曜日

石が出ない。

  石が出ない。

  前回のパッチ(EVE Onlineパッチノート: Escalation to Inferno)によって、思った以上の打撃を受けている。

  Drone 鉱石はもちろん、NPC 海賊が Meta 0 モジュールを Drop しなくなったことで、ミネラルの供給が激減してしまったのだ。

  採掘船のスキルは、私も、真雪も、ない。
  仕方ないから、BSで掘ろうかと思ったほどである。
(ちなみに、真雪はBSにも乗れない)

  が、High Sec Mineral は結構在庫があるのだ。

  問題は、Morphite はもちろんのこと、Zyd、Nox、Meg、である。
これらの希少な Low Sec Mineral を NPC 海賊と Rogue Drone 達から入手できなくなってしまった。

  これを打撃といわずして、なんというのだろう。



  と、思ってここ数日、ふて寝していました。
  いーもん、いーもん。ミネラル取れないんだったら生産しないからいーもん!(ぷんすか)

  と思っていたんですが、ふて寝していても、状況が改善されることはありません。
  また、Corp メンバが心配して、ミネラルを提供してくれるわけでもありません。
(他 Corp の旧知の方に、Morphite をプレゼントしてもらいましたが (^m^))

  しぶしぶ、Meta レベルの低いモジュールを溶かしたりして、生産を続けることにした。
  ついでに、Mission 堀を、CEO である真雪にさせてみたり、Jet 泥棒が出てみたり、それでふてくされたり。

  それもこれも、石が出ないのが悪い。
 悪いったら悪いのだ。(ぷんすか)

2012年4月25日水曜日

物価が高くて困っちゃう。

  Minmatar Office を開設し、(主に NPC 海賊の船を破壊しつつ)資材を集め、(エージェントのスタンディングが上がった頃合いを見計らって)それを溶かし、Corp のための Rig や FG などを製造し、さてそろそろ Noctis と T2 弾薬の製造を始めちゃうぞ!

  と思ったんです。
  思っていたんです、が、材料が高すぎます。

  対 Drone Mission も、Gallente と異なり、そんなに出る気がしないですし。
  T2 生産系(Moon Material とか)も、値上がりしていて、Morphite は、以前の3~5倍の価格……。
  データコアで開発を開始してもいいのだけれど、T2BPC はそれなりに在庫があるのが現状。

  ということで、Robotics(処刑道具のような外見の、T2製造補助装置)の BPO の ME を上げる(Material Research)ため、Low に行ってきました。
 (でも、Labo 操作ロットはまだ空いてるんですよね)

  それに、材料の仕入れをしないと、Corp Wallet が回転していない状態になっちゃうんです。
(お金は貯蓄するのではなく、運用する、というのが私の考え方です)

  Corp の財産を使って PvP で散在する趣味のメンバもいませんし(いたら解雇しますが)。

  なので一念発起。CL の BPO を買っちゃいました。
  Amarr の Maller と、Gallente の Thorax 、それに Vexor も。

  分かる方は分かると思いますが、HAS(T2CL で、AS の上位機にあたる)を作る気満々です。
  これらもいっぺんに、ME ロットに放り込んできちゃいました。

(Minmatar の CL は、Minmatar 生まれのメンバに聞いてみてから、BPO を選択したいな、と思っています)

  そんなこんなで、ひと月ほどは操作可能な研究施設が1つしかない状況です。

  こんなときじゃないと、開発のほうに注力しがちですから、物価が高いのも悪いことではないかもしれません。



  そういえば、今回のパッチで、プレイヤキャラクタが生産可能なモジュールを、NPC がドロップしなくなる、というような記述を見かけました。
(参考:http://community.eveonline.com/en/inferno/features

  うーん。
  Meta 0 Module を溶かしたり、T2 生産に使っていた私にとっては、どうなんだろう、という変更です。
  Loot 品は、すべてある程度まで貯めておいて、T2 生産に利用する Meta 0 は保存し、安価なものは溶かし、高価なものは売り、という管理をしていたものですから。

  ミッションランナには恩恵が大きいのでしょうけれど、生産者としては、微妙だなぁ、と思ったり。



  Flat Sleeper 立ち上げ当初は、真雪(CEO)が眠っているためだけの脱税Corp だったので、メンバが増えた当初は、何をどうしていいのかもよく分かりませんでした。
  それなりの税率設定もしているので、納税をはじめとした Corp 活動への協力に対して、相応に利益還元のできるシステムを作りたいとも考えていましたし。

  研究/開発をする上で、POSの存在はとても大きいと思うのですが、私自身は採掘をしない(海賊さんの Loot 品が頼りな)こともあり、一箇所に定住することは Faction ST の観点からも困難です。
(もともとの性格が、定住に向いていないのですが)

  POSを持つことは、戦争を仕掛けられるリスクが増します。
  過去に、戦争を仕掛けられるたび(損害の有無を問わず)所属していた Corp が大きく揺らぎ、ときに解散するということが私の経験上、とても多くて、それは思い出すたび今でもほんとうにつらいのです。
  だから、戦争はできるだけ避けたいですし、仕掛けられても崩壊しない体勢を整えたいと、今でも考えています。

  実際に、メンバがいて、協力を仰ぐことさえできれば、Public Labo の長蛇の列も、人海戦術でなんとか乗り切れるものです。
  研究や BPO のコピーはスキルがなくてもできるので、方法さえお伝えすれば、新しいキャラクタの方でもできますし、それに対して Corp が報酬を支払うことで、お互いの協力体制ができるわけです。
  逆をいえば、POSがあっても、それを利用できる人が少なく、開発/生産の協力体制がなければ、手間やリスクのほうが高くなってしまうと私は考えているのです。

  もちろん、運営がひとりよがりなものにならないように注意する、というバランス感覚も重要なのでしょう。

  Corp 運営って、プレイヤとしていろんなスキルが必要なんだなぁ、って思います。
  リアルな友達はすごーく少ない、対人スキルが低めな私なのですが、そういう意味でも勉強になるなぁって思うのです。

2012年4月20日金曜日

Fitting 実践(Mission で使う Armor 防御のFG 編)

  さて、今回は Armor 防御の実践的な Fitting です。

  これまでのおさらいをしつつ、Fitting を考えてみましょう。
  ちなみに、艦船サイズごとに、装備できるロットやPG/CPU に差がありますので、そのあたりを考えながら実践してみましょう。

  まずは、FGから。
  Armor 防御のミッション向きFGというと、Amarr の Punisher、Gallente の IncursusTristan、Minmatar の Rifter などがそれに当たるでしょうか。
  特に Punisher は Low Slot が4つ(Med は 2つ)ある上、スキルごとに防御のボーナスがあるので、非常に防御に秀でているといえます。
  一方、Incursus は、Low Slot が2つしかないため、防御の弱い艦船であることが分かります。
  3つある Med Slot を利用して、シールド防御にしたいくらいです。

  Tristan は、Gallente の万能型FG、Rifter は Minmatar の重装FGで、それぞれ Low と Med Slot は3つずつなので、好きな防御形態に使えそうです。
(将来的なことも考えると Gallente 艦は Armor 防御に適しているで、Gallente 艦しか乗らない予定の方は、シールドスキルは覚えないつもりでもよいとは思うのですが)

  さて、Armor 防御といえば、最初に必要なのは Small Armor Repairer です。
  続いて考えるべきは、対 Angel の戦闘の場合を想定した属性防御一式です。

  何を言っているのか分からない人は、
属性防御の基本
海賊が来たぞー!(NPC海賊の属性を知りましょう)
実践!アーマ防御。

  を先に読んでいただけるとありがたいのですが、Armor 防御は、Exp / Kin の攻撃をしてくる Angel に特に弱いので、そのときの Fit が機体性能の下限になります。
  具体的には、属性防御に Slot / CPU / PG / Capacitor といった機体インフラを使い、結果として攻撃力もそれほど上げることができないため、全体的な能力が限定されざるをえない、ということです。

  逆に、それを基準に考えておけば、有利に立ち回れる相手(EM / Therm の攻撃をしてくる Sansha など)のときには余裕が生まれるでしょう。



  お金を無駄にしたくない方は、EFT であらかじめシミュレートしてからお買い物に出かけましょう。

【Low Slot を Fit する】
  さて、Low Slot が3つだったとして、Repairer を装備したら、残りはもう2つです。
  Angel が相手の場合は、Exp / Kin の防御をするのが一番なのですが、Active Module(スイッチを入れないと起動せず、キャパシタを消費するモジュール)である Hardener を装備すると、機体負荷がかなり高くなります。
  CPU 消費はもちろん、キャパシタ消費もFGにはかなりの負担になってしまいます。

  このため、可能であれば Energized Plating を、CPUが足りなくなる場合は Resistance Plating を利用します。
  Exp と Kin 両方の属性に対して、ひとつずつ、合計2つ装備できればベストですが、特化属性防御は Exp のみとし、全属性防御や Damage Control を装備するのもひとつの方法です。

【Med Slot を Fit する】
  次に、Med Slot です。
  私なら迷うことなく、Med Slot に MWD を装備したいところですが、機体負荷がすさまじいので、AB にしておいたほうが無難です。

  迷うことなく AB を装備しましょう。
  Slot はまだ空いていると思います。普通はここに Capacitor Recharger を満載しますが、ちょっと空けておきましょう。

【High Slot を Fit する】
  いよいよ High Slot です。
  好きな武装(ただし、艦船のハードポイントがあるもの)を装備します。
  Hybrid Turret や Laser Turret は、弾薬やレンズによってキャパシタ消費に差があるので、最適なものを選びましょう。
  Slot が余ることもあるかもしれませんが、そのときは放置しておいても問題ありません。

【Capacitor を調整する】
  通常運用状態のキャパシタ残量を確認します。
  たとえば推進系と武装の全てを同時に使うことがまずないような場合、推進系とリペア、武装とリペア、といった具合に、それぞれの状態を確認します。

  武装とリペアを使っているだけで、30分以上の起動時間を確保できるなら、まずまずでしょう。
  推進系とリペアでは 5~10分程度の時間でもなんとかなります。

  もちろん、こうした場合、こまめにモジュールの ON / Off を行うように心がけましょう。

  当然、何もない状態では、キャパシタはもっと不安定なはずです。
  Med Slot に Capacitor Recharger を装備してみます。
  必要なら、開いているスロットに満載します。


  基本は以上です。
  これで攻撃/防御(回復)/推進系という、3要素を満たしました。
  あとは、弾薬やドロンを装備して、できあがりです。

  これ以降は応用編です。



【Rig を Fit する】
  手持ちの Rig があったら、装備してみましょう。
  私は、放浪生活の中で手に入れた大量のリグマテリアル(サルベージで出てくるあれです)を、ひとつも売らずに持っているので、自分が使うほとんどの Rig は自分で作って在庫があります。
  Armor 防御の場合、CCC(Capacitor Control Circuit)を装備するのが一般的だとされています。

【武装補助モジュールを装備する】
  近距離戦を行う艦船には、Web(Stasis Webifier)を、遠距離でのミサイル戦ならTP(Target Painter)を。
  タレットによる攻撃をする場合は Tracking Computer を装備してみます。
  キャパシタ的に不安が残るならば、装備はあきらめましょう。



  装備の上で、どうしても余裕がない場合、以下のように対応します。

【武装のダウングレード】
  装備できる中で、一番大きな兵装を選んでいませんか?
  ここは思い切って、全部(もしくは一部)の兵装のグレードを落としてみましょう。

  また、Hybrid Turret の場合は弾薬を「Lead Charge」に、 Laser Turret の場合はクリスタルを「Standard」にすることで、キャパシタ消費を最低限にすることができます。
  この、中間性能を境に、威力アップ(射程ダウン)や、射程アップ(威力ダウン)のものは、最大で2倍近い消費をすることもあります。


  それでも、どうしても装備ができない場合、以下の手段を選択します。
  しかし、Low Slot を使用してしまうので、防御が手薄になり、船が破壊されやすくなることは覚悟してください。

【PG(Power Grid)が足りない】
Auxiliary Power Controls を装備しましょう。
Reactor Control Units も有効ですが、FGの場合は、上記のほうが優位だと思います)

【CPUが足りない】
CPU を装備しましょう。




2012年4月11日水曜日

Minmatar Office 開設。

  ようやく Minmatar に Office を開設した。

  人数はそれほど多くない Flat Sleeper だけれども、Corp で開発/生産するのにあたって、Office があるのに越したことはない。

  BPO は複数のメンバによって、それぞれの工程ロットに入れられてゆく。
  たとえば開発や生産をしないメンバでも、ついでのときに、空いている時間でコピーや研究をすることは可能なので、そういった形で協力していただいて、BPOの研究やコピーを行っている。
(研究は、ほとんどしないのだけれど)

  POSなしでも、放浪生活でも、そんなふうにしていれば、T2BPCが次第に貯まってゆくし、生産もそれなりに順調に進む。

  もっとも最近の物価高騰には、海賊の残骸から手に入れたモジュールを溶かしてミネラルを手に入れている私も辟易していて、どうせなら、溶かしてそのまま売ってしまおうか、という誘惑に駆られている。

  とにかく、これで4大国家の全てに Office を開設することができた。
  Flat Sleeper がまともな Corp 活動を開始したのは昨年の秋頃からだから、半年ほどか。
  長かったような、短かったような。
  人数が少ない分、多くのメンバを振り回しながらの移動生活だったけれど、これからは、定住したいメンバは、定住したい Faction の Office 周辺を拠点に活動することが容易になる。


  私自身は、それぞれの Office とその周辺での、T2生産/開発の環境をより簡便なものにできればと考える。
  今までは少ない財産でやりくりしていたため、毎回資材全部を新しい Office に移動していたのだ。
  これからは、それぞれの Office に、BPOも材料も置いておき、生産/開発は、人間が移動するだけでできるようにしてゆきたい。

 

  メンバの人数が少数であるにもかかわらず、Office を各 Faction に開設しながら主要メンバのほとんどが各国を放浪するという Flat Sleeper のような Corp は、そんなに多くはないのかもしれません。
  けれども、スタンディング調整のしやすさや、各国でのミッションの実行、生産開発拠点の確保という点を考えると、このスタイルで運営を続けてきてよかったかな、と思っています。

  ふらりと立ち寄った Office に行けば、取り急ぎ必要なモジュールやドロン、弾薬を入手できたり、手近に売っていない Shuttle や IDS を取得したり、共用の Noctis を借りる、といったことが可能です。

  Minmatar Office の開設で、ようやく4大 Faction すべての拠点設置ができたわけですが、実際はまだまだ課題が残っています。

  もっとも重要なことは先にあげたとおり、開発/生産資材のほとんどを、そのときの主要活動地に移動してしまっていたこと。
  これをそれぞれのOffice 固定にしておければ、長期的な時間ロスが少なくなります。

  もちろん、今のところT2の生産/開発ができるのは二人だけですし、主要活動地を限定しておいたほうがコストも削減できるので、これはこれで悪いわけではないのですが。

  ただ、開発/生産資材をいちいち持ち歩くのは面倒ですから、Office に置きっぱなしにしておいて、拠点で自由に生産/開発できるほうが、利便は高いかな、と私は考えているわけです。

  メンバの人数のわりに、Office をはじめとする規模だけは拡大しました。
  私はT2の開発と生産、およびそれに関する資材の入手をおもにしていますが、T2生産と販売という最終的な目的を達成するために、多くのメンバの協力があったことは言うまでもありません。

  とくに、BPOの研究/コピーに快く協力してくれるメンバの方はもちろん、T2開発と生産のスキルにまで着手してしまったメンバの方には、感謝を通り越して驚きさえしました。

  時節のせいか、アクティブなメンバはプレイヤベースで4人くらいのこともしばしばですが「Real Life の都合上、いまは早朝にログインしているんです」というメンバからのメールを頂いたりもしている。
  生きていてなによりです(^m^)



  とりあえずの「4大国家で Office 開設」という足がかりはこれでできあがった。
  もちろん、最初から大きなことを考えていたわけではなく、思いつきで行き当たりばったりの連続だったけれど、放浪生活が便利になることはとても嬉しいことだ。

  すべての Office で、安定した生産体制が整えば Offce を増やすことも可能だし、そうしたなかで、いずれはPOSを持つこともできるだろう。
  WHに遊びに行くメンバがいたとして、帰ってくる場所がどこであれ、最寄の Office にたどり着ければ、そこで一息つける安心というのも素敵だ。

  もちろん、きっとまだまだ遠い将来の話だろう。
  今は、新しい Office のエージェントから Mission を引き受けながら、のんびりと生産/開発体制を整えてゆきたい。

2012年3月30日金曜日

Shield 防御、応用編。

  さて、今回は、シールド防御の応用編です。
  え? めずらしくいきなり本題に入った?

  ええ、まぁ、年度末・年度始まりで、書いている時間もあまりないものですから。

  シールド防御の基礎は、前回のPOST(Shield 防御的なサムシング)で書きました。

  シールド防御には Active Shield タイプと、Passive Shield タイプがありますが、一番大事なことは、武装を含む装備全体との相性です。
  とくに、シールド防御は、キャパシタと、それを消費して稼動するモジュールとの兼ね合いのなかで、どのような駆動形態をとるかが重要になってきます。

  とくに大事なことは武装や推進系との兼ね合いで、それによって Active Shield 型にするか、Passive Shield 型にするか、また必要に応じて キャパシタなどの回復をさせる Engineering Equipment を決めなくてはなりません。


【武装とキャパシタ】
  自分が得意とする、あるいは艦船がボーナスを持つ武装が、キャパシタを消費するかどうか/どの程度消費するかをある程度把握しておかなくてはなりません。

  タレットのうち、Laser( Beam / Pulse )はキャパシタを大量に消費します。
  Hybrid( Rail Gun / Blaster )は、キャパシタをある程度消費します。
  Projectile( Artillery Cannon / Auto Cannon )はキャパシタを消費しません。

  ミサイルランチャは、キャパシタを消費しません。
  ドロンは、キャパシタを消費しません。
  Bomb や Smart Bomb は、使ったことがないので分かりません(苦笑)。

【推進系とキャパシタ】
  推進系は、かならずキャパシタを消費します。
  ただし戦術によっては、移動時は武器を使用せず、攻撃時は推進系を駆動しないこともあります。

  AB(After Burner)は、キャパシタをそれなりに消費します。
  MWD(Micro Warp Drive)は、キャパシタを大量に消費し、キャパシタ容量を減少させます。

【Engineering Module とキャパシタ】
  キャパシタの回復量を上げるモジュールにも、それぞれ相性があります。

  Capacitor Battery:キャパシタ容量を増加させます。シールドに影響しません。
          Med Slot を使ってしまいます。
  Capacitor Flax Coil:キャパシタ容量が減少しますが、キャパシタ回復力を上昇させます。
          シールドには影響しません。
  Capacitor Power Relay:キャパシタ容量に影響なく、キャパシタ回復力を上昇させます。
          シールドブースタを使用する際、ブースト率が減少します。
  Capacitor Recharger:キャパシタ容量にも、シールドブースタにも影響なく、キャパシタ回復力を上昇させます。
          Med Slot を使ってしまいます。
  Power Diagnostic System:シールド回復力/シールドHP/キャパシタ容量/キャパシタ回復力/Power Grid、
          それぞれが少しずつですが上昇します。CPU を消費する以外に、これといった欠点はありません。


  武装がキャパシタを消費する場合、どちらかといえば Shield Booster を利用しない Passive Shield 防御に適しています。
  それでもどうしても Active Shield を利用する場合は、ブースタやハードナを同時に使用しても十分なキャパシタ能力を確保する必要があります。

  推進系はキャパシタを消費する上 Med Slot を使ってしまうため、Passive Shield 防御に適しています。
  ただし、攻撃の際は推進系を稼動させず、移動中は攻撃しない場合や、武装がキャパシタを消費しない場合は、Active Shield で対応できるケースもあるかもしれません。

  逆に、Ship Bonus が、Active Shield 防御に適している場合(Booster の回復量にボーナスがあるなど)は、武装をキャパシタ消費の少ない火薬砲やミサイルをメインにするか、キャパシタに余裕を持たせるのが適当です。


 【NPC海賊とハードナの設定】
  さて、続いては、NPC海賊ごとのハードナの設定方法です。
  NPC海賊の判定、および彼らの攻撃属性と防御の苦手属性の調べ方は以前のPOST(海賊が来たぞー!)にわかりづらくまとめてあります。

  Shield は、Exp / Kin 属性の防御に長けており、EM / Therm の防御を苦手とするので、NPC 海賊である Sansha や Blood などが相手になることを想定した Fit をしておけば、余裕が生まれます。


[基本装備]
<Med Slot>
  Shield Booster(Active防御の場合)
  属性防御系装備(後述)
  Shield Extender(スロットが余ったら積めるだけ、できるだけ大きいもの)
  Shield Recharger(Extender が 装備できない場合)
  Shield Boost Amplifier(Active防御で、Shield Recharger より高効率の場合がある)
  Capacitor Recharger(Active防御や、キャパシタ消費モジュールが多く、やむをえない場合のみ)



<Low Slot>
  Power Diagnostic System(Active防御や、キャパシタ消費モジュールが多く、全体的な強化をする場合)
  Capacitor Flax Coil(キャパシタ能力PDS(上記装備)で追いつかない場合)
  Shield Power Relay(キャパシタを使う装備が少ない Passive 防御の場合で、防御を強化する場合)
  Shield Flax Coil(Active 防御やキャパシタ消費モジュールがあって、防御を強化する場合)

<Rig Slot>
  Core Defence Field Purger(Passive の場合はこれが一番いいと思います)
  Capacitor Control Circuit(キャパシタは、PDSだけで無理なら Rig に頼るのもいいと思います)


[対 Sansha / Blood Raiders ]EM / Therm 系属性防御装備
  EM 系ハードナ x2(x1),Therm 系ハードナx1,(Damage Control x1)

[対 Gristas ]Kin / Therm 系属性防御装備
  Kin 系ハードナx2(x1),Therm 系ハードナx1,(Damage Control x1)

[対 Serpentis ]Therm / Kin 系属性防御装備
  Therm 系ハードナx2(x1),Kin 系ハードナx1,(Damage Control x1)


[対 Angel ]Exp / Kin 系属性防御装備
  Exp 系ハードナx2(x1),Kin 系ハードナx1,(Damage Control x1)

[対 Drone ]Exp メイン 全属性防御装備
  全属性ハードナx2(x1),(Damage Control x1)

[対 Mercenary ]Therm メイン 全属性防御装備
  全属性ハードナx2(x1),Therm 系ハードナx1,(Damage Control x1)




  こんな感じでしょうか。

  Shield 防御は、Armor 防御と異なり、Low Slot も防御に使うことが可能です。
  逆をいえば、メインは Med Slot なので、Low Slot を、キャパシタ系や、Weapon Upgrade に割り当ててしまうことも可能です。
  そうした中で、通常のFitでも頻繁に頭を悩ませるCPUやPGのほか、武装や推力系に応じた防御形態(Active/Passive)、キャパシタの能力を上げ(場合によってはシールドなどにペナルティを受け)る Engineering Module 、武器の攻撃力を上昇させる Weapon Upgrade など、機体の全体機能のバランスをとりながらFitする必要があります。

  柔軟な Fitting が可能で、完全に防御に特化すれば異常なほどの堅牢さを発揮できるでしょうし、攻撃能力を高めることもできます。
  戦術だけでなく、戦略も含めた運用デザインの上で Fitting をすれば、単機でももちろん、Fleet でもその性能を発揮することができるでしょう。



  ちなみに、何度も書いているのですが。
  私は、シールド防御は、そんなに得意ではありません(知識的にも……)。

  次回は、Fitting の全体的なイメージを数回に分けて紹介してみましょう。

2012年3月9日金曜日

実践。Shield 防御的なサムシング。

  先日から、みっちり Frigate 製造スキルを磨いて、いよいよ AS(Assault Ship)の生産/販売に乗り出した。
  ・・・乗り出したのだ、けれど。

  果たして儲かってるんでしょうか、よくわかりません><

  みなさま、お元気でしょうか。どんぶり勘定の Corp Director つららです。
  CEO は、最近ずっと眠ってばかりです。
  どうも、私は、2アカウント同時操作とか、面倒に感じてしまうようです。
  のんびりプレイしていたいので、仕方ありません。



  2月、3月というのは、皆さん大変忙しい時期です。
  受験や、異動、決算、転勤、入学、進学、就職その他もろもろ、学生さんも、社会人も、プライベートやオフィシャルがとても忙しいと思います。
  そんなわけでFS社も、ログインしている人が激減です。
  まじめに社員募集もしていないのですが、まぁ、いいんです。のんびりしているので。



  さて、今回は、ずーっと、ずーっと逃げ回っていた、シールド防御について、やっと重い腰を(ちょっと重いだけであって、大きいとか、そういうことでは断じてありません)上げて、書いてみようかな、と思った次第。

  前回は Armor 防御について 記述しました。
  まずは、シールドとアーマの大きな違いについて説明しましょう。

これまでの防御関連のPost
パイロットになりたての頃(その1)
パイロットになりたての頃(その3:防御の基礎)
属性防御の基本
海賊が来たぞー!(NPC海賊の属性を知りましょう)
実践!アーマ防御。

でも分かるように、シールド艦は、
・Med Slot が多い艦船に適している。
・アーマと違い、自己回復機能がある。
・T1船の場合、アーマと比較すると、Exp / Kin 属性の攻撃に対して、とくに優れた能力を発揮する。
という特徴があります。

  シールド防御は、アーマ防御と異なり、大きく2種類の防御方法に大別されます。
  一方はアーマ防御のようにHPを回復するモジュールを起動して、HPの回復を行う Active Shield 防御。
  もう一方は自己回復機能を利用し、その回復力を極限まで高め、キャパシタを消費するモジュールを極力使わず防御する Passive Shield 防御です。

【Active Shield 防御】
  シールドHPの回復に、Shield Booster を利用する防御方法です。
  Shield Booster は、短い起動サイクルと高めのキャパシタ消費が特徴で、ミサイルや火薬砲(Projectile Turret)など、キャパシタを消費しない武装と相性が良いです。
  当然ながら、ハードナも可能な限り Active Module を使用し、防御力を高めます。

【Passive Shield 防御】
  シールドHP最大値や、自然回復機能を増加させ、その能力だけで回復させる防御方法です。
  可能であれば、ハードナはアクティブにしたいところですが、状況によってハードナも Passive Module にして、キャパシタを完全に使わない防御にすることが可能です。
  レイルガンやレーザを使う戦闘や、電源吸収攻撃を受ける NPCや、PvP の場合などでも有効でしょう。



  それでは実際に、どんなモジュールを使うのか、それがどちらの防御形態にマッチするのかを見てみましょう。

  参照:http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?Module#n3571856(JP-Wiki / Module / Shield)
  参照:http://wiki.eveonline.com/en/wiki/Item_Database:Ship_Equipment:Shield
(Evelopedia / Item Database / Ship Equipment / Shield)

  以下のモジュールは、すべて Med Slot に装備します。

Shield Booster(リンクは Sサイズ、Tech 1 Meta 0 モジュールです)
  キャパシタを消費して、シールドを回復させるモジュールです。
  Active Shield Fit に必須で、Passive Shield の場合は不要です。
  つまり、このモジュールの有無で、防御形態が決定されます。

Shield Boost Amplifier(リンクは Tech 1 Meta 0 モジュールです)
  シールドブースタの回復力を増幅します。
  シールドの回復力は総シールドHP量にも影響されるため、艦船のPG(Power Grid)に余裕がある場合は、後述の Shield Extender を装備するほうがより高い総合力を発揮できることが多いようです。
  シールドブースタを装備していない場合は、まったく意味のない装備なので、Active Shield 防御に適しています。

Shield Extender(リンクは Sサイズ、Tech 1 Meta 0 モジュールです)
  シールドの総HPを増加させるモジュールです。
  機体負荷はそれほど大きくないため、とくに Passive 防御をするときは FG や DD でMedium を装備したり、CL や BC で Large を装備する Fit も広く知られています。
  Passive Shield 防御の場合は必須の装備で、Active Shield の場合も、可能であれば装備するとよいでしょう。

Shield Hardener
  シールドの防御属性を強化する Active Module です。
  特に、全属性防御モジュール(リンクは Tech 1 Meta 0)が Passive Module では存在しませんから、全体の底上げをする場合は、ハードナを使うのが一番です。  電力消費はそれほど高くないため、Passive Shield 防御でも利用されます。

Shield Resistance Amplifier
  おなじく属性防御を強化するモジュールですが、こちらはキャパシタを消費しない Passive Module です。
  用途は限定されますが、キャパシタに余裕のない場合や電力吸収攻撃を受けることを想定した場合、ハードナを利用するよりも安心です。
  WH内の Sleeper などは、かなり強力な電力吸収をしますし、PvP でも、電力吸収は一般的なことらしいので、そういう場合は検討するべきでしょう。
  当然ですが、Passive Shield 防御に適しています。

Shield Recharger(リンクは Tech 1 Meta 0 モジュールです)
  シールドの自動回復力を増幅するモジュールです。
  Active / Passive ともに効果を発揮します。


  ここまでが Med Slot を使用するモジュールです。
  Med Slot が多いほうが、Shield 防御に適しているのはこのためです。
  非常に種類があり、機能も多岐にわたるため、Armor 防御より奥深いです。
(私が慣れていないだけかもしれませんが)

つづいて、Low Slot に装備するモジュールを見てみましょう。

Shield Power Relay(リンクは Tech 1 Meta 0 モジュールです)
  シールドの自然回復力を強化します。
  ただし、キャパシタの回復力が低下します。
  Passive Shield 防御に適しており、Active Shield 防御には不向きです。

Shield Flax Coil(リンクは Tech 1 Meta 0 モジュールです)
  シールドの自然回復力を強化します。
  能力は高めに見えますが、Shield の総HPがパーセンテージで減少します。
  このため、Active Shield 防御に適しており、Passive 防御には不向きです。



  ここまでが、Shield 防御に使われる、主要なモジュールです。
  今回は、ちょっと進んで、Rig についても説明しましょう。

  Active Shield Fit にする場合、キャパシタの能力が最優先となります。
  そのため、キャパシタ能力を向上させるリグ Capacitor Control Circuit(通称CCC、リンク先はSサイズ、Tech 1)を装備したほうがよいかもしれません。
(Active 防御向きのものは、Shield Rig にもちゃんとありますが)

  Passive Shield Fit にする場合、キャパシタは無視します。
  このときは、シールドの自然回復力を強化する Core Defence Field Purger や、総HP量を増大させる Core Defence Field Extender(リンク先は、いずれもSサイズの Tech 1)を装備するのが一般的です。



  Shield 防御を考える場合、Active にしたほうがよいか、Passive にしたほうがよいか、Fit をよく検討する必要があります。
  また、その性質上、AB(After Burner)やMWD(Micro Warp Drive)の使用は困難です。
  とくに Active Shield 防御の場合、ABがやっとで、装備しない人も多いと聞きます。
(私は Passive でも、ABがやっとで、無理に装備して、よく Drake を燃やしました。3回くらいは燃やしています)

  装備品の項目の多さ、自然回復力とブースタの兼ね合い、キャパシタとのバランス、推進系を含めた艦船全体の能力設計など、Shield 防御は Armor 防御以上にむつかしいです。
  ただし、Low Slot に積み込むモジュールを 防御系/攻撃系(Weapon Upgrade)と、状況に応じて分けることが可能なので、その点は優位です。



  さて、次回はNPCの属性も考慮した Shield 防御の応用編に進みましょう。

2012年2月16日木曜日

科学の道は遠く険しい

  ふと気がついた。
  AS(Assault Ship:T1 Frigate をベースにした T2 Frigate のうちでも攻撃能力に特化した強襲型FG)のBPCができたのはいいのだけれど、考えると、T2FGを造艦するスキルが足りない。

  それもこれも、Frigate Construction スキルが Lv5 必要なのが悪いのである。
 
  そんなわけで、Corp ハンガには ASのBPCが貯まりつつある。
  最初の頃は開発が間に合わないこともしばしばだったけれど、今では設計図のコピーもメンバに頼んでいるので、かなり余裕がある。



  さて、今日はT2開発について、ちょっと書いてみようと思います。
(ん? シールド防御について? ん? なにかなー?)

  T2品の生産に欠かせないのが、T2BPCです。
  世の中には、T2BPOというものが存在しているらしいのですが、もちろん私は見たことも触ったこともありません。

  T2BPCというのは、T1BPOをコピーして、そのBPCをよりよいものにするべく、研究室に閉じこもって、試行錯誤・切磋琢磨を繰り返す、という気がするのですが、実際は BPOごとに決まっている Data Core(データ媒体でしょうね)と Data Interface(メディアリーダのようなものでしょうか)を、Invention(開発)ロットに放り込むという、乱暴な作業を経て、一定の確率でできあがります。

  これらの情報はすべて、BPOやBPCに記載されています。
  発明(Invention)、コピー(Copy)などのタブを見れば、必要なスキルや資材もすぐに確認できます。

  このようにして出来上がったT2BPCを使えば、あら不思議、T2品ができちゃうよ、というわけなのです。
  しかし、必要資材はT1品よりも種類が多いうえ、通常の Mineral のほかに Low Sec でしか産出されない Moon Material や、そのアセンブリパーツ(2次/3次加工品)なども必要になります。
  製造時間も相応に長くて、弾薬に至っては 10Run(通常1Runは 5000 発です)するとロットを一週間占有してしまうものもあります。

  もちろん、ASは、開発だけでも一日がかりですから、生産となるとどうなることやら……。
(いかんせん、スキルがないので作ったことがなく、分からないのです)(BPCに記載があるはずですが見ていません)


  現時点では、あたりまえのように Gallente のものだけを開発していますが、BPCは、Minmatar、Amarr のものもすでに用意してあります。
(私はカルダリっ子ですが、Caldari の ASは乗れないので作りません(笑))
  スキルも順次覚えていますから、あとは Data Interface だけです。

  消耗品ではないのですが、艦船開発用の Interface は、ちょっと高値です。
(だいたい、40mil くらいする気がします)
  これをあと2つ(ひとつは Corp メンバが持っているので、最低でもひとつ)は買わなくてはならないのです。

  まぁ、今日買おうと思えば買えるんですけれどね。



  ただ問題は、どれだけT2BPCの開発に成功しても、それを生産できなければ意味がないわけで……。
  こればかりは、お金では解決できない、つらいところ。
  我慢して、スキルを Lv5 に成長させようかなぁ。

  ああ、一週間はがまんしないとだなぁ……。
  つらいなぁ……。

2012年2月10日金曜日

今、乗っている船

  先日、Amarr の技術の粋であるT3、Legion に乗ってみた。

  HAS Sacrilege に乗って以来、HAM(Heavy Assault Missile)も悪くないなぁ、と思っていて、数ヶ月前に Legion の HAM 用 Sub System があることに気がついたことがきっかけである。
  Amarr 艦は、総じて足が遅い。
  そして、Amarr のミサイル艦は、短射程のミサイルにダメージボーナスがある。
  防御力の高さを活かしてじりじり接敵し、近づいたら殴る、というイメージだろうか。
  特に、T3であれば Capacitor 回復ボーナスのある Sub System もあるので、MWDも装備してしまえばなんとかなるだろう、と思ったのである。

  実は半年ほど前から、T3 Ship に乗っている。
  T3、すなわち Tech3。

  歴史的な背景としては、ちょっとしたロストテクノロジに立脚した、めちゃくちゃな艦船である。

  Tech 1 が、既存のごくありきたりの技術体系によるもの。
  Tech 2 は、Tech 1 をベースに、改良を施したもの。

  その上にあるのが Tech 3 で、現在は Strategic Cruiser のみがそれにあたる。



  Strategic Cruiser というのは、その名の通り艦船の組み換えが可能な船で、ベースになる本体に、役割ごとのパーツを選んで組み合わせることでひとつの艦船となり、その組み換えパーツは Sub System と呼ばれている。

  Sub System は Offence(攻撃)、Defence(防御)、Electronics(電子系)、Engineering(出力系)、Propulsion(推進系)に分かれている。
(和訳は、だいたいの役割で、実際には装備する項目によって役割が異なるものもある)

  このT3は、これらの Sub System ごとにスキルがあり、本体のスキルはあまり重要ではない。
  5つのスキルがあるということは、5種類の Ship ボーナスがあるということで、場合によっては非常に強力な性能を発揮するのである。
  ただし Sub System のスキルは、船が撃破された場合、いずれかがランダムに Lvダウンする。



  そんな諸刃の剣なのですが、噂の通り、これがたいそう良い船でした。

  しかし、JP-CH などでも人気の Tengu ではありません。
  私が選んだのは、Proteus です。

  そもそも、どうしてこんな船に乗ることになったのか、ということなのですが。

  Vigilant にしばらく乗った後、ようやくHAS Deimos に乗れることになったのです。


  が、この Deimos。ブラスタを装備すれば、攻撃力はそれなりにあるのですが、防御力はあまり信頼できるレベルではありませんでした。
  ええ。あっさり灰になってしまったのです。
(今思えば、いつものとおり、防御モジュールを削って、攻撃補助モジュールを組み込んだのが原因なのですが)

  Vigilant は高いですし、Deimos は Fit が少々タイトです。
  そのとき、目に付いたのが T3艦、Proteus です。

  本当は、Amarr CL のスキルも Lv5 なので、Legion でも良かったのですが、あの頃の私は、ブラスタが好きで仕方がなかったのです。
(今も、とても好きですが)

  思い立ったが吉日、ベーススキルはほとんど押さえてあるので、Sub System のスキルを覚えて、Sub System のボーナスを勉強して、EFTでFitも考えて、お金も用意して、乗ることにしたわけです。



  スキルもそろってお金もあれば、Rattlesnake のような人気ドロン艦に乗るのも悪くはありません。
(BSには乗りたくないけれど)
  ところが、スキルが器用貧乏な私は、Drone Interfacing(ドロンの攻撃/採掘能力を Lv あたり 20%向上させるスキル)も、いまだに Lv4 なのです。
  当然ながら、BSのスキルも Lv4 が上限です。
BS Lv5 とか、そんなの無理です。
 
  なので、ドロン艦に乗っても、その能力を十分に生かすことができません。
(ついでに、ドロンはダメージをUPさせるものが、インプラントにもリグにもほとんどありません)

  ブラスタを使ってミッションをこなす上での基本的な戦術は身についていたので、乗ってみることにしたわけです。

  乗りはじめて、しばらくしたある日、Corp メンバが ミッションスペースでありえない高速機動をしていたのをきっかけに、MWD&ブラスタによる戦闘をするようになりました。

  ただ、使い始めたときはMWDとブラスタの高速戦闘についてゆけず、チャットの返事はおろか、チャットを読むことさえできない状態でした。

  操艦そのものはを全てマスターするには至っていませんが、戦況の把握と戦略の決定(主に敵陣に飛び込むべきか、ドロンを用いて一部を殲滅するべきかの順位決定が主です)トラッキングを最適な範囲にするための Orbit 距離の設定とMWDの On / Off タイミング、かなり忙しいです。
  以前は弾薬も Void弾(より短い射程でトラッキングペナルティがあるものの、最高の威力をはじき出せるT2弾薬。CLサイズ以上の艦船に適する)だけ使っていたのですが、Fac 弾薬(射程は Void より長めで、トラッキングペナルティなしのため、FGサイズ以下の艦船に適する)を戦闘中にこまめに切り替えるようにしました。
  とても慌ただしいです。

  乗り始めてからも、何度も何度もEFTで Sub System や関連スキル、搭載モジュールを検証し、ようやく自分にぴったりの Fit を見つけることができました。

  Strategic Cruiser は、Sub System によって各モジュールスロットの数も、得意とする武装の種類も変わってしまいます。
  また、5つを掛け合わせることになる Sub System のボーナスは圧倒的で、Sub System によっては上げれば上げるほど、とんでもない能力を発揮するようになります。
  しかも、Sub System 単体のスキルクラスは(x1)なので、Lv4 までならたいした時間もかかりません。



  しかし、華々しいことばかりではありません。
  ブラスタ艦の最大の弱点は射程の短さ以上に防御の手薄さであり、己の能力を過信してNPC海賊の群れに飛び込み、灰にすることもありました。
  本体一式セットが、決して安い艦船ではありません。
(もっとも、あまり人気のない T3 Ship のようで、他の T3 に比べるとちょっと安めです)
  ついでに、Sub System のスキルダウンもあります。
  L4 → L3 なら1日もしないうちにスキルを回復できますが、L5 → L4 となると、レベルを戻すのに3日以上かかります。
  船体価格も含め、燃えてしまったときのペナルティはかなり大きいですが、それでもまた乗りたいと思ってしまう船です。
(もっとも、武装弾薬の一部は自作できるので、負担は軽くなっていますが)


 
  で、肝心の Amarr T3 、Legion ですが。
  これ、私には合わない船でした。。。(笑)。

  ブラスタ&MWDの戦闘に慣れてしまうと、ミサイル艦やドロン艦は緊張感がなく退屈で、眠くなる、ということが判明したのです。
  睡魔は、戦闘の最大の敵といっても過言ではありません。
(もちろん、ドロン艦ならば寝ながらミッションクリア、ということも可能なのでしょうけれど)

というわけで、私は今後も Proteus に乗り続けてゆきたいと思います。

2012年2月7日火曜日

AS開発悲喜こもごも

  とうとう、というかなんというか、AS開発に成功した。
  それも、運良く Ishkur と Enyo 両方一度に成功してしまった。

  が、出来上がったBPCを見てびっくり。

  せっかく MaxRun の BPCから開発したのに、Remain Run(生産回数)は1しかない。

  どうやら、艦船の開発というのは、そういうもののようなのだ。



  生産のことは比較的多くの情報が載っている Wiki だけれど、交易については大まかなノウハウが書いてあるだけ、開発にいたっては、実際にやってみないと分からない部分も多い感じもある。

  少なくとも私自身は、実際にBPCを作って、BPCを見ながら(Invention タブに必要なものが書いてある)Data Core や Data Interface を集め、開発した。
  まぁ、当たり前といえば当たり前かもしれないけれど、自分でやってみるのが一番勉強になるのは事実だ。



  そんなこんなで、たまには開発と生産のことについて書いてみようと思います。

  T1生産は、みなさんも知っての通り、マーケットでBPOを買って、ミネラルを集めて(掘り集めてもよいし、マーケットで買い集めてもよいし、NPC海賊を倒して手に入れたモジュールを溶かしても、もちろんOKです)工場のあるステーションで生産ラインに放り込んで、待っていれば出来上がり、です。

  このとき、必要なミネラルやその量なども、BPO(BPC)にきちんと記載されています。


  T2の開発と生産から、ぐっと敷居が上がるような気持ちになります。
スキルももちろん高度になってきますが、生産までにかかる手間がものすごく大変です。

  なにせ、BPCをコピーして、そのBPC開発に必要なデータコアとデータインタフェイスを用意して、Invention ラインに乗せるというのが、慣れないうちはさっぱり分からないからです。

  また、できあがるBPCの Run数も 計算式はあるみたいですが、やってみて覚えるほうが分かりやすい気がします。

  本当は、T2開発よりもT2生産のほうが、スキルも軽くて済みます。
  ただ、生産するにはT2BPCが必要で、ソロでするには、BPのコピーからがスタートになるわけです。



  たまたま私は運良く、T2開発を開始した前後に Flat Sleeper に入社し、メンバが増えることになったわけですが、他のメンバがPIや、BPOのコピーを手伝ってくれる環境と、そうでない環境とは、本当に雲泥の差があると思います。

  開発/生産を Corp 内部で、助力なしにするというのは、たとえPOSがあったとしても、なかなか容易ではありません。
  それよりは、Alt でもよいから、他のキャラクタが操作できる Labo Lot を利用して、研究や開発に活かせるほうが便利です。

  Flat Sleeper は、メンバの数のわりに Office の多い放浪 Corp という性質があるため、POSを利用するよりは Public を人海戦術で使うほうが、今のところはコストも手間も軽くて、便利なわけです。

  もっと、T2を生産/開発できる人が増えて、現状の操作ロットでは間に合わない、となったときに、POSは考えようかなぁ、と思っています。
  少なくとも、今現在は、BPCのできる速度が、開発と生産の速度を上回りつつあるので、そろそろまじめにMEとPEも考慮しないとかなぁ。。。と思ったり。



  それから、これはちょっと後日談なのですが、ASのためにデクリプタ(T2BPCの開発成功率や、ME/PE、Run 数に影響を与える消費アイテム。探索で手に入る)を使って、10 Run のBPC開発に成功しました。

  開発関連スキルがそれなりに高くなっているおかげなのか、かなりの高確率で成功する印象です。

  できあがったら、Corp 内に、たくさん並べて、ニヨニヨしてしまおうかと思います。
(売って収益を出すという発想に乏しい Corp の実態が浮き彫り)

2012年1月31日火曜日

ブラスタ艦、あれこれ

  Gallente での Office 開設で失敗をした。
  安くて便利な物件を探すのは誰でも一緒だけれど、私は地理にうといためか、無法地帯(Low Sec)に隣接した星系のステーションに借りてしまったのだ。

  個人的には何の問題も感じなかったのだけれど、採掘するメンバからも、ミッションランナのメンバからも「ちょっと危ないからやめてよ(意訳)」という指摘があった。
  まぁもっともな指摘ではあるのだけれど。

  そんなわけで急遽、別の Office を探すことになり「じゃあ、最近、私が活動しているあたりで探してみてよ」と半投げ おまかせしたところ、メンバがいい物件を探してくれた。
本当に、メンバがいてあれこれしてくれるというのはありがたいものだと思う。

  逆に、私はいったい何ができているのかなぁ、と思わないでもない。
  眠ってばかりいる CEO は良しとしても(はたして本当にいいの?)、私ができることといったら、そんなに多いわけではない。

  もっとも、以前あるメンバが(何ができるとかあまり考えなくても、みんなでわいわいしていれば、それでいいと思うよ)と言ってくれたことがあったので、何かあったときにはその言葉を思い出すようにしている。

  とにかく一度は、開発/生産資材の一式を搬入してもらったのだけれど、フレイタに乗れるメンバに再搬送を依頼しなくてはならないように思う。

(でもフレイタ乗りのメンバは最近忙しそうなので、IDSで少しずつ運んでおこうかなぁ)




さて、たまにはちょっと息を抜いて、今日は気ままに書いてみましょうか。

私は、主な生産資材を Kill Mission と Market Order によって入手しています。
  採掘線に載らない理由は単純で、スキルを持っていない(取得するまでの時間に耐えられなかった)のと、High Sec で採掘可能なだけでは生産には都合が悪いからです。

  実際に生産をする人はご存知だと思いますが、Zydrine や Megacyte、Nocxium といった ミネラルは、Low Sec で採掘された鉱石からしか精製されません。

  これらを高価(かつ耐久力は貧弱)な採掘艦を使って、Low Sec でひとりで採掘して帰ってくるのは、はっきりいって死にに行くようなものです。

  そもそも採掘艦に乗れない私は、Kill Mission で海賊を倒し、敵の残骸からサルベージしたマテリアルや、集めたモジュールのうち廉価のものを溶かし、再精製したミネラルで生産を行います。

  Mission で NPC Corp からのスタンディングが上がれば、精製手数料が下がり、マーケットの手数料も安くしてもらえるので、一石二鳥です。

  そんな私がブラスタ+MWDでミッションをするのは、ほとんどのメンバの知るところです。

  しかし、JP-CH(日本語チャットChannel)でも言われていることは(実際、私も思っていましたが)「ブラスタでミッションなんて正気の沙汰じゃないよね!」というものです。
  さらにいえば、MWD(Micro Warp Drive Device)を使うようになったのは最近のことで、それ以前はAB(AfterBurner)を使っていました。

  自分でも思いますが、どうかしていますね。

  けれども、今ではそのスタイルがたいそう気に入っているのも事実です。



  このブログを読んでいる人はご存知の方も多いと思いますが、私がブラスタを使い始めたのは、AS(Assault Ship:Tech2 FG)の Ishkur です。

  Amarr帝國のAS( Vengeance / Retribution )に比べると、まったく華やかさに欠けるフォルムなので(うわ、カッコ悪ぅ)と思ったことを覚えています。

  しかし、これをきっかけに接近戦に目覚めてしまい、HASを目指しつつ、次に乗るようになったのは Vigilant でした。
  この Vigilant、BC(Battle Cruiser)並みのPG(Power Grid)があります。


  そのうえ、Special Ability として、Medium Hybrid Turret Damage に+75%のボーナスがつきます。
さらっといいましたが、4門乗せたら、7門分のダメージです。
  5門搭載できますから、8.75、つまり、BC以上の攻撃力を発揮することも可能なわけです。

  BC Brutix より速く、軽い(小さい)上、Low Slot は 1つ多い 6Slot です。
  お値段はかなり高めですが、BSが嫌になって、HASに乗れるようになるまでは、これでL4ミッションをしたりしていました。



  なんて書いているうちに、アップデートが適用されましたね。
  今回の目玉は、なんといっても AS( Assault Ship )の修正ではないでしょうか。

  トリアージモジュールなどにも修正が入っているようなのですが、私は使わないので読みません。
  詳しくは、Patch Note を参照していただくことにして、ASの 修正を見てみましょうか。


  全体に、MWDの Signature Radius(センサ投影サイズ)修正(6倍のサイズに投影されるため、真正面からタレット艦に進んでゆくと、致命的なダメージを受けることがある)のペナルティが 1/2( +250% )に。
  これは、MWDを使うようになった私には、朗報です。
  昔はAB( After Burner )で飛んでいたのですが、今はMWDなしの戦闘なんて考えられないので大変助かるわけです。

  さっそくEFTを使って確認したところ、Ishkur よりも Enyo のほうがダメージが出るようになりました。
まぁ、ブラスタダメージボーナス +50% ← +25% ですから、当然ですね。

  Ishkur は、Drone HP にボーナスがつきますから、ドロン使いは Ishkur、ブラスタ使いは Enyo、といった棲み分けを想定しているのかもしれません。


2012年1月17日火曜日

実践!アーマ防御。

  最近、Corp 内では フレイタスキルの取得とフレイタ購入が流行である。
  おかげで Gallente Office の開設と必要資材の搬入も完了した。
  しかも、Gallente Office は2箇所である。
(一箇所は、月額 10,000isk という破格の家賃に目がくらんで、使わないかもしれないのに契約してしまった)

  私も、流浪の身としては、いつかフレイタを手に入れて戦闘艦とサルベージ艦と生産開発資材の全てを持ち歩きたい、と思い続けて1年以上が経ち、各地に Noctis と ASが点在している状況である。

  とくに私の Asset List の多さは Corp の古株メンバには有名で、常に Search しないと目的物が見つかる気配もない。

  取得スキル数も、めでたく241に到達し器用貧乏に拍車が掛かっているので、Corp が解散しないうちはフレイタによる輸送については他のメンバに頼んでおこうと思う。



  さて、今回は海賊ごとの属性防御の方法です。

  が、モジュールの説明も含めて多岐にわたるため、まずは私の得意なアーマ防御から説明しようと思います。
(これでもカルダリ人です)

  今乗っている船がアーマ防御を得意とするか、シールド防御を得意とするかは「防御属性の基本」というわかりづらい Post で説明しています。
 
  乗っている船が Low Slot の多いアーマ防御向きであれば、アーマ防御をしましょう。

  まず、防御のモジュールにいくつかの種類があります。

  ミッションで最初に必要なのは Armor Repairer
  ナノボット技術によって、Capacitor の電力を消費しながら、アーマを修復する装置です。
  一般に FG(Frigate)やDD(Destroyer)といった、Small サイズのモジュールを積む艦船は Small サイズを、CL(Cruiser)やBC(Battle Cruiser)は Medium サイズ、BS(Battle Ship)は、Large サイズを装備します。

  余談ですが、PvP では、Energy Destabilizer(対象艦船のキャパシタを放電させる)などが使われることを予測し、リペアを積まないことがほとんどらしいです。



  つづいて、属性防御モジュールです。

  詳細は後述しますが大系は以下の通り。
  Active Module:スイッチを入れて、Capacitor を消費するモジュール。
        Armor Hardener(4属性)
        Damage Control(Shield/Armor/Hull 全属性)
  Passive Module:スイッチなしで、Capacitor を消費しないモジュール。
        Energized Plating(4属性/全属性/HPアップ)
        Resistance Plating(4属性/全属性/HPアップ)


  まず、Active Module(Capacitor を消費するモジュール)から。
  その名もずばり、Armor Hardener というのがあります。
属性と名前も分かりやすく、EM(EM系)、Thermic(Thermal系)、Kinetic(Kinetic系)、Explosive(Explosive系)となっています。( ちなみに、アーマのアクティブハードナには、ダメコン以外、全属性のものはありません)

  これらは、CPUとわずかなPGを必要とし、アクティブのときにキャパシタを消費して防御性能を発揮します。
(Passive の能力もないわけではありませんが、通常、そういう使い方はしません)



  次は Passive Module(Capacitor を消費しないモジュール)。
  これには2種類あります。
  まず、Energized Plating

  これは、CPUとわずかなPGを必要とします。 キャパシタは消費しません。
  このハードナの属性名は、先のルールとちょっと異なっています。
  Reflective(EM系)、Thermic(Thermal系)、Magnetic(Kinetic系)、Reactive(Explosive系)です。

  Thermal以外、とても分かりづらいです。
  Reflect は反射、Magneticは磁力、Reactive は反作用ですから、そういう技術素材で装甲をコーティングするのかもしれません。

  ところで、属性名称のところに見慣れない記述のものが他にもあります。
  それが、Regenerative と Adaptive です。

  Regenerative Plating は、Armor HP を増やします。
  通常、Armor HP を増加する際には、Armor Plate(追加装甲)を装備するのが一般的ですが、Armor Plate が数値でHPを増やすのに対して、Regenerative はパーセンテージで増やします。
  増加量はそれほど多くありませんが、Mass(船体重量)を増やさないので、船の動作が重くなりません。

  Adaptive Nano Plating は、全ての属性に対しての防御を行えます。
  特化型のものに比べると、属性ボーナスはそれほど多くないのですが、全体を底上げしたいときにはおすすめです。


  もうひとつの Passive Module、それが Resistance Plating です。
  属性名ルールは先の Energized Plating と同様です。
  Passive Module であることも同様、全属性とHP増加があるのも一緒です。

  何が違うのかというと、CPUを消費しないのです。
  防御能力はさほどではありませんが、他のモジュールによる機体負荷がきついときは、装備を検討するのもよいかもしれません。



  そして、お守り代わりの万能装備 Damage Control
  Shield / Armor / Hull すべてに対して、全属性の防御性能を発揮します。
  もっとも、これは Hull や苦手属性の防御を底上げする最後の手段だと思ってください。
  特に、Hull に対しての防御はこのモジュールでしか行えません。
  地味なモジュールですが、脱出の時間を伸ばしてくれます。



  さて、みなさん EFTによる Fitting シミュレーションは活用していると思います。

  ここからは、これらのシミュレートも含めてのお話をしてみます。

  各海賊ごとの属性は、先日の分かりにくいPOSTで調べ方を書きました。

  この中でも述べている通り、T1 Armor防御艦の 最大の敵となるのは Angel です。
  攻撃/防御属性は Exp / Kin。
  高速での接近戦を得意とし、Web による速度低下と Target Painter によるダメージ修正を得意とします。

  Armor 艦で Fit のシミュレートをする場合、まず、この Angel が相手の場合にどのような性能を発揮できるか、を考えましょう。

(現在乗っている、好きな艦船の Fit 画面を開いて、モジュールを付け替えたときの属性防御のパーセンテージを確認しながらするとよいでしょう)

  L3~L4クラスのミッションでは、敵の攻撃属性に対応する属性防御で最低でも80%、できれば90%以上の防御ができるのが理想的です。
  これはあくまでも私感なのですが、80%を切ると、難易度の高いミッションでは船を落とす危険が極端に高くなります。
  具体的には、90%の防御ができる場合と、80%の防御ができる場合、被るダメージは2倍の差が出ます。
  高難易度のミッションでは、90%の防御をしていても、ちょっとした手違い(新しいグループのトリガを間違えたり、Web や Scram を掛けてくる敵の処理に手間取った場合など)で撤退を余儀なくされることがあります。

  もしこのとき防御が80%であれば、受けるダメージは2倍となり、ひょっとしたら撤退が間に合わないことも考えられるわけです。
  そのため、標準でも80%程度を目標にし、できることならば90%を目標にするのが理想的といえるわけです。

  しかし、そう簡単にもいきません。
  ハードナなどの重ねがけには Stacking Penalty というものが発生します。

  防御ボーナスのある艦船でもない限り、T2 Exp ハードナ(アクティブモジュール)をいくつ積んでも、90%には到達しないでしょう。
  私は、自分で組む場合や、Corp メンバの Fitting アドバイスには、Exp x3、Kin x2 のハードナ構成を薦めています。

  実際に、Low Slot の数に応じて、以下のような構成をします。

  Repair x1(x2) / Exp x3 / Kin x2 (x1) / (Damage Control)

  これが対 Angel のスタンダードです。
  最低でも5つの LowSlot を防御だけで使うことになります。

  EFTなどで確認すると分かりますが、T2ハードナを使っていた場合、Exp の3つ目のハードナ(耐性85.5%)は、2つ目(耐性78.9%)のときと比較して6%ほどの耐性アップにしかなっていません。
  6%のために Slot をひとつ使うわけです。
  けれども、この6%を甘く見ることで、私は船を灰にしたわけです。

  ベースが10%のときの6%であれば、被ダメージは大差ありません(90%→84%)が 、79%→85%の場合、被ダメージは21%→15%になります。実際のダメージ係数が7割ほど変わるわけです。
(15 / 21 = 71.4%)

  Kin 属性も同様で、ひとつのときは防御率約70%で、2つにすると約84%。
  実被ダメージ係数は30%:16%でおよそ53%。
((100-84) / (100-70) = 16 / 30 = 53.3% )
  つまり、ひとつのときに比べて、さらに半分のダメージになります。

  ダメージが半分といえば、一部の艦船では リペアを2つ積む方法もあります。
  この手法をとるもので、もっとも有名なのが Gallente の ドロン艦 Dominix でしょう。

  しかし、この手法はかなりの機体負荷を伴います。
  具体的には、キャパシタ消費が間に合わなかったり、PGが足りなくなったりします。
  防御系のモジュールは、少なくとも他のモジュールを切っている状態で Capacitor が Stable(安定)である必要があります。
  そうでないと、せっかくのモジュールが電源切れで使えず、ときには撤退のワープすらできずに灰になるのを待たざるを得なくなってしまうのです。
  そのため、この「リペア2つ」の運用は、機体負荷に余裕が出るように Fit しなくてはなりません。

  さて、4つ以上の Exp ハードナに意味はあるでしょうか。
  実際に EFT などで試してみると、わかります。
  4つ積む場合、もっとも効率がよくなるのは Damage Control を組み込む方法だと思います。
  あるいは PGやCPUの余裕を見て、Armor Plate を積んで最大HPを上げるのもひとつの方法でしょう。


  これと同様の方法で、対 Sansha / Blood の防御構成を考えた場合、


  Repair x1(x2) / EM x3(x2) / Therm x2 (x1) / (Damage Control) となります。
  T2ハードナで EM x3 を装備すると、92%近い耐性になります。
  Exp のときの 85.5% と比較すると、実効ダメージ係数は、8.1%:14.5% でおよそ44%の差です。
(ハードナ3つのEM防御と Exp防御の効率比は  (100-91.9) / (100-85.3) = 8.1 / 14.5 = 55.8% )
  さらっと書きましたが、倍ほども違うということです。

  Armor が いかに EM攻撃に強く、Exp攻撃に弱いか、また、耐性%が上がるほど、小さな数値が大きな意味を持つことが理解いただけたでしょうか。



  ちなみに、Guristas / Serpentis の場合は、
  Repair x1(x2) / Kin x3 (x2) / Therm x2 (x1) / (Damage Control) となります。

  むつかしいのは、Mercenary です。
  Repair x1 (x2) / Therm x3 (x2) / Kin x2 (x1) / Exp x1 (x2) / (EM x1) / (Damage Control)
  といった感じで、フルで装備すると Slot が8つあっても足りません。

  全属性タイプの相手の場合、そのミッションごとに、若干の差異があります。
  EVE Survival などを参照して、詳細を確認するようにしましょう。
 



  次回は、私の苦手な Shield 防御について、軽く触れてみましょう(←いかにも自信がない様子)。


2012年1月12日木曜日

あなたの Mission での生存率を上げる12の方法

  さて、みなさん、今日もミッションをお楽しみと思います。
  今回は、何度となくミッションで高価な艦船を灰にした私が、苦労の末に編み出した(ものばかりではありませんが)ミッションでの生存率を上げる方法をレクチャしましょう(エラソー)。



0.Web と Scram をしてくる人から倒す。
  Web というのは、Stasis Webifier というもので、慣れないうちは気がついたらこちらの航行速度が激減していたりします。
  すると、なかなか適正射程に敵を収められないばかりではなく、ミサイル攻撃によって受けるダメージが増え、タレットによる攻撃の被弾率が上がります。
  Scram というのは、Warp Scrambler のことで、身の危険を感じて最寄のステーションなどにワープしようとしたのに、ワープできない、という状況を引き起こします。恐怖です。
  これらの敵には命名ルールがあるようですが、よくわからないうちは「かけられたらとりあえず最優先の攻撃目標にする」ことをおすすめします。



1.しっかり防御する。
  ナニアタリマエノコトイッテンノ? とお思いの皆さんもいると思いますが「とりあえずなんでも全属性防御」では、とくに弱点属性に弱いものです。

  先日のPOSTでは、
・艦船には Shield 防御向きと Armor 防御向きがある。
・Shield 防御は Exp/Kin 防御に高い適性を持つ。
・Armore 防御は EM/Therm 防御に高い適性を持つ。
・防御の適正があっても、スロットが足りないほうで防御するのは、ちょっと危ない。
  というようなことを申し上げました。

  すなわち、Shield で全属性防御にしておくと EM/Therm 攻撃された場合、Armor での全属性防御だと Exp/Kin 属性での攻撃をされた場合、万全の体勢に比較して2倍以上のHPを削られることも少なくありません。

  とくに苦手属性の攻撃をしてくる相手には、防御をしっかり(とせざるを得ない)、です。
  Armor防御艦で、たとえば対Angel(Exp/Kin攻撃をしてくるNPC海賊です)の場合、Exp x3/Kinx1(もしくは2)、リペア1~2の防御をするとかなり安定します。

  逆に Shield艦の場合、EM/Therm の攻撃をする敵(たとえば Sansha など)が相手であれば、EM ハードナを1~2、Therm ハードナを1つは装備するとよいでしょう。
(シールド艦は、シールドの総HPを増やすことで、回復量も上がるため、実際の耐久可能なダメージはハードナを使う場合と総HPを上げる場合とで効率が変わることがあります)



2.大きな艦船のときは、最寄のステーションに向きを合わせる。
  これはよく言われるところです。
  特にBCクラス以上の艦船は、動きが遅いので、あらかじめ退避先のステーションに回頭(軸あわせ)しておくとよいでしょう。



3.HPアラートをきちんと設定する。
  アーマ防御の場合、シールドHPアラートを80% 残量20%、アーマアラートを残量50%にする。
  特にキャパシタが Stable(安定)でない場合、シールドアラートが鳴ってからリペアを起動し、アーマアラートが鳴ったら撤退を開始する、というのが無難だと思います。

  シールド防御の場合、シールドHPアラートを68% 残量30%くらいにし、アラートが鳴ったら撤退でよいのではないでしょうか。
(シールド防御にうとい作者の傾向が明らかに)(←これでもカルダリ生まれです)

  また、アラートが鳴った場合、無理せず撤退を開始しましょう。
  とくに Fleet での活動時に、ベテランパイロットが戦闘慣れしていないメンバを守るために船を灰にしかけたり、実際に灰にしてしまう光景を何度か目撃してきました(実際に経験したこともあります)。
  戦場は、船を灰にして慣れるものですが、高価な艦船に乗っていて、逃げる判断ができるなら、かまわず逃げましょう。
  こんなふうにいうと非情かもしれませんが、Mission では Pod まで割られることはありません。
  船と全ての装備を他人のために犠牲にする必要はまったくないのです。

  自分の船と参加者の船を見て、自分のものがメンバの船より高価な部類であれば、迷うことなく逃げましょう。

【設定の方法】

















こんな感じで、HPゲージ類の右下の横棒をクリックして、下から2番目の「Audio Alerts」をクリックします。
(日本語版は、位置から察してね!)



4.回避先のウィンドウを常に表示する。
  ミッション地の最寄のステーションをブックマークするようにしてください。
  ミッション専用のブックマークフォルダを用意して、最寄エージェントのステーションや避難先のステーションを登録し、常に表示しておくようにします。

【設定の方法】


















  People & Places ウィンドウの Places タブに、場所のブックマークを作ることができ、ウィンドウ下の「Create Folder」から、フォルダを作ることができます。
  ブックマークはドラッグ&ドロップで、フォルダを移動したりもできます。

   この中で「Show Window(もしくは Open Groupe Window)」を選択すると、別の小さなウィンドウで中のリストが表示されます。


  これを、戦闘中につねに表示しておけば、困ったときにすぐに右クリックして Dock したりできるようになります。

  OV(オーバビュー)にステーションやゲートなんて、表示しておかないのが時代のトレンドです(そうかな?)。



5.ドロンを待つのはほどほどに。
  戦況が危うくなったときに、ドローンがまだ遠くで戦っている、という状況はよくあることです。
  場合によっては、Web や Scram をかけてくれる敵を倒すために、回収するわけにはいかないという、ぎりぎりの状況もあるでしょう。
  ドロンを使う Pilot にとって、ドロンはペットであり、武器であり、かけがえのない戦友でもあります。
  自分が危険だからといって、愛着のあるドロンを放り出して逃げることは、あまりしたくないという人も多いことでしょう。
  ドロン回収と同時にワープインするのが理想的ですが、削られる自艦のHPと、戻ってくるドロンとの競争のなかでそのタイミングを計ることは容易なことではありません。

  自分の艦船+モジュールは、5機のドロンよりも安いものでしょうか。
  もしもドロンよりも安かったとしても、船を燃やされてしまえばドロンは帰る場所を失い、NPCはドロンまでをも次々と灰にしてゆくでしょう。

  待ちすぎて、艦船を落とすくらいなら、ドロンは見殺しにしましょう。
待っていて、はたしてドロンが間に合うかどうかは、何度も危うい経験をしてやっと判断が身につくものかもしれません(私はそうでした)。

  それを覚える意味でも、船を落とすということは大切な勉強の機会ともいえます。
  しかし、その損失は、決して小さなものではありません。



6.T2/Fac弾薬は、使えるなら遠慮なく使う。
  T2/Fac弾薬は、T1弾薬と比較た場合、10~20%程度の威力アップにもかかわらず、価格は10倍ほどにもなります。
  正直なところこれは「ありえないなぁ」といえるコストパフォーマンスではないでしょうか。

  それでもミッションランナは、やがて高価な弾薬に手を出します。
  何故でしょうか。

  攻撃は最大の防御、という古い言葉にもあるとおり、敵を1機倒すことは、自分を危険にさらす相手を減らすことでもあります。
  また、仮にカタログスペックでは20%UPでも実際に使った感覚は異なります。


  具体的には、攻撃力と完全に均衡してしまうような回復力を持った相手がいた場合、ダメージが20%上回っていれば、そこから削ってゆくことができるわけです。

  そこまで極端でなくても、T1弾薬でこちらが与えるダメージの30%を防御して30%ぶんを回復してしまう敵がいたら、実ダメージは40%になります。
  ここで、Fac/T2弾薬で20%の威力UPがあれば、実ダメージは60%になり、T1弾に対して1.5倍のダメージになるわけです。

  早く敵を殲滅できれば、時間当たりの収益も上がります。
  結果として、この連鎖が、高価な弾薬を使い続ける理由になるのです。



7.泥棒に発砲しない。
  ミッション中にどこからともなくやってきて、サルベ泥棒をする連中というのには、本当に腹が立つものです。
  ついカッとなって、発砲したい気持ちになることもあるのではないでしょうか。

  けれども、それは得策ではありません。
  たいていの場合、相手はPvP用の装備をしていたり、あるいはPvP用の艦船をステーションに保持しています。

  単にサルベージをしたいだけの人もいるかもしれませんが、反撃フラグを立ててあなたの船を攻撃したがっているわけです。

  あなたに攻撃されても、十分な反撃をできる用意をした上で挑んでくる場合がほとんどで、PvPをするために、たとえばMWDを装備していたり、Web や Scram(ワープスクランブラ)を装備していたり、短距離型のタレットなどを装備していたりするわけです。

  ついでに、NPCが一隻でも残っていれば、敵の属性からあなたの攻撃/防御の属性が丸分かりになってしまいます。
  結果的に「こちらの攻撃属性に合わせた防御をして」「こちらの防御属性の穴を見破られて」「相手は自由にワープで逃げられる状況で」「こちらはワープ不可にされて」「こちらの苦手とする攻撃レンジから攻撃される」ということになるわけです。

  はっきりいって、勝負でもなんでもなく、ただのいじめです。
  そのうえ、かなりの確率であなたの船は灰にされます。

  対策としては、
  1. 黙認する
  2. 敵の残骸を、出るたびに自分で破壊する
  3. 無視して別のミッションを進める
  というのが適当です。

  ただし、回収物のあるミッションで、その回収物を先にとられてしまうこともあり、その場合は相手の言い値でそれを買い取るか、ミッションを途中で放棄するしかなくなります。
  一度受けたミッションを放棄すれば、NPCエージェントはあなたに対する評価(スタンディング)を下げると思いますが、また何度も取引をするうちに、きっとあなたを信頼してくれることでしょう。



8.途中で寝ない。
  問答無用です。
  眠くなったら、ステーションにドックしてから眠りましょう。
  それでも、眠ってしまうときは眠ってしまうのですが。。。



9.無理にチャットの返事をしない。
  チャットで盛り上がってしまい、ミッションで危うい目に遭った、という話を聞くことがあります。



10.ECMなどの妨害をしてくる敵に Tag をつける。
  地味に役立つ小枝です。

  ECMをかけられちゃった ><(でも、他の敵と交戦中)
  そんなときにはそっと右クリックして、敵にタグを付けましょう。
  アルファベットと数字が選べます。















タグをつけておいたから、次はあなたがターゲットだよ!


【設定方法】


こんな感じで、タグを表示するように設定します。




















  私は、妨害をしてくる敵は「0」を、次のグループのトリガになる敵には「A」をつけて確認するようにしています。
  トリガの敵って、ときどき、まぎらわしいのがたくさん出てきますし、いちいち読むのも面倒なので。
  また、好みだとは思いますが、妨害をする(0のタグをつけられた)敵から率先して倒すようにしています。


  あとあと、 ソロでもいいので Fleet にしておかないと、Tag 機能は使えません。





11と12は、あなたが作って、教えてください。おもに私が喜びます。
 (ところで「小技」を「小枝」と書いておいたのはヒミツです)